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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『キャビン』ホラー映画は苦手だけど興味はあるという映画ファンにピッタリ

キャビン
Cabin ih the woods
2012年/アメリカ

監督:ドリュー・ゴダード
出演:クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、リチャード・ジェンキンス
配給:クロックワークス
公開:3月9日 より全国 公開


僕は映画はジャンル関係なく何でも見るが、
それでもホラーやスプラッターの類いは好んでは見ない。
モンスターが出てくるのは好きだが、この手の映画は、
殺される側の描写が中心で、度を超すと見ていて不快になる。
第一、話や演出の下手さを、そうした描写でごまかしている
としか思えないものもあるのだ。
さて、この『キャビン』もよくあるホラーかと思うと、
実はホラー映画そのもののパロディなのだ。

大学生デイナは友人のジュールスに誘われ、
ジュールスの彼氏のカート、カートの友人ホールデン、
そしてマリファナが手放せないマーティの5人で、
人気のない山奥の別荘へバカンスに出かける。
たどり着いた山小屋に地下室を発見する5人。
そこにあった日記を読むと、土の下からゾンビが現れ、
若者たちはひとりひとり殺されていく。
ところがそのすべてをモニターでチェックし、
決められたシナリオに沿ってコントロールしている
謎の組織があった。

『死霊のはらわた』や『13日の金曜日』といった
ホラー映画の定番パターンそのままに、
ゾンビたちに襲われる若者たち

(5人のキャラクター設定も定番のものだ)。
ところが若者たちを最初から監視し、
決まったシナリオに導いている者たちがいる。
これはネタバレでもなく、最初から若者たちの描写と
平行して描かれているのだ。そこはNASAの
コントロールルームのような場所で、惨劇を演出して行く
彼らは“邪悪な組織”という感じはまったくない。
むしろ「いい仕事=若者たちが殺されて行く」ことに
生き甲斐を感じているのだ。この仕事としてこなしていく
彼らと、殺されて行く若者たち(典型的なホラー映画のパターン)
の両者を最初から平行して描くことにより
恐怖と笑いが交互に描かれる。
ホラー映画のパロディを詰め込んだ『スクリーム』を
初めて観たときのような
感がある。
なぜ、儀式のように若者たちは殺されなければならないのか。
コントロールルームにいる科学者たちは、
「よその地域は失敗した。残るは日本とアメリカだけだ」
と言う。モニターには、貞子のような幽霊が子供たちを
襲う日本の様子が移る。
つまり、ホラー映画が盛んで成功している国だ。

映画では映画の中のオチがあり、理屈があるが、
僕はそれとは別に解釈した。
これは映画作家の頭の中を映画化したものだと。
たとえばホラー映画の脚本を書くとする。
まず頭の中に定番のパターンを考える。
登場人物のキャラ設定。どうやって人を殺して行くか。
どんなモンスターが現れるのか。ゾンビか。バンパイアか。
最初に殺されるのは決まっているが、最後のひとりは助かるのか、
もうひとつオチをつけるのか。

キャビン」のコントロールルームは作家の頭の中であり、
想像の中ではいくら登場人物を殺しても、空想の産物だから
問題ないのと同じだ。しかし何でそんなことをするのか。
映画の中の回答とは別に、それは「何で人はわざわざ
怖い思いをしたいのか」
というホラー映画の必要理由を
僕は考えてしまった。それはガス抜きであり、
未知のものに対する恐怖心を再確認する人間の行為かなと。
すべて科学で証明される世の中でも、何か不思議がないと、
人の生活はうまくいかない。
人知を越えたものが存在することを、再確認させてくれるのが
ホラー映画
なのだ。しかしホラーがまったく見向きもされず、
人々の興味を失う世の中になったら、
世の中から人の命を奪う未知のものがいなくなったら、
人間は何も恐れない存在になってしまう。

