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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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帰国しました 機内で考えたこと。 タイに遊びに行く若者

一時間ほど前、成田から家に帰ってきました。
思っていたほど涼しくはなく、ちょうどいいぐらいの気候ですね。

あんまり飛行機で寝られなかった分、バスの中でグーグー。
まあ、これから今日は午後寝します。

帰りのタイ航空は満席。
僕は通路側をリクエストして座っていたのだけれど、奥は二十台の娘とその母親の2人組。
僕が先に入口側の席に座っていたので一回立って中に入れたのだけれど、娘はやってきたときから機嫌が悪く、母親に何か文句ばっかり言ってる。
JTBのタグを付けていたから、母娘でツアーに参加したのだろう。
僕は疲れていたので、言葉もほとんど交わさず。
お母さんは網ストッキングっていうんですが、タイツというか、まあ歳の割には若い格好。
それでも品がなくなるほど派手ではない。顔も目鼻立ちがハッキリしている。
一方、娘は服装、顔、すべて地味。
なにかとお母さんが娘の世話をしようとするのが、またうっとうしいらしい。
アテンダントが飲み物を持ってきたりすると、お母さんが娘に聞く。返事は「いらない!」
娘、さっさと寝てしまう。
お母さんもあきらめ、アイマスクをして寝てしまう。

なんかそれを見ていて、このぐらいの年頃のとき、無性に世話を焼く親がうざったく感じたなあというのを思い出す。かといって、この娘、チャキチャキ自分でやる感じでもない。むしろ自分では何もしない。見かねた母親が、世話を焼く。たとえば「朝食はオムレツかカオ・パッ、どちらにしますか?」とアテンダントが聞いても、反応がない。見かねた母親が「どうするの?」と娘に聞きなおす。それがまたうざったいのだろう。

「甘やかされて育ったのだろうか」などと、眠れないので想像をめぐらしてみる。
でも、案外ふつうなのかも。
一緒に旅行に出て、親の嫌な面ばかりに気になって、帰りの便に乗る前に爆発していたのかもしれない。
でも娘、まだ働いて(バイトじゃなく)ないんだろうなあ。
結局、成田に到着するまで、娘は母親に背を向け、寝ていた。

旅先に出ると、多くの若者に出会う。
しっかりしている人もいれば、まだまだ未熟な、いや幼稚な若者もいる。
ま、会うのはその時限りなので、否定はしない。
でも、日本の大学生、外国人に比べると、顔つきがほんどに子供だ。
日本人だから、というより、まだ自立していない感じが顔に出てしまっている。
とくに群れて騒いでいるときは、とても20歳以上には見えない。

欧米人は、早く大人になるように、親や社会にしつけられているんだろうなあ。
たぶん、それは本人にとっては厳しい社会だろうが。
でも、欧米人は大人がかっこいいので、若者も早く「かっこいい大人になりたい」と思っているのだろう。

「最近タイに来る若者で気になる傾向」と、バンコクの日本料理店の店長が言っていたこと。
1.自分で決められない
「AとBはどうちがうんですか」と聞いたあと、「で、どっちがいいんですか?」
説明したんだから、あとは自分で決めろ!

2.一見真面目、初海外旅行でタイなのに、いきなり女を買う相談をする。
いるね。こういう大学生。「初海外で、英語もしゃべれないんで緊張してます」「毎日が新鮮です」などといいながら、初対面の僕に「ところで、どこでいい女が買えますか」とストレートに聞いてくる奴。今までの好印象が、一気に台無しだ。昔はこういうの、中年オヤジが多かったんだけどねえ。何か恥ずかしくないのかな。
別に売春とかゴーゴーバーとかを否定しているわけじゃなく、そんなの「自分で調べて行け! 人に聞くことじゃないだろ」と思う。とくにその日あったばかりの人に、いきなりそんな話持ち出すのは失礼じゃないのかい? でもまったく悪びれない日本の若者多し。聞けば日本の男子大学生、何割かは女性を買うのがタイ旅行の目的とか。一週間の旅行とかでね。

