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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜』天才音楽家の最後の8日間

チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜
Poulet aux prunes

2011年/フランス、ドイツ、ベルギー

監督:マルジャン・サトラピ(『ペルセポリス』)、ヴァンサン・パロノー
出演:マチュー・アマルリック(『潜水服は蝶の夢を見る』『007/慰めの報酬』)、マリア・デ・メディロス(『パルプ・フィクション』『死ぬまでにしたい10のこと』)、イザベラ・ロッセリーニ(『ブルー・ベルベット』)、ゴルシフテ・ファラハニ(『彼女が消えた浜辺』『ワールド・オブ・ライズ』)
配給:ギャガ
公開:11月10日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館
上映時間:92分
公式HP:chicken.gaga.ne.jp


イランのラシュト出身だがヨーロッパで青春時代を過ごし、
自伝的コミック『ペルセポリス』がベストセラー
なった女性アーティスト、マルジャン・サトラピ
2007年にはその『ペルセポリス』を自らアニメ化して
監督デビューし、高い評価を得た。
『ペルセポリス』はイラン革命で当初は喜んでいた市民たちが、
その後のイラン・イラク戦争と原理主義の台頭で
どんどん暮らしにくくなって行く様子を、少女の目線で描いたものだ
(コミックも面白いのでおすすめ)。
本作はそのサトラピの監督2作目であり、
彼女のコミック「鶏のプラム煮」を実写化したもの。

天才音楽家ナセル・アリは人生に絶望していた。
壊れたバイオリンと同じ音色を出せる楽器が見つからない。
8日後、ナセル・アリは亡くなるが、
それまでに彼は自分の人生をベッドの中で回想する。
「テクニックはあるが、音楽は空っぽだ」と言われた修行時代、
ひと目で恋に落ちたイラーヌとの出会い、
失敗した愛のない結婚生活、
本物の音色を見つけ世界各地を演奏旅行で飛び回った時代、
大切な母の死…。
そして叶わなかった愛の物語が語られていく。

舞台は1950年代のテヘランのようだが、
それが重要というわけではなく、
いつの時代のどこにでもある昔話のようでもあり、
過ぎ去った良き時代ならどこにでも当てはまる場所だ。
私たちが抱くようなイランらしさはとくにないし、
国際的なキャスティングもそれを強調している。
主人公は映画が始まって間もなく死んでしまうという
意表を突く展開だが、本筋はそこから始まる。
なぜ天才音楽家ナセル・アリは生きる意欲を失い、
死を選ぶようになったのか。
すでに死んでしまったことが前提なので、
彼の語る思い出が美しくも哀しいのだ。

ストーリーだけでく、この作品ではコミックを
意識した非現実的な映像(背景は書き割りだ)や、
コミックの実写化のようなオーバーな演技も見ものだ。
というわけで僕的には見どころ満載なのだが、
テンポがよくないのか、92分しかない割には長く感じた。
なので☆ひとつ減の(★★★)
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by mahaera | 2012-10-31 10:59 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『リンカーン/秘密の書』リンカーンにはヴァンパイア・ハンターという顔があった

リンカーン/秘密の書
2012年/アメリカ

監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、アンソニー・マッキー
配給:20世紀FOX映画
公開:11月1日よりTOHOシネマズ日劇他、全国公開


誰でも知っている、アメリカで一番有名な大統領、
第16代合衆国大統領エイブラハム・リンカーン。
史上最高のアメリカ大統領として、
その名を挙げる人は多いだろう。
奴隷解放宣言を行い、南北戦争を勝利に導いた指導者。
しかしこの映画は、その彼には“ヴァンパイア・ハンター”
という別の顔があったという、いわば“トンデモ”的な話だ。

幼い頃、母親をヴァンパイアに殺されたリンカーンは、
成人してから復讐の機会を狙う。しかし相手はヴァンパイアで、
ふつうの銃で撃っても死なない。
そんな彼の目の前に謎の男ヘンリーが現れ、戦い方を伝授する。
修行を積んだ青年リンカーンは、ヘンリーの指示のもとに
ヴァンパイア・ハンターとしての腕を上げて行く。
しかしヴァンパイアたちの力の源が奴隷制度であると知り、
リンカーンはハンターではなく、政治家としての道を歩み始める。