そして世界中で定期的に行われているこのミッションが
失敗したとき(ホラー映画が成立なくなったとき)、
人間が誕生したときからあった未知なるものへの怖れが、
消えてしまったとき、人間は別な怪物を目覚めさせてしまうのだ。

ホラーの体裁だが、きちんとA級映画のスタッフやキャストで
とっているので、チープ感はない。そして最後に大物ゲストスターが
ノンクレジットで登場(場内爆笑)

しかしこの人、この前も似たような登場していたな(笑)

モンスター映画が好きな人は楽しめる展開
ホラー苦手な僕でも、僕はけっこう楽しめた。
(★★★☆)
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by mahaera | 2013-02-28 10:30 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『メッセンジャー』訃報を告げる軍人を主人公にした作品。着眼はいいが少し物足りない。

メッセンジャー
2009年/アメリカ

監督:オーレン・ムーヴァーマン
出演:ベン・フォスター、ウディ・ハレルソン、サマンサ・モートン、ジェナ・マローン、スティーヴ・ブシェーミ
配給:インターフィルム
公開:3月9日より新宿シネマカリテほか


軍服を着た二人が家のドアをノックし、
家族のもとに訃報が告げるシーンは、映画では見慣れたものだ。
しかし、そのメッセンジャーを主人公とした映画は、
なかったと思う。それはあまりにも辛い話だからかもしれない。

イラク戦争で負傷したウィル軍曹に、退役までの数ヶ月間、
新たな任務が与えられる。それが戦死した遺族に訃報を伝える
メッセンジャーだった。
ベテランのトニー大尉と共に、仕事に就くウィルだったが、
それはとても辛いものだった。
耐え難い任務に葛藤するウィルだが、ある日、
未亡人オリヴィアに出会い、彼女にひかれていく。

3年前のアカデミー賞で助演男優賞(ウディ・ハレルソン)
脚本賞にノミネートされた佳作だが、
公開が遅れたのもなるほどという地味な作品だ。
前半が主人公ウィルを通してメッセンジャーが
どういうものかを見せ、後半はウィル自身の苦悩に踏み込んで行く。
前半は見ていて辛いシーンの連続だ。
訃報を聞いた遺族は、その怒りと悲しみを
最初にメッセンジャーにぶつけるだからだ。
主人公ウィルは『3時10分、決断のとき』の悪役ぶりが
印象的だったベン・フォスター

ただしここでは役柄が180度異なる、
感情を押し殺して生きている主人公ウィルを演じている。
「自分の感情を出さない=冷静」ということで、
この任務に選ばれたのだが、彼には大きな心の傷があった。
後半はそれが解き明かされて行くのだが、
そこをもっとうまく描けば、なかなかいい作品になったのでは。
あと、後半うまく乗り切れなかったのが、
ベン・フォスターが未亡人サマンサ・モートンを
好きになるという設定。モートンはうまいのだが、
どう見ても見た目の印象も年齢も釣り合わない。
ベンを裏切った恋人と対照的なのはわかるが、
そんなところから、後半の感動が薄れてしまったのが残念。
俳優同士の相性ってあるよねえ。

(★★★)
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by mahaera | 2013-02-27 01:22 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『フライト』 アクション映画として観に行った人はガッカリだろうが、驚きの感動

フライト
Flight

2012年/アメリカ

監督:ロバート・ゼメキス
出演:デンゼル・ワシントン、ジョン・グッドマン
配給:パラマウントピクチャーズジャパン
公開:3月1日 より丸の内ピカデリーほか


『バック・トゥ・ザ・チューチャー』シリーズ
『フォレス・ガンプ/一期一会』などヒット作を
次々と生んだロバート・ゼメキス監督だが、
『ポーラー・エクスプレス』以降3DCGアニメに入れ込み過ぎ、
ずっと実写映画を撮っていなかった。一時はスピルバークと
比較される逸材とも言われていただけに残念だったが、
日本ではけっこう彼の仕事もプロデューサーのスピの手柄
とらえられていただけに、正当な評価もないままの半引退は、
残念だった。そして本作はそのゼメキスの
12年ぶりの実写映画として期待が高まる作品だ。