3.一人旅が減り、グループ旅行が増えた
今回、僕があった最高人数は、岐阜の大学生男女11人組。11人がぞろっと移動するさまは壮観。
あれじゃ、他の旅行者との交流ないな。ゲストハウスのレストランでずっとトランプやってたし。でも礼儀正しかったけど。この若者たち。男の4~5人組はもはやふつう。

まあ、ともかく日本に帰ってきました。今月、ライブもあるのでまた報告します。
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by mahaera | 2009-09-30 13:48 | 日常のはなし | Comments(0)

タイ ライブ紀行 バンコクのライブスポット「Gazebo」(カオサン)

バンコク最後の夜(今日もあるがこれから空港)、行ったライブスポットはカオサンの外れにある「Gazebo」。
ビルの屋上にあり、いつも下を通ると上から音が聞こえてくるのだが、入るのは今回が初めて。

あんまり早く行くと、ライブはやっていないかと思い、10時半ごろ行ってみた。
ちょうどサルサ系の音楽をするバンドが演奏中。「あれ?ここはロック系じゃなかったっけ?」と思うが座る。
値段はそこそこ高い。ビール小瓶110~130バーツ、カクテル150バーツ。
ビールはもういいという感じだったので、ジントニックを頼む。一杯飲んだところで演奏終了。
「あれ?」と思っているうちに、バンドは機材をばらし始め、撤収。
場内にはダンスミュージックが流れ、目の前でタイ人女性三人組が立って踊りだす。

店内にはこのタイ人女性三人組以外は、欧米人のカップルが三組ほど。
しばらく手持ち無沙汰で、ひとりで居心地悪し。次のバンド演奏が始まるか、よくわからない。
その間、目の前で(何も目の前じゃなくても)、タイ人女性三人が「踊らなきゃソン」とばかりに腰を振り、
ミニスカートおっ広げて騒ぐ踊る。それに白人カップルの女性が巻き込まれ、いや、何かキメているのかこの白人女性もハイテンションで、腰を突き出しセクシーダンス。彼氏は「やれやれ」といった感じで、そっぽを向いてしまう始末。カウンターで待つこと30分、ようやく次のバンドのセッティングが始まった。

ドラム、ベース、ギター、ボーカルの四人組で、髪の毛がレゲエで腰まで伸ばしたギター以外は、みな格好がふつう。とくにボーカル。黒縁メガネにヒゲ、ウエストポーチを肩から斜めにさげ、そこらへんのアンちゃんだ。ハウスバンドでボーカル1人というのも、珍しいかも。

一曲目、どこかで聴いたことあるなと思ったら、ジェームズ・ブラントの「ユ・アー・ビューティフル」。
なかなかベタな選曲だ。見かけは地味だが、ボーカルはふつうにうまい。その後は、ミラクルズ(だっけ?)の「マイ・ガール」、ジェームズ・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」、オアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」、レッチリの「スカー・ティッシュ」、ボーイズ・タウン・ギャングの「君の瞳に恋してる」などなど、脈絡はないがタイではおなじみのナンバーだ。

演奏を聴いている間、僕はカウンターにいたのだが、次第に客が増えてきた。
カウンターへ白人カップルがやってきた。でも男はデロデロに酔ってるみたい。
ふたりは席に着いたが、男はかなり酔っ払って、女性の脚におさわりしている(笑)
そのうち、男はトイレに行ってなかなか帰ってこない。女性が追加オーダーをしにきた時、カウンターにいた僕に話しかけ、ひとりならこっちへ来ないかという。
なんかトラブルに巻き込まれるのは嫌だったが、まあお尻も痛かったので席を移る。

女性はスウェーデン人で、今回は父親がタイ人と一緒に住んでいるので、初めて遊びにタイにやってきたらしい。父親が住んでいるのはシーチェンマイ。ラオス国境に近い、タイの田舎町だ。
すでに四週間タイにおり、あと二週間ほどで帰るとのこと。
男はオーストリア人で、どこかで拾ったらしい。彼の分の酒代も出していたが、肝心の彼がへべれけなので当てが外れたようだ。「スウェーデンなら、もう家に帰れよ!」とプンプン。

