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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『ハングオーバー!!! 最後の反省会』シリーズ最終回。理由はそろそろネタ切れだからかも

ハングオーバー!!! 最後の反省会

2013年/アメリカ

監督:トッド・フィリップス
出演:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ケン・チョン、ジョン・グッドマン
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:6月28日より全国


ああ、もう3作めで完結編なのね。
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』から始まった
このシリーズもついに完結編か。
それほど熱を入れてみたシリーズではなかったが、
振り返ってみると、試写に欠かさず行っていたことになる
やっぱり好きだったのかなあと。
さて、キャッチコピー「もう、しません」は
本作の後の話で、映画の中では相変わらず弾けている
レギュラー出演者たちだ。

ストーリーはこんな感じ。
タイの刑務所に収監されていた中国人マフィアの
ミスター・チャウが脱獄に成功。
一方、ロサンゼルスでは問題児アランの行動がエスカレート。
ついにはアランの父親がショック死してしまう(笑えないよねえ)
それでアランの義兄でもあるダグ(いつも損な役回りの人)に
相談されたフィル(無駄にイケメン)とスチュ(歯医者)は、
アランをリハビリ施設へ送ることに。
しかしその途中でギャングに襲われ、
ダグを拉致されてしまう(またまた不運な役回り)。
ダグを帰してもらう条件は、
ギャングのボスのマーシャルから金を奪った
チャウの居所を探すことだった。。。

今回はアランに送られて来たメールを頼りに、
チャウを探す3人の冒険談で、
今までと大きく違うのは、それが“記憶あり”だということ。
そして、今回はなんとアランが成長する。
冒頭、キリンをペットとして買い、車に乗せて
ハイウェイを走るアラン
。予想通り大事故に
(ああ、ブラックで笑えない)
そんなアランがビリー・ジョエルのファンという
女性に恋をする(ビリー・ジョエルってそんな扱い?)
そして犯罪者として、どこまで頭が切れるのか
抜けているのかまったくわからない
ミスター・チャウ。
今回はフィルとスチュの主役たちをしのぐ活躍ぶり。
こうしたシリーズって、途中からどんどん脇役の出番が多くなり、
最後のほうって、主役の影が薄くなっていくのは定番。
今回はフィルの存在感なしで、
おもにチャウとアランが物語を引っ張っていっているのだ。
(酒が入っていないから?)
それはそれで楽しめるのだが、やはりこの設定で毎度というのは、
そろそろネタ切れなんだろうなあ。

あとはフィル役のブラッドリー・クーパーのギャラがアップ
という大人の事情
もあるのかもしれない。
ならば、ミスターチャウとアランで、スピンオフ
作ってくれてもいいかもしれない。
というか、それで話は成立しそうだ。

ということで可もなく不可もなく
★★★
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by mahaera | 2013-06-29 01:00 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『アフター・アース』ウィル・スミスの親バカ映画と言われても仕方のないSF

アフター・アース
After Earth
2013年/アメリカ

監督:M・ナイト・シャマラン(『シックス・センス』『サイン』)
出演:ジェイデン・スミス(『ベスト・キッド』)、ウィル・スミス(『メン・イン・ブラック』(『インデペンデンス・デイ』()
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:6月21日より全国公開


ウィル・スミスと実子のジェイデン・スミスによる
『幸せのちから』に続く2度目の共演作だ。
しかも本作では主演をジェイデンに譲り、
自分は映画の内(共演)外(プロデューサー)で強力にバックアップ。
はたして、親子共演は「吉」と出るか。。。

人類が環境の激変により住めなくなった地球を脱出し、
1000年が過ぎた。今、人類は「ノヴァ・プライム」という星に
住んでいるが、そこにはすでに他の惑星のものたちもいた。
戦いが始まり、敵は「人間の恐怖を感じ取って攻撃してくる
生物兵器アーサ」を送り込む。人類は危機に直面するが、それを
救ったのは“恐怖”を克服した戦士サイファだった。
サイファは人間たちを守る兵士“レンジャー”の司令官になる。

ここまでの話が、冒頭の10分ぐらいのナレーションで語られる。
そして、サイファの家族、息子のキタイとうまくコミュニケーションが
取れていない現状が描写され、サイファとキタイの親子が乗った
宇宙船が小惑星嵐に巻き込まれ、今は人が住まなくなった“地球”に不時着する。