旅客機パイロットのウィトカーは、睡眠不足と
飲酒の状態が抜けないままアトランタ行きの旅客機に乗り込む。
二日酔いはドラッグで治せば気分は爽快だ。
激しい乱気流での離陸になったが、そんな状態でも
彼の操縦テクニックは抜群で、機体は安定する。
自動操縦後は副機長に任させて一眠りしていたところ、
アクシデントが発生し、機体は制御不能となり急降下。
ウィトカーはそのテクニックで緊急着陸に成功し、
わずかな死者を出しただけで多くの乗客の命を救った。
“奇跡の着陸”と一躍ヒーローとなったウィトカーだが。。

「YAHOO映画」のユーザーレビューを読むと、
この映画に不満な人の意見を要約すると、
A「アクション映画と思っていたら、ただのアル中の話を
延々見せられていただけだった」と書き込む人がほとんど。
これは本当。
B「デンゼル・ワシントンが冴えなかった」
これも本当。

映画が始まってまもなく、予告編でインパクトがあった、
飛行機の墜落シーンがある。
これはかなの迫力。墜落するときはこんな感じなのかと
思えるほど、リアル感がある。そしてイザというときは
頼れる男デンゼルは、緊急着陸多くの乗客の命を救うが、
映画の最初で寝ていた客室乗務員の女性は死んでしまう。
ヒーローとしてマスコミの注目を浴びたデンゼル機長だが、
事故の後はマスコミから身を隠す。彼はアルコール依存症のうえ、
コカインも吸引して飛行機を操縦していたからだ。
しかし検査で彼の体からアルコールが検出され、
周囲の人物の証言も合わせ、ウィトカーは次第に追いつめられて行く。
裁判でその事実が明らかになれば、彼は英雄ではなく、
犯罪者として終身刑になる可能性もあるのだ。

ここからが長い。映画の3/4はデンゼルがひたすら現実から
目を背け、観客をイライラさせるからだ。
というわけで、ユーザーレビューのAはその通りである。
これはパニック映画ではなく、アル中の男の話なのだ。
とはいえ、彼は悪人ではない。仕事はちゃんとこなし、
むしろ優秀なパイロットである。ただ、彼の家族は離れ、
別居中の身だ。それもハッキリとは描かれていないので、
最初はその理由もわからない。勤務中も酒飲んでいるが、
ちゃんと仕事しているからいいじゃない。
それに人命救ったしと、観客も何となく思って観てしまう。
しかしその後の、長い長いデンゼルの酒断ち(何度か試みる)と
その挫折につき合っているうちに、イライラしてくるはずだ。

本質的にはいい人間で、才能もある男、そして自信家、
しかしその裏にある弱さが、長い時間をかけてだんだんと
見えてくる。なぜ家族は彼の元を離れていったのか。
彼はなぜ、酒とドラッグを断ち切れないのか。
ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」にのり登場する
ドラッグの売人ジョン・グッドマンが最高にいい。
悪魔は恐い存在ではない。むしろ親しみと優しさをもって
やってくる。デンゼル機長を救うのは厳しさをもって
接する家族や恋人ではなく、優しい悪魔なのだ。
デンゼルは悪でも善でもない、この主人公を繊細な演技で
演じている。アルコールとドラッグでブヨブヨと太った
裸体もさらす。このキャラはたしかにわかりやすくないかも。
B「デンゼル・ワシントンが冴えなかった」
これは本当。だって冴えない男が主人公なのだ。
でも私たちの回りにいる人間の多くは、そんな映画のキャラの
ようにいつも一貫してわかりやすいわけではない。
ときにはいい奴だが、ときには頼りない、ときには優柔不断、
デンゼルはそんな男を、最初は共感していた観客が、
長い時間につき合って「彼はダメだ」と見捨てるぐらいになるまで
熱演している。ほぼ出ずっぱりだ。
各映画賞の主演男優賞にノミネートされているのも納得だ。

