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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『パーティで女の子に話しかけるには』 70年代のあの頃の雰囲気を思い出す



パーティで女の子に話しかけるには
How to Talk to Girls at Parties


今の若い子たちにとって、1977年は僕が思っていた戦前の日本みたいなものなのだろう。
現在公開中のジョン・キャメロン・ミッチェル監督
(『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』)作
『パーティで女の子に話しかけるには』の舞台となる1977年は、
僕には懐かしいが、彼らにとっては
まだ生まれる以前の“歴史”なのだろうから。

舞台は、パンクミュージックシーンが若者たちの心をつかんだ1977年(クラッシュが「白い暴動」でデビューした年)のロンドン近郊。
主人公はパンク好きだが女子には奥手という高校生。
その彼が、偶然知り合った女の子は地球に観光に来ていた異星人。
星に帰るまでの48時間の猶予の間、二人は街に出て、恋に落ちる。

こうストーリーを書いていて、無茶苦茶な設定だと思うが、
実際そうで、リアリティは追求していない。
今でいう中二病の若者が考えた理想のストーリーは、
映画に乗れる人と乗れない人を選ぶと思う。
「ロッキーホラーショー」とか「ファントム・オブ・ザ・パラダイス」をこの頃名画座で追っかけた人なら、
この映画の雰囲気はよくわかるだろう。
バカバカしくて、切なくて、
孤独がなんだかを感じさせてくれる、あの雰囲気だ。
ダンスシーンのキッチュさや、安っぽいSF表現なんて、
「ロッキーホラーショー」そのもの。

エル・ファニング好きの僕は、ヒロインのザンに恋する主人公
(こんなイケメンじゃない方がリアリティがあると思うが)の
気持ちにうまく乗れたが(笑)、皆さんはどうかな。
チープなB級作品で名作や傑作じゃないけれど、
昔なら名画座で人気が出たかもしれないような作品だ。
★★★
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by mahaera | 2017-12-11 13:22 | 映画のはなし | Comments(0)
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