実際のリンカーンも幼い頃、母親を亡くしている。
そして背が高く、プロレスで賞金稼ぎをしていたこともある
というので、リンカーンは意外と腕っ節が強かったのだろう。
本作は彼がなぜ奴隷解放にこだわったかには、
驚くべき理由があったというところがスタート。
もちろん作り話とは知りつつも、ティム・バートン製作、
『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督による
このアクションは、それはそれとしてそれなりに楽しめる。

が、最大の欠点は、リンカーンを演じている俳優に魅力がないこと。
もしくはキャラクターの描き方が不足だった。
あと悪役であるヴァンパイア軍団との戦いも、
首領クラス以外がショッカーの戦闘員のごとく弱すぎて、
やられ役が必要だとしてもそれじゃアクションが盛り上がらない。
どうせCGだしね、と、生身じゃないアクションは、
やはりハラハラしないのだ。
光っているのは、ヴァンパイアと対抗する術を教える
“師匠”役のドミニク・クーパー
この人、『デビルズ・ダブル』で狂気のフセインの息子を二役で
演じたほか、『キャプテン・アメリカ』のアイアンマンの父親役も
けっこう印象的だった。
『遊星からの物体Xファーストコンタクト』や
『スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団』とひたすら
ジャンル映画に出ているメアリー・エリザベス・ウィンステッド
もここだと存在感なし。最後に、ちょこっと戦うだけだし。

というわけで、箱は立派だが、食べると大味の安いレトルト食品
といった感じの映画だった。もっと中身を工夫した方がいい。
(★☆)
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by mahaera | 2012-10-29 20:37 | 映画のはなし | Comments(0)

本日、高円寺フェス2012フリーホイーリングのライブ終了しました。観てくれた人、ありがとう。

いつもは毎日20〜30アクセスなんだけど、昨日、おとといは
いきなり60。これはライブのレビューを書いたからで、
検索して来てくれた人に申し訳ない。
もっといいレビュー書けばよかったかなあ。

さて、昨日はいい天気だったのに、今日は雨。
どんなことになるかと思いつつ、高円寺に向かう。
JIROKICHIは老舗のライブハウスだが、20年ぶりに行ってみると、
アンプや機材は小さく、現在の若者たちからすれば、
ライブハウスというよりライブバーって感じだろうなあ。
無料イベントで、5組が20分ずつ演奏だが、
知らない人たち同士だからちょうどよかったほどの長さ。
一緒に出たバンドはすべて初顔合わせだが、
同じ傾向のものがなく、これは意図したものなのか。
フェスだしね。

最初のグループHay Feverは、いきなりデスの雰囲気
ボーカルがダミ声で歌い、メタリカのように
あごひげ伸ばした人がギター、そしてドラムとベースが双子
リンプビズキットとかそういうジャンルなのか。
これがけっこう楽しくて声援を送ってしまった。

次がアコースティックのグループpipoo
ここも双子の女子が、ひとりがガットギター、
ひとりがフレットレスベース&マンドリン、
それをドラムとスティールギターの男子二人がサポート。
歌を歌うのかなと思ったらインストでしたが、
とても癒されました。
さきほどまでのデスの雰囲気とは大違い(笑)

で、次が僕のバンドMaha-eraです。
ドラムのゴメさん以外は
今年に入ってからのレギュラーメンバー。
20分なので、曲はいつものダイジェストって感じで、
1 かんかん照り
2 バックパッカーブルース
3 エルモア
4 重荷

代わり映えしないですね(笑)
いつも通り下記にアップしたので今日から一週間以内なら聴けます。
http://firestorage.jp/download/f92bcbd60e8b8406973e3609ec6aae9de82d1ba7
または
http://xfs.jp/ozgDF

ここからとぶようにしておきます。

僕らの次はT-steelo(ティースティーロ)
若者たちのファンキーなバンドで、ときおりラップも。
いやー、30年近く(休業10年)バンドやってるけど、
ボーカルがラッパーのようなアクションする人と対バンは
始めてて、これもけっこう楽しかった。後半に行くに従って
どんどんリズムがよくなっていって、バックがドラム、ベース
ギターと少ない編成だけど、とてもいい感じ。
こういうの、僕はもうできないよなあ。