で、観客が「長いなあこの映画」と思った頃、ようやく
デンゼルの裁判になり、またそこでデンゼルは観客を裏切り、
「もうこんな男」と見放した所に、感動があるのだ
これはいいほうにちょっと意外。
デンゼルがある決断を迫られるのだが、
そこでとった彼の行動こそ、本当の勇気、いや、
人間として大事なことなのだ。正直、ダレて観ていたけど、
ここでイスから身を乗り出してしまった。
だって、この選択を突きつけられたら、
自分だったらどうするかと誰でも考えてしまうはずだからだ。

というわけで、これは最初から人間ドラマとして宣伝した方が、
興収は少ないけど、勘違いしてくる人がいなくていいと思う。
ま、現実にはそんなわけにはいかないのだけど。
個人的には2時間以内に納めて、冒頭の墜落シーンは回想にして、
後半の裁判シーンにちらしたほうが良かったのではないかと。
ちょっと、「長い」と感じることはあったので。
ただ、デンゼルの演技はすごくいい
でもアカデミー主演男優賞は、『ザ・マスター』のホアキンに
とって欲しいなあ。
(★★★)
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by mahaera | 2013-02-24 12:02 | Comments(0)

『ライフ・オブ・パイ』を子供を連れて観に行く。2度目の鑑賞。

ネタバレ注意

帰国後の日曜日、息子と豊島園のIMAX劇場へ。
映画を観る約束をしていたので「ライフ・オブ・パイ」へ。
見る人によって受け止め方が違う映画なので、
どんな感想を持つか楽しみだったが、
最後にまったく驚いていなかった。
いや、すべて額面通りに受け止めていたのだった。
子供らしいといえばかわいいが、中2なのでその素直さというか
読解力のなさに、こちらが驚く
こうゆう見方もあるんだよと解説したら、
「えーっ」とその場で驚いていた。
でもネットの映画評でも、気がつかない大人も多い。
「動物が出てくる話、出て来ない話、そして神の話でもある」
僕は2度目の鑑賞だが、それでも今回初めて気づいた伏線がけっこうあった。

「神について」も奥深いが、僕はライターなので
「物語ること」に興味を引かる。
ありのままではなく、それをいかに物語るか。
昔の神話には裏にいろいろな意味が含まれている。
そして語り伝えられるのは、そのままの話と脚色された話のどちらだろう。
映画では作家が最後に、保険会社の日本人(無神論者や一般人の代表)
のレポートにも「トラと過ごした」の下りが書かれているのを見て
ほっとしている。そこで彼は、書けなかった失敗から立ち直り、
物語の力を信じる、と僕は感じた。
日々、ひとつのできごとをいかに物語るかは、ライターとして悩む所。

2度目の鑑賞で気づいたこと。
主人公パイの本名はピシン(フランス語のプールから来ている)。
満たされたイメージなのに対し、
少年の分身ともいえるトラ(リチャード・パーカー)の
本名(捕まって付けられた名前)は「Thirsty(渇き、渇望)」だった。
またピシンという名は清いもののはずだが、似た響きを持つ、
「おしっこ」とあだ名をつけられる。ここに「浄と不浄」が、
表裏一体であることが暗示されている。パイとトラも。

トラが手違いで付けられた名前がリチャードパーカー。
これはポーの小説の登場人物の名で「漂流して、
くじ引きで負けて、他の船員に食べられてしまう若者」の名前。
つまり、「渇望」から「自己犠牲で人を救う神」へ、
というキーワードかも。