そこにトイレからオーストリア男が帰ってくる。あいさつするが、相手は無視。
まあ、いつのまにか違う男が席にいたんじゃねえ。
僕は適当に演奏に集中。その間、オーストリア男は女性にべたべたする、悲しいかな酔いが回って寝てしまう。
僕は関わりあいたくないので、無視。
女性、今度もカウンターにひとりいる男性に声をかけ、こちらの席に連れてくる(おいおい)。
インド系のなかなかのイケメン。バンドの知り合いという。
お互いに挨拶するも、酔いつぶれている男が目の前にいるので、なんとなくぎくしゃく。

音楽は「ホテル・カリフォルニア」に。演奏が始まって1時間15分。
そのころは店内は八割ほどの入りでかなりにぎやか。
僕は2杯目がウイスキーソーダ、3杯目がハイネケン。都合1200円ぐらい使ったところで退散することに。
スウェーデン女性は無事にオーストリア人男性(熟睡中)を置いて、イケメン・インド系男性をゲットできたろうか。演奏とは関係ないところが気になるが、こうして今回のタイ・ライブスポット紀行は幕を閉じるのだ。

それでは、今度は日本から。
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by mahaera | 2009-09-29 21:31 | 海外でのはなし | Comments(0)

タイ ライブ紀行 バンコクのライブスポット「999 WEST」(カオサン)

昨日、バンコクの中心部からゲストハウスが並ぶカオサン通り周辺に移ってきた。
別にこのあたりが好きなわけではないが、仕事で。
自分も外国人旅行者なんでなんとも言えないが、わざわざタイに来て、西欧の延長みたいなこんなところに来て楽しいのかなあ。ここにいても別にタイにきたって感じはしない。

さてそれはともかく、昨日は出かけようとした矢先、夕刻から激しい雷雨。もう一分でも外にいたらぐしゃぐしゃだ。そんな時は傘も役に立たない。休憩のつもりで入った店で夕食も食べることになった。。。

夜10時、カオサン通りの中ほどから、ちょっと脇道に入ったところにあるパブ、「999 WEST」に行ってみる。何度も通ったところだが、入るのは初めてだ。
表の看板に「Tonight Live Music Play Beatles」と書いてあるのを昼間見てチェックしておいた。

店はそこそこ広く、一角にはステージもある。
表の喧騒から想像できないほど店内は落ち着いており、カウンターでは各種生ビールが飲める。
シンハビールのパイントが140バーツ。小瓶なら70バーツ。
安くはないが、まあ「ハードロックカフェ」に比べたらふつうの値段だ。

10時、グレーのスーツでそろえたタイのビートルズカバーバンドが登場。
いちおう髪型は65~66年頃の感じ。ジョンとジョージはメガネでリッケンパッカーのギター、ポール役はバイオリンベースを抱えている。
で、始まったのだが、やはり三声コーラスは難しいようで、時々ジョージ役のコーラスがふらつくのが気になる。こうしたハコバンの性か、安定はしているが、あまりグルーヴが感じられない。
あとはノリノリのロックンロールは避けているのか、またはBGMを意識しているのかあまりやらない。

曲目は初期のものからが多く、「ミズリー」「蜜の味」「ノット・ア・セカンド・タイム」「オール・マイ・ラヴィング」「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」「恋におちたら」「アンド・アイ・ラブ・ハー」「アイル・ビー・バック」「エヴリ・リトル・シング」などなど。どうです、地味でしょう(笑)

店内にはそこそこ客はいたが、音楽を聴いているのはわずか数人。あとはだべったり、ご飯を食べたり。
「リクエストは!」と言われて、カウンターの前のほうにいた英国紳士らしき老人は「HELP」をリクエスト。僕はパンチの利いた曲が聴きたかったので「ユー・キャント・ドゥー・ザット」をやってもらう。
前のほうで食事をしていたアメリカンなファミリーのとうちゃんは「イマジン!」(笑)
「おいおいそりゃあ違うだろう」と思ったが、バンドは見事それに応えてました。

