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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

2017年 02月 01日 ( 1 )

最新映画レビュー 『ドクター・ストレンジ』 安定したクオリティ。ただそれを保つのは裏で努力があるはず

ドクター・ストレンジ
Doctor Strange
2016年/アメリカ

監督:スコット・デリクソン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、レイチェル・マクアダムズ、マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントン、キウェテル・イジョフォー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開:2017年1月27日より全国で公開中


いつもながらマーベルのアメコミヒーローものはすごいと思う。
昨年公開されたDCコミックスのヒーローものが
ことごとく失敗しているのに対し、
マーベルは観客が何を求めているのかがしっかりわかっている。
そして監督がベテランだろうが、無名だろうが、
クオリティは常に一定。
これは、マーベル・シネマティック・ユニバース(マーベル製作の映画シリーズ)のプロデューサーであり、マーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギ(43歳)の力が大だ。
ファイギは、マーベルコミックの百科事典並の知識があるオタクであり、その能力を買われて大学時代にインターンとして
映画『Xメン』に参加。
さらにまたそこでの能力が買われて、マーベルコミックの映画化の製作に加わり、今では社長にまで就任したわけだ。
つまり映画を金儲けのビジネスとしてしか考えないプロデューサーではなく、生粋のファンだから、何本作ろうがマーベル映画の基本軸はブレないのだ。

さて、この『ドクター・ストレンジ』も、
マーベル映画の好調を反映した快作に仕上がっている。
監督のスコット・デリクソン(39歳)は、
過去に『地球が静止する日』なんてダメ映画も作っているが、
『エミリー・ローズ』とか『フッテージ』なんてスリラーも作る、
ジャンル映画が大好きな監督。
今回は自らファイギに、「自分を監督に!」と売り込んだという。
主演はベネディクト・カンバーバッチ。誰も文句ないでしょ。
悪役にブレイク中のマッツ・ミケルセン(デンマーク出身)、師のエンシェント・ワンにティルダ・スウィントンと、実力派俳優を揃えて、きちんと映画内リアリティを作って、手抜きがないのは毎度ながらさすが。

ストーリーは予告編を見れば大体わかる(笑)
上から目線の天才外科医ストレンジが
交通事故で両手の機能を失い、失意のどん底に。
ストレンジは藁をも掴む思いで、カトマンズにある施設
カマー・タージへ行き、エンシェント・ワンの教えを受け、
厳しい修行の末、魔術師となる。
しかし闇の魔術を使うカエシリウスが、
世界を手中に収めようとしていた。

ま、話は単純で、それほど大きなひねりもない。
が、だからと言ってつまらないわけではない。
マーベル映画の面白さはストーリーではなく、
キャラクターだからだ。
つまり、この映画を見て、みながドクター・ストレンジを
好きになれば、成功なのだ。
ただし物足りないのはマッツ・ミケルセン演じる悪役が、
あまり魅力的じゃなかったこと。

ビジュアル的には大きな見せ場が2つあり、
それぞれ工夫を凝らしている。
ひとつは予告編でもバンバン出ている、多次元世界での中の戦い。
ビルが折りたたまれたり、大地がひっくり返ったりする映像
これを最初にやったのは『インセプション』だが、
あの映像をもっと見ていたかった人は、大喜びなのでは。
あとは、ラストの逆行する時間の中での対決
ヒーローと悪者以外は、巻き戻し画面のように動いていく世界。
これもアイデアはあっても映像化するのはなかなか大変なはずで、いや、新鮮だった。

ということで、エンタメ映画としては満足。
それで十分でしょ。
★★★
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by mahaera | 2017-02-01 10:56 | 映画のはなし | Comments(0)