パイが子供のころ教会に行き、神父さんに
「神はなぜそんなひどい仕打ちをキリストにしたの?」と聞く
→ミーアキャットの島の前に雷が海に落ち荒れるシーン
「神よ、なぜこのトラにこんな仕打ちをするんですか。
この身を委ねます」イエスキリストが十字架に架けられる時のセリフ。
ここで一度死んで、ミーアキャットの島で再生するという流れ。
ミーアキャットの島の全体像は、女性(母)にもヴィシュヌにも、
仏像にも見える。

ボートの中に隠れていたトラが登場するのは、
パイがナイフを握ってハイエナ(コック)を刺そうとした瞬間、
パイの中のトラが現れ、ハイエナ(コック)を殺す。
あそこでトラが現れる。 
子供のパイがシヴァの口の中に観た宇宙=海
(池の中で光きらめく宗教儀式の中に、すでに後半の光きらめく海が
暗示されている) 
菜食主義のパイが最初に殺す魚はヴィシュヌの化身、
それをパイは最初に自らは食べず、別人格であるトラに与える
(最初観た時はパイの母親だけが菜食かと思っていたが、
よく観たらパイの父親以外はみな菜食だった)。
子供時代のパイがトラの檻に近づくシーンで父親が
「トラは友だちじゃないお前はトラに自分を見ているだけだ」と
いうところで、パイは自分の中の野生(野獣性?)をトラの中に見たので、
それ以来、それを封じ込めて暮らす(ボートで現れるまでは)。
(父親のセリフを伏線とすれば)、ボートのトラは
パイの心の中のトラ、つまり存在しないトラということになる。
そして、試練が終わり、それは永久に去る(決して振り返らない)。

「蓮の花」とミーアキャットの島については、
こんなコメントもネットにありました。
日本船籍の船にしては、ヘンな名前だと思っていたら、意味があったんですね。
ユダヤ教やノアの方舟と関係あったとは。面白いので読んでみて下さい。

佐藤秀の徒然幻視録:ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
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by mahaera | 2013-02-21 12:23 | 映画のはなし | Comments(1)

最新映画レビュー『レッド・ライト』もと豪華キャストとB級感。ラストまでは悪くはないのだが。。

レッド・ライト

2011年/スペイン、アメリカ

監督:ロドリゴ・コルテス
出演:キリアン・マーフィー、シガーニー・ウィーパー、ロバート・デ・ニーロ
配給:プレシディオ
公開:2月15日より公開中


最近すっかり楽な仕事しか引き受けなくなったデ・ニーロ。
デ・ニーロが出ているだけで。その作品にB級感が漂うという
かつての名優にしては逆転現象が起きている。
まあ主演級の作品は避けて、撮影時間が少なそうな助演や、
B級アクションによく出ているせいなのだが。。
シガニー・ウィーバーも近年その傾向が現れ初めている
ただまだ彼女の場合、「あ、こんな作品にも気安く出ているの?」
というまだ珍しい感があるが。
(ホラーやSF映画のパロディにノンクレジットで出て笑いをとっている)
さて本作は、主演こそキリアン・マーフィーだが、
久々にデ・ニーロの出番も多い、最近の彼にしては
力のこもった役作りが見られる作品だ。

大学で超常現象の科学的解明に挑んでいるマーガレットとその助手のトム。
しかしは、必ずどこかにトリックがあり、
いまだ本当の超常現象には出合えない。
そこに30年以上も前に超能力で話題をさらったサイモン・シルバーが
超能力のショーを再開、まもなく地元にやってくるというニュースが。
シルバーを調査しようと提案するトムだが、マーガレットは拒絶する。
過去に破れた経験があったからだ。しかし、その後、
不思議な出来事がトムの周辺で起きるようになる。

『[リミット]』で注目されたスペイン出身の監督
ロドリゴ・コルテスの新作は、科学者がカリスマ的な超能力者と
対決するサスペンスだ。冒頭から主人公のキリアン・マーフィーと
その恩師であり、母親的な存在でもある博士シガーニー・ウィーパー
が、インチキ超常現象のトリックを暴いていく過程は面白い。
その上で尻尾がつかめないかつての“大物”が登場。
70年代のユリ・ゲラーなんかを彷彿させるうさん臭さ
最近、“本当に名優なのか?”といううさん臭さをまとう
デ・ニーロがいい感じで(臭い演技なのだが)行っている。