ここまでは面白かった。
未来の人類が住む惑星プライムの風景や住居、
曲線を多用した宇宙船のデザインも新鮮で、
期待は弾んだのだが。。。

生き残ったのはサイファと若きその息子キタイだけだった。
重傷を負て動けないサイファは、
キタイに100キロ離れて落下した船尾に行き、
遭難信号を出すビーコンを見つけるように指示をする。

ここへ来て、ようやく物語が動き出す。
見どころは「驚くべき変化を遂げた地球」のはずだが、
1000年しか経っていないので、まったく新種の動物が
いるわけではない。
戦士としては未熟な少年が、困難に立ち向かい、
一人前の“男”として成長するという話は、
映画では定番のストーリー。
それは別に西部劇でも、ロードムービーでも
何でも良く、本作もその骨子は変わらない。
問題は、「遥か未来」という設定が、地球に着いてからは、
あまり生きていないこと。
実は墜落した宇宙船には、生物兵器アーサが積み込まれており、
ラストで少年がそれと対決しなければならなくなるというのは、
途中から想像がついてしまう。

優秀な司令官(=ハリウッドスターのウィル・スミス)を、
その息子(=まだ駆け出しの俳優ジェイデン・スミス)が、
乗り越えて行くという、映画のストーリーは、そのまま
実生活でもそうなって欲しいという親の願いだが、
それがそのままストレートに出た話なので、
見る側としては、「スミス親子二代帝国の野望」に見えてしまう。

苦難を乗り越えて父親への理解を深めていく、
子供の成長物語というのが、
何となくいやらしい感じがしてしまうのは僕だけか。
それでも話が面白ければいいのだろうけど、
「別にSFじゃなくてもよかったのでは」
という感じで話は進む。ラストで出てくる怪物も、
別に、「乗り越えなくてはならない最強の敵」であれば、
何でも良かったはずだ。
それを果すことによって、「父親超え」を果すのが、
映画のテーマなのだから。
怪物はグエムルみたいな感じで、つくづくCG時代になって
リアル指向で、ルックスに夢がない怪物ばかりになったと思う。
真っ赤とか、ドリルがあるとか、角があるとかあってもいいのに。

で、いっこうに盛り上がらないのは、ジェイデンくんの役不足なのか、
どんでん返しのないシャマランがつまらないのか、
それとも親子共演に白けてしまったのかはわからない。

映画はアメリカでは思ったほどヒットせず、制作費を回収するのは
かなり厳しい戦い
のようだ。
ウィル・スミス、次はヒーローではなく、
ジェイデンくんとコメディをやってくれ。

しかし、ジェイデンくんの次の共演は、たぶん
トム・クルーズ
と僕は推測する。

映画は★★☆
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by mahaera | 2013-06-22 02:24 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『ハード・ラッシュ』パッとしないタイトルが、作品の中身を物語っている

ハード・ラッシュ
Contraband
2012年/アメリカ

監督:バルタザール・コルマウクル
出演:マーク・ウォールバーグ、ケイト・ベッキンセール、ベン・フォスター
配給:東京テアトル
公開:6月15日より丸の内ルーブル、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ミラノ


『ハード・ラッシュ』という何だか雰囲気だけでつけた邦題は
何とかならないものか。数年すると「ハード・ターゲット」や
「ラッシュ・アワー」などとごっちゃになり、
どんな映画だったか忘れてしまいそうだ。
そしてこの映画自体もそんな作品で、恐ろしくつまらなかったり。
怒りさえ感じる作品なら覚えているのだが、
そうでもなく、そこそこ見せるが、
全体的には印象のない作品になっている。

ストーリーはこうだ。
かつて優秀な「運び屋」として名を馳せたクリス。
しかし今は家族のために足を洗って、堅気の仕事をしていた。
しかし義弟のアンディが密輸でドジをふみ、借金返済のために、
再び裏の仕事をしなければならなくなる。
仲間を集め貨物船に乗り込み、アンディを連れてパナマへ向かい、
そこでニセ札を手に入れる予定だったが計画が狂う。
一方、故郷ではクリスの家族に、密売人の魔の手が迫っていた。。