40分やって20分休憩、11時からセカンドステージで、今度はもう少しあとの時代の曲も混じるようになる。「イエスタデイ」「イン・マイ・ライフ」「アイ・ウィル」「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「トゥー・オブ・アス」「イエロー・サブマリン」。いや、なんかもりあがらない。「イエロー・サブマリン」じゃ、やはり盛り下がる。
演奏の途中だったが、11時半ごろ疲れて帰る。何となく不完全燃焼の夜でした。

(今回は写真はありません)
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by mahaera | 2009-09-29 00:06 | 海外でのはなし | Comments(0)

タイでの禁煙事情

ほとんどの日本人は知らないと思うが、タイではほとんどの場所が禁煙だ。
バスターミナルや鉄道駅はもちろん、「エアコンが利いた密閉された空間」、「多くの人々が利用する公共の空間」は禁煙で、違反者は2000バーツ(約6000円)の罰金が課せられる。

なんで多くの日本人、いや日本人に限らず外国人が知らないかというと、外国人に対しては多めに見ているのかほとんど取り締まっていないからだ。街中でよく見ると吸っているのはほとんど外国人。タイ人で吸っている人はほとんど見ないし、いても肉体労働者か、突っ張っているあんちゃんぐらいだ。

注意されないのをいい事に、いや単に知らないからか、外国人は傍若無人にタバコを吸っている。
この禁煙法はバーでも適用される。
いつもレポートしているライブ・スポット情報だが、ほぼ禁煙。
吸っているのは外国人ぐらい。
昨日行った「ハードロックカフェ」でも、エアコンが利いた店内でタバコを吸っている人は誰もいない。
たぶんここでは外国人も注意されるのだろう(密閉された空間だから)。

たぱこを全く吸わない僕は、周りの人の煙に巻かれずに酒が飲めるので大変うれしいのだが。
ちなみにゲストハウスやホテルの類も、部屋ではたいてい禁煙。
せいぜい道端に面したテラスで吸える程度だ。
なので部屋はタバコくさくなくていいのだが、ここバンコクでは昨日今日と泊まった部屋には灰皿が置いてあり、部屋は思い切りタバコ臭くてまいった。
今日も部屋に戻るのが気が重い。
たぶんまた明日、ホテルを替えると思う。

この部屋がタバコ臭いというのは、部屋にチェックインしたときはそれほどでもないのだが、
しばらくするとだんだんと臭く感じてくる。たぶんエアコンのフィルターからにおってくるのだろう。
そのため、昨夜はエアコンを止めて寝た。せっかくエアコンルームに泊っているのに(笑)

しかしスモーカーからすれば、酒飲んでロックライブを聴きながら、タバコが吸えないなんて厳しいんだろうなあ。

さて帰国まであと数日。
30日には日本に帰っています。
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by mahaera | 2009-09-27 20:33 | 海外でのはなし | Comments(0)

タイ ライブ紀行 バンコクのライブスポット「ハードロック・カフェ」

昨日バンコクに戻ってきた。
アユタヤを出た後はカンチャナブリに行ったが、二日とも夕刻から激しい雨で、ライブスポットには行けず仕舞い。すぐ近くに弾き語り系の店が数軒あったのだけれど。
その後はサメット島へ移動。ここも夜になると、ビーチ沿いで生バンド演奏があるが、座ってまもなく大雨。ここのところ雨続き。まあそのおかげで夜はエアコンなしでも十分涼しい。

バンコクには多くのライブスポットがあるが、昨夜は移動が続いて疲れ気味。それでも宿から徒歩5分の「ハードロック・カフェ」へ行った。実は僕は各国にある「ハードロック・カフェ」はほとんど行ったことがない。20年以上前にベルリンのものに行ったくらいか。よく行くバンガロール(インド)、バリやジャカルタ(インドネシア)では、前を何度も通ったけど、中に入ったことはない。