最後がアコギ一本の弾き語りで、他のライブハウスから推薦のあった
林口裕幸さんという人。この人はまあ、20代ではないと思う(笑)
とても慣れた感じでオリジナルやカバーを披露。
アコギ一本でも、オリジナルはバンドアレンジを感じさせるもので、
バンドもやっている(いた)のだろうなあ。

ということで、来てくれた人、観てくれた人、ありがとうございました。
当分、ライブの予定ないです。
誰か呼んでください(笑)

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by mahaera | 2012-10-28 21:32 | ぼくの音楽・バンド活動 | Comments(0)

11月28日(日)高円寺フェス2012に、バンドMaha-eraで出演します。入場無料なので、気軽に寄ってください。

バンドのライブの告知です。
本日、僕がバンマスをするオリジナル曲を
演奏するロックバンドMaha-eraです。

東京は久しぶりです。
短いステージですが、
高円寺フェス2012フリーホイーリングに出演します。
なんと入場無料!
ドリンク代のみでOKのイベントです(特製カレー300円があるそうです)。
ほかにも面白そうなイベントがあるので、あわせてご来場ください。

11月28日(日)13:10〜30(短いので遅れずに!)
高円寺JIROKICHI
http://koenjifes.jp/event/free.html

高円寺は期間中、カフェ100円とかストリートパフォーマンス、
などをしているようです。ぜひいらして下さい。

バンドメンバーは
前原Key & Vo、イギーVo、後藤Bass、西岡Guitar、ヤノッチT.Sax、ゴメDrums
です。
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by mahaera | 2012-10-27 16:31 | ぼくの音楽・バンド活動 | Comments(0)

10/23 Mannish Boys 新木場スタジオコーストへ行った。ゲストは阿部真央と細見武士。

忘れないうちに書いときます。感想。
10/23に新木場スタジオコーストで行われたMannish Boysのライブです。
Mannish Boysを知らない人のために書いておくと、
これは斉藤和義と中村達也によるユニットで、
今までにもFUJI ROCKとかARABAKIとかフェスには出ていたけど、
アルバム出してツアーというのは初めて。
今までは、ほぼ斉藤和義のソロ曲を演奏していたけど、
本来のソロ活動よりメッセージ(反核など)性が強いのと、
何と言っても、歌っている斉藤よりドラムの中村達也に
目がいってしまうのが特徴(笑)
僕は昨年、ARABAKIで見ました。そのときは話題になった
「ずっとウソだった」とか、のちに斉藤のアルバムに入った
「猿の惑星」なんかを演奏していた。

今回は基本的にはアルバムからの曲ばかりで、
斉藤のソロの曲はやらないのが意外だった。
それと、ふたりともお揃いの茶髪(笑)

初めて行った新木場スタジオーコストは、フロアのほかに
1階席、2階席があり、整理券番号早かったので
時間に行って座席をキープしておけば良かったと後悔。
(ずっと立ちだと思って遅く行ったのでもう席はなかった)
18時開場、19時開演。
ゲストが二組。まずは阿部真央
アコースティックギターの弾き語りだが、ギターがうまく、
1本でも十分バンドの演奏が聞こえてくる
まだ尖った感じがいい。
ただ声や歌い回しが、僕のようなおじさんにとっては、
YUKI、チャットモンチー、いきものあたりと似た感じなのが、
面白みがない。この人らしい声が欲しいけど、
いまはみんなそんな感じなんだろうなあ。
20分、5曲の演奏後、休憩。そして2番目のゲストが
the HIATUS(ザ ハイエイタス)の細美 武士によるソロ。
ソロといってもthe HIATUSのベースとキーボードがサポート。
細美 武士ってチケットに書いてあって、誰?なんて思っていたが、
この人キャリア長いんですね。ELLEGARDENからだともう15年ぐらい。
で、ふたつのバンドでオリコン首位になっているし、動員もすごい。
しかしそうしたことは後で知ったので、
僕が「この人、新人なんだなあ」という思いで見始めてしまったこと。
だって、うまくない(笑)
ギターはリズムマシーンとズレるし、歌も自分の曲以外のカバーだと弱い。
弾き語りなら、阿部真央のほうが100倍うまい。
で、途中で外に出て酒を飲んでいたりしたのだが、
ファンじゃない人は「長いなあ〜」(実際40分ぐらいあった)
と言っていた。でも今すごいと思うのは、そんなにキャリアあって
動員もセールスもある人なのに、まったくそうは見えないこと
新人らしい初々しさが15年たってもキープできるのは、
なかなかないことだと思うのだが。