で、問題はオチ
ネットのレビューでも書かれているが、
「意外なオチをつければいいんじゃないだろーっ!」
と突っ込みを入れ、何か今までの緊張が徒労に終わったような
台無し感いっぱいなのだ。
もちろん観客をミスリードさせる作劇は、この手の映画には
必要なのだが、必要な“意外なオチ”ならば、
「あーっ、そうか」とくるが、この場合は
「そりゃないだろ」と来てしまうのだ。
急に覚めてしまう感じ。自ら墓穴を掘ったというか。
それなら、オチなしのほうが、良かったんでないかい?
ネタバレになるから書けないが。。。
きっと脚本の段階ではよかったのだろうが、
映画にしてしまうと。。。
もっと曖昧でもいいのが映画だ。


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by mahaera | 2013-02-21 11:54 | 映画のはなし | Comments(0)

帰国しました。帰国したら今度はインドビザ取得でバタバタ。

土曜日にネパールから帰国。
朝、成田に着き、10時頃家に着いて、40分ほど寝る。
3時に神楽坂にMTRを取りにいき、4時からバンドの録音。
7時までやって、そのあと10時までメンバーと飲んで帰る。
長い一日。。

日曜は子供と映画に行く約束をしていたので、
練馬のI MAXで『ライフ・オブ・パイ』見て、食事をして帰る。
中2だから理解できるかと思ったが、見事に額面通りにしか
この映画を捉えてなかった。
素直なのか、読解力の不足か。。

月曜日(昨日)、ぐっすり寝て朝と昼の試写に待ち合わず。
前夜、インドビザの申請書の記入に手間取ったためだ。
そして苦労してオンライン申請したのに、窓口で却下。
とほほ。

本日、朝起きれず10時からの早い試写に行けず。
雪の中、打ち直した申請書を持って再びインドビザセンターへ。
今度は無事受理された。しかしひとつ間違うと、
また最初から打ち込み直しとはオンライン申請のくせに。
(送信してしまうと訂正きかない)
そのあと打ち合わせにいくまで時間があったので、
茗荷谷のガストでランチを食べていたら、
インドビザ申請の窓口で見かけた外国人がいたので話をした(英語)。
「昨日、却下されたんで、今日は二回目で受理されたんだよ」と言うと、
「オレもだよ。5年前にインドに行った時のビザのコピーがなきゃダメだって言われて。でも古いパスポートだから、家に帰って今日出直しだったよ。ウエブサイトに、ちゃんとメンションしておけよなあ」
「日本人は、空港でアライバルビザ取れるけど高いしね。US$60」
「んなもん、オレに比べたら安いよ。オレはインド系アメリカ人なんで、見た目インド人だけど、ツーリストビザが12000円で、しかも取得が2週間後だってさあ〜」
ご苦労様です。
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by mahaera | 2013-02-19 22:15 | 日常のはなし | Comments(0)

カトマンドゥから その3 明日帰ります

Facebookに掲載したものをおおむねまとめて掲載しています。

2月13日
カトマンドゥの西の丘にそびえるスワヤンブナートへ行ってきました。ホテルの多いタメルから約30分のウォーキングです。といっても道はホコリっぽいので、まったく快適ではないですが。あと、明日一日仕事したら、ネパールの旅もおしまいです。まだちゃんとダルバール広場、見てないんですよね。ここ数日、少し暖かくなってきました。土曜に日本に帰りますが、寒いんでしょうかねえ。