この店はチャージはなく、キャッシュ・オンのドリンク代のみだが、高い! 値段はふつうの店の三倍以上する。たとえばLEOビールの小瓶、セブンイレブンでは30バーツ、街角の庶民的な店ならせいぜい50バーツ、しかしここではサービスチャージ込みで175バーツ。それでも安いほうで、カクテルなら300バーツ。ちなみに約三倍が日本円なので、ビール小瓶が600円弱なら日本じゃふつうなのだろうが、ここでは一杯2000円ぐらいの雰囲気だ。それにキャッシュ・オンだが、チップを払わないと肩身が狭い感じ。

お客は白人とタイ人が半々。タイ人はちょっとリッチそうな若い女の子やゲイのカップルが目立つ。女の子だけでバカ高いワインのボトルとか頼んでいる。僕が店に入ったのは21:45ごろでちょうど最初のバンドが始まる頃だった。バンド名は「ハイブリッド・バンド」(笑)。
ギター、ベース、ドラム、キーボードという基本的な編成に、男ボーカル2人、女ボーカル1人という編成。こういうハウスバンドの場合、いろいろな曲に対応できるように、ボーカルが複数なところが多いようだ。また、歌いっぱなしだと疲れてしまうだろう。インドネシアでもたいてい男女のツインボーカルだった。

で、このバンド、うまいんだが、あんまり面白くない。なんかお仕事的で、あんまり楽しそうじゃないし、ノってない。曲目は80’sロックが中心で、「アディティクト・トゥ・ラブ(恋におぼれて)」(ロバート・パーマー)、「アンダー・プレッシャー」(クイーン)、「ワン」(U2)、「スムーズ」(サンタナ)、「ロング・トレイン・ランニング」(ドゥービーブラザーズ)など。なかでもドイツ人がいたからか、「99ロックバルーン」(ネーナ)が一番盛り上がったかも。

そんなわけで、この「ハードロック・カフェHardrock Café」、個人的にはあまりおすすめしない。またどこかバンコクでライブスポットに行くチャンスがあったら、また報告します。
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by mahaera | 2009-09-27 10:56 | 海外でのはなし | Comments(0)

ヒッチコックの低迷期の2作品 『引き裂かれたカーテン』『トパーズ』を観る

タイ中部ではこの一週間というもの夕方から激しい雷雨。そうなると取材どころではなく、うっかり表にいたらもう全身ずぶぬれ。また、それが一時間ほどで止む熱帯のスコールではなく、たいてい5~6時間夜半まで降り続ける。先日、夕刻に小雨になったのでタイマッサージに行ったら、宿に帰る途中どさっと降り出し、たった2分の間にずぶぬれになった。

そんな夜は飲みに出かけるのも億劫なので、部屋で持参したDVDを観て過ごしたりする。で、ヒッチコックの60年代の2作品『引き裂かれたカーテン』『トパーズ』を観た。これは8年ほど前に買ったボックスセットに収められていたもの。しかしその時はそのセットの中の『めまい』『鳥』が目当てだったので、評判の悪いこの2本を見るのを忘れていた。

ヒッチコック作品なら僕は長い間『レベッカ』がベストだったが、最近では『めまい』がそれに替わるようになった。大人になったというべきか。他にも『汚名』『見知らぬ乗客』『疑惑の影』『北北西に進路を取れ』『海外特派員』『裏窓』、もちろん『サイコ』、いや『マーニー』だって好きだ。一時期、勉強というか、近くのレンタルビデオ店にイギリス時代のヒッチの作品が揃っていたので、ほぼ年代順に見た。だからアメリカ時代になってから観てないのは、ほんとに最後のほうの作品だけなのだ。

さて、この2本、やっぱりというか、評判が悪いだけあって、往年のキレがほとんどない。まず脚本がよくない。共に主人公はスパイだが、計画がずさんすぎる。で、失敗を招く。アメリカとかフランスといった大掛かりなスパイ組織の計画のわりに、何事も行き当たりばったり。つまり突っ込みどころ満載なのだ。まあ、「主人公がミスをして窮地に陥りそうになるが、それを知っているのは観客だけ。そこにサスペンスが生まれる」というのは映画の定石だが、仮にもスパイやそうした組織を描いているわけで、その人たちがそんなずさんでいいのかと。