さて、メインのMannish Boysが始まったのは、もう20時50分頃。
(足が疲れた)
Mannish Boysのテーマに始まり、アルバムからのナンバーが
次々に演奏される。曲によってはサポートのベース&キーボードが入る。
アルバムは何回か聴いたが、いい曲は少ない(笑)
まあ、ライブ向けの曲ばかりで、それに対してはどうも感想はない。
ただ、今回も中村達也に目が釘付け。
斉藤が前の人の頭で見えなくても、中村見せてくれという感じ(笑)
面白すぎでしょ。この人。
ブランキーのときは見たことがなかったので(もちろんスターリンも)、
いやー、もっと早く知っておけばよかった。
ザ・フーのキース・ムーンを思わせる、全部ドラムソロみたいな
でも、歌を邪魔しないドラミングはすばらしい。
あと、表情も。

アンコールで阿部真央と細見武士らが加わってセッション
(A一発の即興。曲じゃなくて)とかやったけど、
阿部と細見がうまく入れなくていまひとつ。
こういうところ、親父たちのロッカーはうまいのにねえ。
たぶん、いまは即興、というのがないんだろうなあ。
終演22時を過ぎていた。おやじにはスタンディング疲れたよ。

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by mahaera | 2012-10-27 14:29 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

10/24フジファブリック、代々木公園野外ステージでのライブを見ました

もう50過ぎて、フジファブリックが好きというのもヘンだろう。
最初に見たのはフジフジ富士Qで、それもゲスト目当てに
行ったようなものだった。
(曲は「虹」しか知らなかったし、民生が歌った「桜の季節」聴いて民生の曲だと思ったくらい)
で、その時演奏された曲がとても良かったので、
後追いで聴きだして、結局ほとんどのアルバムを聴いた。
(時期的に一番聴いたのは「MUSIC」)

さて、ライブで見るのはそれ以来のフジファブ。
けっこう混んでるかなあと、開場1時間前の5時に到着。
CDシングルを買った人先着1000人が優先エリアに入場だが、
実際は700人ぐらい。それ以外に、その外側で見れるので、
僕のような、ファンというほどでもないが、演奏を聴きたい
という人たちが集まった。お客は…、まあ僕の歳の半分ぐらいの
人たちばかり(笑)

19時をまわり、演奏スタート。
一曲目はいきなり「虹」
でも、ん、音が小さくでスカスカだ。
たぶん、場所柄、音量制限があるのだろう。
しかも野外なので、音が拡散してしまい、
音量的には大学の学園祭の野外ステージ並

志村時代の代表曲「銀河」「夜明けのBEAT」のほか
「徒然モノクローム」「JOY」「流線形」「STAR」といった
最近の曲も演奏。
最後はシングルの「Light Flight」
そしてアンコールは「Surfer King」の合計9曲、1時間が
あっという間にすぎて行った。

で、誰もが認めることだろうが、ボーカルをギターの
山内総一郎が引き受けて、やっぱり弱くなった。
自分が支えなきゃとがんばっているのはよくわかるが。。
とくに志村ボーカル時代の曲は、あれ?というか。
で、勝手に思うのだが、昔の曲はやらないか、
思い切ってアレンジを大胆に変えてしまうとか。
もっと自分に引き寄せてもいいのになと。

あと新曲もフジファブリックっぽいといえばそうなのだが、
今のボーカルだとちょっとライブで歌いきれていない。
曲はいいと思うのだが、
まだまだ、新体制での魅力がライブで生まれていない。
ファンの人たちは暖かく見守っていると思うのだが、
ここは山内ひとりに歌を任せるのではなくて、
コーラスをもっと入れるか、他のメンバーも歌うとか、
したほうがいいんじゃないかなあ。

ちょっとファンには怒られそうな感想だが、
これが素直な感想。
たぶんライブハウスのような室内で見れば音も大きく、
もっと迫力があったのかもしれないが、
アマチュアバンド並みの音量や状況で聴くと、
現在のフジファブリックの弱点がより強調されて
しまったのかもしれない。
曲はいいので、これから引き続き聴くとは思うけど。
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by mahaera | 2012-10-27 00:27 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