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2月14日
昨夜はカトマンドゥのフレンチレストランに行って、ちょっとぜいたくな食事をしてきました。前菜、メイン、デザート、グラスワイン×2で2500円。日本じゃなかなか行けないですしねえ。デリーのメインバザールと違って、タメルでは気軽に各国料理が食べられるのがいいですね。その前の日は高級タイ料理店でグリーンカレー(かなり味がしっかりしたものでした)。さて本日は何を食べるか。。
写真は、ハヌマンドゥカの衛兵くんです。バンド仲間のIdaくんの若い頃に似ていて、撮りました(笑) しかし観光客は遠慮無しにその脇で記念写真撮ってますね。美女ならいいでしょうが、中国人観光客のおっさんたちもやってきます(笑)
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ネパールから帰り、次のインド行きまで10日ほどしかないので、初めて空港での到着ビザにトライしてみようかと思います。インド観光局の統計によると、到着ビザをとる日本人は2011年の2300人から2012年は4600人と倍増。2012年12月には一ヵ月で600名もいたというのは、日本で今申請すると一週間は最低かかってしまうからでしょうか。ほとんどがデリー空港のようです。インド政府は「外国からの観光客を2倍に増やす」つもりらしいですが、煩雑なビザの取得方法を何とか軽減してもらいたいものです。
http://tourism.gov.in/TourismDivision/AboutDivision.aspx
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by mahaera | 2013-02-14 21:42 | 海外でのはなし | Comments(0)

カトマンドゥから つづき

2月10日
カトマンドゥに戻りました。空気がものすごく悪く、空港から宿へ行く途中で喉が痛くなりました。ところでいまは中国正月で、ネパールは中国人観光客だらけですが、明日はネパールも休日です。ソナムロサールというタマン族および仏教系の民族の正月らしいです。チベットも正月ですね。町の広場ではステージが作られ、音楽がズンドコ流れて来ています。でも町は停電です(笑) 電気ないと、産業も何もないですねえ。

2月11日
ネパールの旅の最後はカトマンドゥに5連泊です。空気悪いのは辛いですが、まあなんとかやってます。最近食事の写真アップしていないので、昨日食べた、ちょっといいネパール・ベジ・セットの写真を。400ルピー(約450円)とふつうの倍はしますが、値段だけあってかなりおいしかったです。左からカリフラワーとパニール(チーズ)のカレー、サラダ、アチャール(漬け物)、フルーツ入りヨーグルト、ダール(豆カレー)、野菜の炒め物です。
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2月13日
カトマンドゥのインドビザ申請センター(インド大使館のちょっと手前)に行く。条件などを調べるためだが、日本と同様前日までにネット申請して、当日はその用紙を持っていく。7営業日後に、パスポートを預け、翌日受取と3回足を運ばなくてはならない。まあ、なんだかんだで2週間ほど見ておいた方がいい。料金は1450ルピー(1600円)と日本で取るより多少安い程度。面倒なので、今後は短期間でシングルでいいなら、アライバルビザのほうが増えるのでは。
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by mahaera | 2013-02-13 21:00 | 海外でのはなし | Comments(0)

タンセンからポカラへ 天気回復、アクシデントあり

おおむねFacebookに書いたものを転載しています。

2月6日
ルンビニからタンセンへ移動。
標高1300mほどの山の上の町なので、
天気がよければヒマラヤが見えるというらしいが、
ずっと雨で何も見えない。町は山の斜面にあり、
ヨコ移動はいいがタテ移動はけっこう急斜面で大変だ。
もちろんここも毎日停電なので、基本的に夜は真っ暗。
レストランは8時半には閉まってしまう。
インド人が宵っ張りで夜の10時過ぎに夕食食べるのに、
ネパール人は6〜7時ごろが夕飯だ。
僕の仕事も日没とともに毎日終了している。
停電なのでパソコンもそんなに使えないし。
しかし10時頃寝ると、必ず夜中に起きちゃうんだよねえ。