『引き裂かれたカーテン』はポール・ニューマンと、当時『サウンド・オブ・ミュージック』などで飛ぶ取り落とす勢いだったジュリー・アンドリュースの共演。まずポール・ニューマンが東側に亡命を希望する天才的な物理学者に見えない(笑) その彼が二重スパイではないかと疑われ、気づいた東独の組織の男を農家で殺すシーンが前半のクライマックスだが、後半それ以上の冴えたシーンはなかった。あと、ロケ嫌いのヒッチコックがよく使う背景合成シーンが、どうも古臭いし、画面にあってない。

東西冷戦、キューバ危機を迎えたアメリカやキューバ、フランスを舞台にスパイたちが活躍するという『トパーズ』はさらにいただけない。たぶん、ジェームズ・ボンドのような荒唐無稽のスパイものではなく、もっと「リアルなスパイ」ものを作りたかったのだろうが、それはヒッチの本領じゃない。ここでもキューバの反政府組織の手下が捕まってそこから芋づる式に上まで捕まるシーンがあるが、1日以上時間あるならふつう気づくだろと、突っ込みたくなる。あと二枚目の主人公が魅力なさすぎ。スターの不在を強く感じる。脇役にフィリップ・ノワレとかミシェル・ピコリといったフランスの有名俳優を使っているのにねえ。ヒッチコックらしさがほとんどなく、またそれも成功していない。

まあ、そんな訳でこの2作品、これからヒッチを見ようという人にはお勧めできません。「代表作はすべて観た」というヒッチ上級者向けだ。まずは『レベッカ』を。
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by mahaera | 2009-09-26 21:03 | 映画のはなし | Comments(0)

タイ ライブ紀行 アユタヤのライブスポット

おとといの夜、アユタヤに着いた。
最初にこの町に来たのは、1996年の9月、ちょうど今ごろ。一年半に及ぶ旅の帰り道。
もうタイまで来れば、日本に半分帰ったような感じだった。

さて、今回もその時と同じようなゲストハウス街に泊まっている。
ゲストハウスの顔ぶれはけっこう変わったが。
その通りに、夜になるとライブミュージックを聞かせる店が数軒並んでいる。

前回来た時は、旅行者のミュージシャンも飛び入りし(スイスかなにかの民族楽器を持参していた)、
自称「アユタヤのエリッククラプトン」も演奏。

今回はローシーズンということもあり、弾き語りがある店は一軒のみ。
あとは一応、楽器とか置いてあるけど、演奏なし。

見たところ50代と思われる初老のタイ人によるロック弾き語りが行われていた。
「アイ・ウィル」「ノルウェーの森」といったビートルズソングが、彼が歌うとまるでボブ・マーリィーが歌っているような感じになる。節回しのせいか、あるいは声質か。
続けてドアーズがカバーしていたっけ。デビッド・ボウイーも歌っていた「アラバマソング」。

拍手したら、「日本の曲はこれぐらいしか知らない」と言って「さくら」をやや適当な日本語で歌う。
「スタンド・バイ・ミー」「リトル・ウイング」「「デスペラード」「朝日のあたる家」といったロック定番ソングから、
ザ・フーの「ビハイド・ブルー・アイズ」、CSN&Yの「ティーチ・ユア・チルドレン」を披露。
すべて、歌い方はボブ・マーリィー風だが、ボブ・マーリィーの曲はやらず。

彼の名はノイさんといい、翌日(昨日)、同じ通りの違う店(Moon Cafe)で歌っているところに出会った。
こちらはバンド形式だが、曲目はけっこう同じだった(笑
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ノイさんの弾き語りのあとは、女性ボーカルによる弾き語り。
トレイシー・チャップマンのカバーなどをやっていたが、あとは何の曲かわからず。