2012/10/25Char meets Special Liveに行く。ゲストはチャボ、 奥田民生、山崎まさよし、斉藤和義、野村義男

ふだんはあまりプロのライブを見に行かないが、
今週はなぜか月水木と3日も観に行く機会があった。

10/23 Mannish Boys 新木場スタジオコースト
10/24 フジファブリック 代々木公園野外ステージ
10/25 Char Meets公開録画 東京グローヴ座

まずは順番は逆になるが、本日行ったChar Meetsの公開録画について。
これはフジテレビNEXTの番組でJ-COMと共同企画のイベントらしい。
あとで知ったが、2万通の応募があったようだ。
抽選があったころは、まだ引っ越し前でJ-COMに入っていたので、
申し込む権利があり、ラッキーだった。

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さて、19:00開演。
ステージは下手(向かって左)から、
斉藤和義、野村義男、チャー、仲井戸麗市(チャボ)、
奥田民生、山崎まさよし
といった順番でイスに座る形で並ぶ。
客席はけっこう空席もあり、収録上見切れる位置には人を
入れていなかったのかもしれない。
オープニングは、6人のアコギによる「Twist & Shout」
しかしこれが終わると、もう打ち合わせた曲が
なかったようで、けっこうグタグダ(笑)
まず横並びで一人ずつ主導権をとって適当なコードとリズム
を刻み始め、みんなでソロをまわす。
一番若い、山崎まさよし(40才)がいじられ役で、
チャーやチャボといった先輩方や奥田民生にいじられまくっていた。
まあ、民生(47才)、和義(46才)に比べると、
もう若者扱い(笑)
チャー(57才)、野村義男(47才)
タメ口で話していて、チャボ(62才)はやっぱりちょっと格上。
そのアコギのセッションが一巡すると、今度はエレキに持ち替え、
ひとりひとり前に出て行って、他のみんなに指示するといった
セッション。ただ、本当に内容決めてなかったみたいで
結構グダグダ。しかしそれも年季の入った人たちがやると
サマになるもの。これだけ歌が歌える贅沢なメンバーなのに曲をやらず、
歌もほとんど歌わないという贅沢ぶりだ。
たとえば、バンドのギタリストを集めてのセッションというのも
ありだろうが、Charはきっとそれはあまり面白くないんだろうなあ。
集まったのはあくまで、歌ありきのギタリストたちばかりだ。
(でも歌はほとんど聞けなかったけど)

 奥田民生と斉藤和義が、「アマチュア時代にレイジーが好きだった」
と言った時、チャーやチャボが「どっちのレイジー?」
聞いていたのが印象的。1つは日本のヘヴィメタルバンド
もう一つはディープパープルの曲「Lazy」のことだ。
「レイジーと言ってもチャーさんが銀座NOWに出ていた頃の
レイジーじゃなくて、“宇宙船地球号”のころのレイジーですよ」

と民生が言うと、斉藤和義と野村義男がそのレイジーの曲のイントロを
弾き始めたり(笑)
 で、前にひとりひとり出て行ってやる時に、斉藤和義を飛ばして
「これで全員やったね」と言って、休憩に入ってしまったのが、
なんとなくこういう場での斉藤和義の存在感が出ていておかしかった。
チャーやチャボがやって盛り上がった後に、
なんか「俺、やってない」とは言いにくいよね。民生は気づいていた
かもしれないけど、まあ、いいやって感じだったのかなあ。
チャーが、「休憩しようよ」(本来はその予定なし)
と言って、メンバーが袖に引き上げて行く時、
斉藤和義が客席に向かって、複雑な表情(をアピール)して
いたのも、「ああ、この人。けっこうみんなといると
引いてしまうので、忘れられてしまうタイプかも」と感じた。

そのあとまじめな女性のアナウンスが入り、
「突然ですが、ここで休憩に入らせていただきます」
となるのはおかしかったが。

さて、休憩後は、「和義くんを忘れていた」
(たぶん楽屋でその話が出たのと、斉藤はネタを仕込んで
来ていたのだろう)、斉藤和義によるデスメタル風(笑)
演奏に合わせて、みんなができる限りの早弾きをすると
いうコーナーになった。民生もライトハンド奏法をしていた(笑)