2月7日
たった、ポカラに着いた。
タンセンから何時間かかる?との質問に、
4〜6時間の幅があったのだが、結局7時間かかった。
ちょっと走っては人を乗せ人を降ろし、わからない休憩もあり、
最後部の座席に座っている僕としては、
無限の時間が流れていくよう(笑) 
もう土ぼこりでバッグパックも真っ白。
そして最初は隣も前の席の人も、ゲロ吐きまくっていたし、
こちらも気分が。。こうなるとタクシーも宿も値切らずに、
まあいいやって値段ならOK。タオルで顔を洗って、
ようやくほっとした所です。
初ポカラだけど、もう日が暮れていきます。。。

2月8日
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ポカラの朝。写真ではわかりにくいですが、
後ろにしっかりとヒマラヤの山々が見えています。
今日は自転車を借りて、滝や洞窟、博物館、
そしてホテル&レストランを回りました。
ところがアクシデントが。
9月にタイで買った肩かけバッグのつなぎの部分が切れて、
下に落ちた際にカメラが故障。
残りの取材はコンパクトカメラでしのぐしかなく、けっこう痛い。
明るい昼間なら遜色ないけど、夜の撮影は厳しい。
でも、夜は停電で真っ暗なネパールなので、
夜の撮影仕事はく、なんとかなるとは思うけど。
日本に帰って10日後にまた違う取材があるので、
修理も間に合わないので、帰国したら
何か一眼レフを買わないとダメかも。。。。

追加
ところが一晩経った今朝、何もしていないのにシャッターがふつうに降りるようになった。昨日はどうあがいてもエラー表示が出て、どうしようもなかったのに。カメラも休みが必要だったのか?
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by mahaera | 2013-02-09 12:16 | 海外でのはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『ムーンライズ・キングダム』ウェス・アンダーソンの新作は絵本をめくるような楽しさ

ムーンライズ・キングダム
Moonrise Kingdom
2012年/アメリカ

監督:ウェス・アンダーソン
出演:ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン
配給:ファントム・フィルム
公開:2月8日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿バルト9ほか


ウェス・アンダーソンの映画は、彼の映画としかいいようのない
スタイルを持っている。コミカルでおかしいが、
ノスタルジックで悲しい。知っているロックの名曲を、
まるで初めて聴いたかのように新鮮に感じさせてしまう
マジック。
その新作の舞台は、まだ古き良きアメリカの雰囲気が残る1965年。
駆け落ちした12歳の少年と少女が島の2人だけの入り江へ向かう。
それを追跡する大人とボーイスカウトの仲間たち。
おとぎ話のように進む子供たちの冒険物語と、
平行して描かれる善良だがどこか愚かな大人たち。
レトロでスタイリッシュな映像は、どのシーンも
まるで絵本をめくって行くような遊び心がいっぱいだ

1965年という時代設定にしたのは、サマーオブラブが始まる前、
まだジミヘンもヒッピーも、アメリカンニューシネマもない、
あと数年で世界がイノセンスを失ってしまう時だからだろう
子供たちが純粋な気持ちで(正しいかは別にして)行動するのを
阻止していた大人たちが、それに振り回されているうちに、
自分たちを見つめ直していく。ウェス・アンダーソン作品の
良さがよくわからないという人もいると思うが、
子供たちを主人公にした本作は彼の作品の中でも
もっとも一般受けする映画だと思う。

俳優たちのアンサンブルは生き生きとしていて、
見ていてとても楽しい。
近ぱっとしなかったエドワード・ノートン
久々のいい演技を見せているし、いつもとは異なる、
善良だがどんくさい警官役のブルース・ウィリスは、
「ここ数年で一番の演技」
とアメリカで評判だったほど(笑)。
まあ最近では楽な仕事しかやらないウィリスだしね。
もっとこの映画を見たいと思いながら終わる
一時間半という短い上映時間もいい。
かなり好きな映画だ。そして誰にでもおすすめできる。
(★★★★)
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by mahaera | 2013-02-07 02:15 | 映画のはなし | Comments(0)