さて、原題の『Contraband』は「禁制品」という意味。
これは本作の監督であるアイスランド出身の
バルタザール・コルマウクル
が、2008年に
製作・主演した映画が元ネタで、
舞台をヨーロッパからアメリカに移し大幅に書き直したのが本作。
つまり、リメイクのようなものといっていいだろう。
運び屋が主人公で、密輸そのものが話の中心となる映画は、
意外に少ないが、本作のM・ウォールバーグ演じるクリスは、
知能派で奇抜な密輸を考えるのではなく、職人派。
それでも、密輸を防ぐプロとの頭脳戦になるわけでもなく、
パナマでトラブルから現地のギャングの強盗に加わり、
銃撃戦を傍観したり、また平行して語られる
故郷の家族が脅される話が続いたりと、寄り道が多すぎる。
で、悪役に値する故郷の密売人が、
また安アパートに住むチンケな犯罪者
で、スケール感なし。
そして主人公の●●が実は裏切るのだが、それも底が浅いと言うか
そのエピソードなくても別に良かったのにという感じ。
全体的にBマイナス級感漂い、
それはウォールバーグでもってしても救えない
ベッキンセールもこんな下町に住んでいるように見えないし。

ということで、なんかテレビ付けたらやってた、
というぐらいの作品。ああ、もうどんな作品か、細部が思い出せないよ。

★★
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by mahaera | 2013-06-19 01:12 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『ローマでアモーレ』安心して観れるアレンの新作。粋な小話に満足できる

ローマでアモーレ

2012年/アメリカ、イタリア、スペイン

監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、アレック・ボールドウィン、ロベルト・ベニーニ、ペネロペ・クルス、ジュディ・デイヴィス、ジェシー・アイゼンバーグ、エレン・ペイジ
配給:ロングライド
公開:6月8日より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマにて公開中


安定したクオリティの新作を撮り続けているウディ・アレン。
近年はロンドン、バルセロナ、パリとヨーロッパの都市を
舞台にしているが、どの都市が舞台でもアレン節は変わらない。
さて、今回の舞台は“恋の町”ローマ。

旅行中に婚約した娘を訪ね、ローマにやってきた
元オペラ演出家のジェリー(アレン)とその妻。
ジェリーは娘の交際相手の父親の隠れた才能を見出す。
田舎育ちの新婚夫婦のアントニオとミリーがローマに上京するが、
早々にミリーは迷子になり、なかなかアントニオの元に帰れない。
アントニオもトラブルに巻き込まれ高級娼婦(ペネロペ・クルス)
を妻の身代わりに親戚に紹介するハメになる。
アメリカ人建築家ジョン(アレック・ボールドウィン)は、
若い頃暮らしていたローマを散策中、建築家志望の青年
ジャック(ジェシー・アイゼンバーグ)と出会う。
ジャックは恋人と暮らしているが、そこに転がり込んできた
恋人の友人(エレン・ペイジ)に惚れてしまう。
平凡なサラリーマンのレオポルド(ロベルト・ベニーニ)だが、
ある日一躍有名人になり、マスコミに追いかけ回されるハメに。

教訓めいた小話ならアレンの右に出るものない。
「アレン映画」が好きな人なら当然、初めての人でも絶対に満足いく作品。
ある話は1日か2日のできごとだし、別の話は何ヵ月かの話と
時間軸もあいまいだが、観るているほうはあまり気にならない。
4つのストーリーはそれぞれ交差することなく進んで行くからだ。
しかし、少しずつ語られ、最後にすべての話が終わりを迎える頃、
「人生いろいろ」といった気分になるようになっている。
見どころのひとつが、6年ぶりに自作に出演しているアレン自身
「シャワーを浴びている時だけ才能を発揮するオペラ歌手」を、
何とか売り出そうとする“奇抜な演出家”という役どころがまたおかしい。
ここは本物のオペラ歌手をキャスティングし、舞台の上で常に
シャワーを浴びながら歌わせているのは、ありえないから笑える。

そしてその時の“旬”の俳優が出演するのもアレン映画の特徴
『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグと
『JUNO』のエレン・ペイジの、恋の顛末が語られる。
それを語るのはアメリカ人建築家ジョンだが、
もちろんその若い頃の姿がジャックだ。年を経て、過去の自分の
恋愛体験を、「その愚かさえ今となっては愛おしい」という
視点で語っている。アレンの体験談だろうか。
でも、もし恋愛に悩む過去の自分に出会ったら、みなこう思うのではないか。