たぶん、地元の若者が集まるようなちゃんとしたライブハウスはどこかにあるんだろうが、
このゲストハウス街の近くではなさそうなので、見つからず。
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by mahaera | 2009-09-21 18:02 | 海外でのはなし | Comments(0)

「レギュレイターズ」 リチャード・バックマン著 を読む

「レギュレイターズ」(上)(下)新潮文庫 リチャード・バックマン著

旅に出るとよくスティーブン・キングの本を読む。日本にいる時はまず読まないが、旅の間。バス移動や空港の待合室で時間を潰すのにキングはちょうどいいのだ。で、キングは多作なので、年に2~3作ぐらい読むペースなら、いつまでたっても全作読み終えることはないだろう。

多作ということは、けっこう出来不出来もあり、読んだけどしばらくしたら忘れてしまうものもあるし、また長ったらしい描写に途中でうんざりしてしまうものもある。キングの作品の多くは映画化されているが、その比較はまた次回に譲るとして、今回は今日読み終わった、この「レギュレイターズ」について。

「え?リチャード・バックマン著となってるけど」という人に。このリチャード・バックマンはキングの変名で、なぜかこのペンネームで「バトルランナー」とか「痩せゆく男」などの作品をキングは書いている。しかし、大きく作風を変えているのかというと、訳にもよるかもれないが、ほとんど同じだ。心に傷を持つ主人公、利己的な周囲の人々、悪意を持った存在、狂気の中で破滅する人間といった登場人物たちの世界はあまり変わらない。

この「レギュレイターズ」のストーリーは単純だ。回想シーンや手紙の中身をのぞけば、舞台はある郊外住宅地の通りを挟んだ10軒ばかりの家とそれに挟まれた通り。そのうちの一軒の家に引き取られた自閉症の少年には、おぞましい意識だけの怪物が取り付いており、それが力を持ってこの住宅街の人々を殺していく。その意識だけの怪物は子供じみており、アニメや西部劇に夢中で、その主人公達が現実化して、通りに住む人々を撃ち殺していくのだ。やがてこの通りの外には砂漠が広がり、外界とは隔絶していく。生き残った人々は脱出を試みるが、狂気の中で自滅していく者もいる。

わずか数時間(せいぜい半日)の話だが、ボリュームは文庫で上下巻600ページ以上ある。とくに最初の十数分の出来事は、その事件に直面した人々の各視点から描いているので、なかなか話が進まない。誰が主人公なのかもわからない。重要と思えた人物も途中で死んだり、おかしくなって自滅していくものもおり、映画『ミスト』のシチュエーションにも似ている。で、最後はなんだかあっけなく終わる。少年にとりついていた者の正体は、なんだったのか。作者はそれにはとくに興味がないのかほとんど触れない。「なぜ」ではなく、それがもたらした破壊描写を描くことが楽しいように。たぶん作者は楽しみながら登場人物たちを殺していく。そこにはあまり同情はない。ほとんどが死んでも読者が心を痛めないような人たちだからだ。

結局、殺戮描写と追い詰められた人々のパニックがほとんどで、あとは付けたしなのかも。読んでいる間は、次のページをめくりたくなるが、登場人物の誰かに共感してハラハラしているわけではない。まあ、結局のところ、その程度の出来の作品なのだ。

キング作品はたぶん10~20作品は読んでいると思うが、おすすめはやはり初期作品。これからという人は「キャリー」とか「シャイニング」「ミザリー」あたりがおすすめだ。
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by mahaera | 2009-09-21 11:06 | 読書の部屋 | Comments(0)

アユタヤーに着いた タイの博物館料金値上げの話

スコータイを出て、ピサヌロークで一泊。
鉄道でロッブリーで途中下車し、三時間ほどいたあと、再び列車に乗りアユタヤーへ。
さきほどホテルにようやくチェックイン。こちらは午後六時といったところ。