で、このころになるとステージ上は、酒とタバコがかなり効いてきて、
チャボが「ステージで酒を飲むのは、10年ぶりくらい。
昔、RCのときに酒飲んでステージによく出ていて、
キヨシによく注意されて止めていたから」
と言っていたのも印象的。

最後のほうは客席から希望者をつのって、 一緒にセッションを
するという企画。最初に登場したのは50代の男性。
「古井戸」時代からチャボを聴き、チャーはもちろん、
よっちゃんのアルバムも聴いているという。
あこがれのチャーのギターを借りて
Aのブルース進行のセッションをやったが、
仕込みと思うくらいふつうにうまかった
ただ、スクリーンに映る彼の顔は、ものすごく緊張していた
次に「誰か女性でいない?」の声で手をあげた
「山崎まさよしファンでギター教室に通ってます」という
相模原市の女性。セッションするほどは弾けないので、
山崎のアコギを借り、練習中の「お家へ帰ろう」を弾く。
その彼女の伴奏で山崎まさよし本人がハンドマイクで歌を歌う。
きっと彼女にとっては、夢のような出来事だったろうなあ
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by mahaera | 2012-10-26 00:34 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(3)

最新映画レビュー『高地戦』 朝鮮戦争末期の前線で起きた熾烈な戦いを描く

高地戦
고지전
2011年/韓国

監督:チャン・フン(『映画は映画だ』『義兄弟』)
出演:シン・ハギュン(『JSA』『渇き』)、コ・ス(『クリスマスに雪は降るの』『超能力者』)、イ・ジェフン
配給:ツイン
公開:10月27日よりシネマート新宿、シネマート六本木ほか
上映時間:133分
公式HP:www.kouchisen.com


朝鮮戦争の初期は北朝鮮軍が半島の大半を制圧したが、
その後、韓国軍と国連軍が反攻を開始し、
逆に朝鮮半島の大部分を支配。
しかしその後、中国軍が北朝鮮軍に加わり、
現在の38度線まで押し戻した。そこで前線は膠着状態になり、
停戦までこうした高地を取った取られたの繰り返しとなる
両軍とも、自軍が少しでも勝った状態で停戦したいものだから、
なかなか交渉が進まない。その間にも、
前線の兵士たちは無意味に死んで行く
この映画は、そうした朝鮮戦争最後の日々を、
前線の兵士たちの目を通して描いている。

同じ高地を南北双方が交互に奪い合う攻防戦が2年も続いていた。
その前線の部隊に北朝鮮への内通者がいるという情報を得て、
諜報部のカン中尉がワニ中隊にやってくる。
そこには2年前に戦場で生き別れになった友人のキム中尉もいた。
しかし戦争がすっかり彼を変えていた。
やがてカン中尉は、ワニ中隊全体が、
外部に何か知られたくない秘密を抱えていることに気づく。
戦いは熾烈を極めていたが、やがて停戦が近づいてくる。

物語の案内役となるとなるのは、
前線の部隊へ派遣されてくる諜報部の中尉。
最初は主人公が秘密を探るミステリー仕立てにし、
観客が入り込みやすくするためなのだろうが、
秘密自体は物語の中盤であっけなく明かされるし、
そういうことも実際はあったのだろう。
でもそんなにあっさり明かすなら、
物語のきっかけとして使うのは物足りない。
しかし作り手が描きたかったのは、停戦が決まれば助かる命が、
無駄に消費されて行く戦場の姿のほうだ。
ワニ中隊にはもうひとつの、忌まわしい過去があり、
こちらのほうがショッキングだ。

戦闘シーンはリアリティがあり、かなりの迫力。
捕虜を面倒なのであっさり射殺してしまったり、
ものすごい数の中国軍兵士が押し寄せて来たりするシーンなどは、
ショッキング。ただ、ひとつひとつは、
過去の戦争映画の印象的なシーンのいいとこ取りのような気もする。
敵のスナイパーが若い女性だったり(『フルメタル・ジャケット』)、
照明弾に押し寄せる敵軍が浮かび上がったり(『プラトーン』)など。

そして、安心させた後に絶望的な状況を置くことにより、
戦争の無意味さがより引き立つクライマックスは、
ただただむなしい。こうして散って行った無数の命は、
世界中で起きている戦争のどの場面でもあったのだろう。
見応えのある作品だと思う。
(★★★☆)
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by mahaera | 2012-10-18 13:26 | 映画のはなし | Comments(0)