ベニーニ扮する平凡なサラリーマンが突然有名になる話は、
このエピソードの中では割と直球だが、ここではベニーニの芝居を
見せることがポイントだったのだろう。
知らないイタリア人俳優が中心の、新婚夫婦のエピソードは、
素朴な田舎のカップルが、それぞれお互いに言えない体験をし、
成長して行く話。もちろんアレンだから、言えない体験は
他人とのセックスである(笑)

ということで、デートで見る映画に困ったら、
観た後、いやーな気持ちにならないのがいいという人にも
おすすめですよ。
カウリスマキ映画と並んで、いい気分にさせてくれます。

(★★★★)
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by mahaera | 2013-06-16 10:24 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『エンド・オブ・ホワイトハウス』 キャラ設定に目新しさはないがそれなりに楽しめる

エンド・オブ・ホワイトハウス

2013年/アメリカ

監督:アントン・フークア
出演:ジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン、アーロン・エッカート、アンジェラ・バセット、メリッサ・レオ
配給:アスミック・エース
公開:6月8日より全国で公開中


これも書こうと思っているうちに公開中になってしまった。
全米ではスマッシュヒットになった作品で、
作品の内容が一言で言えるのが強みだ。
ホワイトハウス版“ダイ・ハード”
あるいは、テロリストに占拠されたホワイトハウスで
たったひとりの男が立ち向かう

これ以上でも以下でもない。

ストーリーはこんな感じ。
主人公は、大統領付きのシークレットサービスの
リーダーであるマイク・バニング。
事故の際に大統領の妻を救えなかったことから、
今は現場を離れる身となっていた。
独立記念日の翌日、ワシントン上空に一機の輸送機が現れる。
それがホワイトハウスへのテロ攻撃の始まりだった。
韓国首相の訪問中、たった13分でホワイトハウスは
テロリストに占拠されるが、バニングはどさくさにまぎれて
何とかその中に侵入。警護員は全員死亡し、
バニングのたったひとりの戦いが始まる。

大統領が人質になるという映画はいくつかあるが、
その救出がメインストーリーで、
しかもホワイトハウスが舞台というのは珍しい。
と思っていたら、8月にソニー・ピクチャーズの
『ホワイトハウス・ダウン』が公開される
らしい。
しかもそちらは、『インデペンデス・デイ』の
エメリッヒ監督の大作なので、もしかして本作はそれに先立つ
便乗映画か、と今では思えてしまう。
話も「テロリストがホワイトハウスを占拠」と同じだし。。。。

さて本作は、ホワイトハウスが占拠されるまでの13分間を、
実際にシュミレーションしたかのような激しい銃撃戦が、
かなりの迫力。これが最大の見せ場といっていい。
ここは、きっと映画の半分ぐらいの力を投入したと思う。
アントン・フークア 監督は一流ではないものの、
手堅くアクションをまとめるのはうまく、
以下の流れも余談なく進むのだが、最大の欠点は、
キャラクター造型がすべてすでに見たことがあること。
「ある事故がきっかけで失職しているが、腕は超一流。
そして復帰を狙っているが、心に傷を負っている男」

まあ、アクション映画の定番の主人公ですね。
子供には慕われて(子供に慕われる人間に悪人はいない)、
愛する人もいて、部下の信頼も厚い。
演ずるジェラルド・バトラーは、『300』のレオニダス王なのでマッチョです。
人質に取られる大統領は、アーロン・エッカート。
この人。とうとう大統領役にまでなったのね、ナイスガイだが、
事故で妻を失ったことで、バトラーを遠ざけている。

名指ししてはいないが、テロリストの要求は、
日本海からの第七艦隊の撤退と38度線からの米軍の撤収。
現在の日本にとっても他人ごとではないが、
もはやアラブのテロリストは月並みなので、
今後は仮想敵国は、北朝鮮、という映画が作られるのだろう。
しかし、北朝鮮にこんな特殊部隊がいたとしても、
そこまで強いか? と役不足な気がするが。。。