さて、今回、タイの国立博物館の入館料が大幅に値上げされていた。
昨年まで30~40バーツだったのが、おしなべて100~150バーツ。
遺跡関係の見どころもやっぱり50~100に値上げしていた。
これはもちろん外国人料金で、タイ人はもっとやすい。

数年前にも国立公園への入園料を、外国人は一気に200とか250バーツに値上げしたが、
いまどき外国人料金もないだろうという感じだ。
もしかしてタイの政権が変わったことも関係しているのかもしれない。

いまだタクシン派と反タクシン派との争いは収まっていないが、現政権は今までの商業や工業、観光業から一転して、長期的にはタイを農業国にしたいといううわさがある。
これは決して時代に逆行しているのではなく、将来、食糧を供給できる国が発言権を強めることができるという考えだ。
いまでもタイは東南アジア有数の食糧輸出国で、中国にも米などを供給している。
観光や通信など、先行き不透明なものより、よっぽど農業に力を入れるのが確実というのも、ひとつの考えではあるのだが。

それはさておき、観光地の値上げは止めて欲しいものだなあ。

関係ないが、このブログを書いている間、店の有線放送で流れていたのはボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」でした(これを書いている矢先「アイ・ショット・ザ・シェリフ」にチェンジ。もちろんマーリィー版)。
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by mahaera | 2009-09-19 20:31 | 海外でのはなし | Comments(0)

タイのロー・シーズンはホテルが安い

えー、現在スコータイにいます。
ランパーンを出たあと、ミャンマー国境に近いメーソートに移動して一泊。
一年ぶりなので、あまり代わり映えしない感じ。今回最安値の180バーツ(500円)の部屋だが、清潔で文句はない。そこから三時間ぐらいのカンペーン・ペッのゲストハウスへ。ここのおやじ、愛想はいいのだが、場所が不便な上、何かとお金がかかるし、飲み物なども高すぎ。結局、町なかの大型ホテルに泊まるよりも高くついてしまう。

タイでは今のようなローシーズンの場合、はっきり言ってゲストハウスよりホテルのほうがお得だったりする。
そのカンペーンペッ随一の大型ホテル、シングル朝食付きで500バーツ(1400円)、もちろんエアコン付き。ゲストハウスのエアコン付きは400バーツだが朝食は別。これもまともに頼むと70~100バーツかかる。
いまいるスコータイでも同様で、町なかの比較的大き目のホテルでシングル朝食付きで、通常700バーツのところ今はローシーズンプライスで500バーツ。一方ゲストハウスは、とくに値引きしないとエアコン付きなら400バーツ。ただし朝食は別で、アメリカンブレックファストを頼むと100バーツ。つまり同じ値段になってしまう。

あとはホテルとゲストハウスのどちらかの雰囲気がいいかの好みで、僕などはたまにはホテルのほうが気楽でいいかなと思ってしまう。やっぱり部屋は広くて、何かと快適だし。

チェンマイでも同様で、今月いっぱいはどのホテルも値下げをしていた。
僕は799バーツのホテルに泊まっていたが、部屋でWiFiできるからネットカフェ行かなくていいし、朝食もけっこう立派。頼めば無料でバスターミナルにも送迎してくれる。と、いろいろな条件を使いこなせば、お得感はかなりあった。ゲストハウスで朝食なしで700バーツとか800バーツとかするところもあるんだから、考えてしまう。ちなみに高級ホテルでもディスカウントしていて、1200~1500バーツ(4000円ぐらい)のところもあり、「ちょっとお金を足して、今回は高級ホテルにしようかな」としてもいいかなというぐらいの料金だ。

まあ、そうなってくるとゲストハウスは、今度はホテルと設備や料金を競わなくてはならなくなり、なかなか大変だろうなあ。決まっているパイを分け合うわけだから。しかし後先考えず、部屋をどんどん増築してしまうゲストハウス多すぎ。維持費もかかるだろうに。

そんなことを考えているスコータイの夜でした。ちなみに今はこちらは雷雨です(笑)
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by mahaera | 2009-09-18 00:14 | 海外でのはなし | Comments(0)