前原利行 プロフィール 2014.03.04更新

1961年東京生まれ。音楽業界、旅行代理店を経て、現在は海外旅行、映画に関わるフリーライターとして活動中。訪問した国はアジア、ヨーロッパ、アフリカなど80カ国以上。バッグパックをかついでユーラシア大陸を上海からローマまで横断したこともある。
現在は「地球の歩き方」などのガイドブックの取材や執筆を中心に、エイビーロードのウエブ「たびナレ」、各誌に旅行エッセイを連載している。また映画レヴューや取材を「エンタメーテレ最新映画ナビ」、「旅行人/旅シネ」などのWebサイトに定期的に掲載中。:現在、座間市・小田急相模原在住。
 プライヴェートでは、自作曲を演奏するバンドMaha-era、Mahabuddiでときどき演奏。パートは歌とキーボード(たまにベース)。好きなミュージシャンはボブ・ディラン、マイルス・デイヴィス、ヴァン・モリスン、ユニコーン、フジファブリック。


■海外旅行に関するおもな仕事(取材、執筆、編集)
・「地球の歩き方」シリーズ(ダイヤモンドビッグ社)
タイ、インド、南インド、インドネシア、ネパール、バングラデシュ、中米、ミャンマー、チュニジアなど。取材、執筆、編集。
『地球の歩き方』webサイトにも取材原稿を掲載
・旅行人ノート「シルクロード」「アジア横断」(旅行人)取材、執筆、編集
・週刊朝日百科「シルクロード」「世界の車窓から」(朝日新聞社)執筆
・NHKの語学テキストに旅行エッセイを連載(終了)
・NHK出版「新シルクロード」取材・執筆 04~07 取材、執筆
・JALの機内誌「AGORA」取材・執筆

映画に関するおもな仕事(映画評、紹介、記者会見、インタビュー、撮影など)
・CS Gyaoのweb映画紹介・取材
・旅行人のweb「旅シネ」
・「monthly JICA」(国際開発社)の映画欄 連載終了
・旅行雑誌「旅咲」(毎日コミュニケーションズ) 映画DVD紹介ページ 終了
・月刊PLAYBOY(集英社インターナショナル)「アジアの美女」などの特集
・「留学ジャーナル」 DVD紹介ページ 連載終了

■写真
フォト・エージェンシー3社に写真を委託。「世界遺産」や山川出版の「世界歴史マップもの」、学校教科書、NHKテキスト、旅行のパンフレットなどに写真を提供。CD-ROM 「gu 遺跡」(A&Pコーポレショーン)全ての写真を提供

■旅行講座
青山ブックセンター(旅行人)、HISなど旅行会社主催の旅行講座をいくつか開催。
新座コミュニティセンターにて、スペイン講座2008.2 (過去にインドネシア、トルコも)
青山学院・社会人向け講座「インドネシアの世界遺産」2008.6予定
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by mahaera | 2012-10-16 20:29 | 前原利行プロフィール | Comments(3)

帰国しました。最後に引いた風邪で不調です。

昨日、帰国しました。
アユタヤーあたりで、すでに咳が出始めていたのだが、
(自転車で雨に降られて濡れたのがたぶん原因)
カンチャナブリーでそれに鼻水も加わり、
バンコクでは体力が一気に落ちた。
たぶん、エアコンもよくないのだろう。
最後のほうは、エアコン付きの部屋でもエアコンをつけず、
ファンも止めて寝ていた。

帰りの飛行機でもほとんど寝られなかったので、
昨日は家に着くなり、横に。
ふらふらするのは、カオサンで買った薬の副作用か。
飲むとわかりやすいくらい、のどが乾き、ふらふらする。
前に飲んだことがある、花粉症の薬と似た作用だ。

ひとまず、昨日、今日はどこにも出ず、
おとなしてしていることにする。
それでもずっと寝ていると、体が痛いので。
タイの精算など、機械的にできることは少しずつやる。

しかし、日本のコンビニで買ったおにぎりが、
これほどおいしいものだとは(笑)
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by mahaera | 2012-10-16 14:06 | 日常のはなし | Comments(0)