で、仲間はすべて死に、敵だらけの建物の中で主人公が
孤立無援ながら超人的な攻撃能力で敵をひとりひとり倒していく。
これが強すぎ。ひとりで20人ぐらい倒しちゃうのだから。
やられ役のシークレットサービスの人がかわいそうだ。
で、以降はほとんど『ダイ・ハード』の第一作
裏切り者がいたり、人質を処刑する残忍さを見せたり、
敵のボスはあっさり仲間を見捨てたり、
まあ、お約束の展開ながら、まあこの手の映画はそういうもので、
あまり頭を使わせずに、みなさん楽しませて、
愛国心を高めましょう、という感じだ。
それにいくら目くじら立てても、野暮でしょう。
しかし北朝鮮、どうするつもりだったんだろう。
アメリカを道連れに、自滅するつもりだったのか。

それと、モーガン・フリーマン扮する議会の議長。
最初に大統領と対立するシーンがあって。
この人が黒幕かなあと思っていたら、
ただのいい人でした。

まあ、日本では同時期公開の『G.I.ジョー2』でも、
コブラに占拠されていたし、
ホワイト・ハウスは、今年は厄年なんでしょうかね。

(★★★)
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by mahaera | 2013-06-14 11:46 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『殺人の告白』 時効を迎えた殺人犯が本を出版。しかもイケメンで人気者に

殺人の告白

2012年/韓国

監督:チョン・ビョンギル
出演:パク・シフ、チョン・ジェヨン(『黒く濁る村』『トンマッコルへようこそ』)、キム・ヨンエ(『ファン・ジニ』TV)
配給:ツイン
公開:6月1日よりシネマート新宿、シネマート六本木にて公開中
上映時間:119分
公式HP:www.satsujin-kokuhaku.net


公開始まっていたのに気がつかなかった。
話は面白かったのに、何となくB級になってしまった作品だ。
日本では2010年に殺人罪の公訴時効は廃止された
しかしそれまでは時効があり、
罪に問われないことを知って時効成立後に自首する殺人犯もいた。
(足立区の小学校の警備員が女性教師を殺害し、自宅に埋めていたが、
道路拡張工事のため立ち退きになり、バレると思って自首した事件など)
韓国でも最近まではこの映画のように
殺人罪の時効は15年だったようだ(現在は25年)。
しかし遺族にとって、時効は犯人ばかり得する法律で、
無念に違いない。また犯人も憎いが
捜査が打ち切られるということは、最後の望みもなくなってしまう。

1990年、女性ばかり狙う連続殺人事件が発生。
犯人を追う刑事ヒョングだが、あと一歩というところで取り逃がす。
この事件の公訴時効を迎えた2年後の2007年、
真犯人だと主張する男・ドゥソクが名乗り出た。
自らが犯した殺人を克明に綴った本を出版し、反省を語るドゥソク。
その爽やかなルックスからドゥソクは一躍時の人となり、
本はベストセラーになる。
ドゥソクは本物の犯人なのか。そしてその真の目的は?

本作の主人公は犯人を寸前で取り逃がしたばかりか、
愛する者も失った刑事だ。
犯人は刑事の行動を知って、その最愛のものを拉致した。
そんな彼を挑発するように“時効”を利用し、
一躍スターとなる男。
刑事がガテン系なら、こちらは貴公子風。
その2人の対決を軸に、男の命を狙う遺族グループ、
さらに「自分こそが真犯人」と名乗り出る人物も登場。
パク・シフ演じる“犯人”は、
ファンがつくという設定通り、謎めいていて魅力的だ。
最初は彼の言う通り彼が犯人だと思って見ているが、
やがてその表情の裏に、もっと謎めいたものを感じるようになる。

二転三転するストーリーは、かなり面白いのだが、
ひとつ言いたいのは、余計なアクションシーンが多いこと。
派手なカーチェイスが物語の進行をいちいち
中断しているのだ。こちらは早く真相を知りたいし、
次のシーンを見たいのだけれど、20分近く続くカーチェイス
(しかも2回もある)は物語を停滞させるだけだと思う。
ここは、メル・ギブソンの「身代金」のように、
さっさとズバッと対決させてほしい。
たぶん、一流監督なら、自信を持ってシャープに
「男の対決」で緊迫感を持ってすすめられると思うのだが、
なんか色気が裏目に出た気がする。
細かい所までよくできた脚本(だまされました)なので、
もったいない。★ひとつ減。
(★★★)

追記
あ、あと、あのひどい音楽は何とかならなかったものか。
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by mahaera | 2013-06-13 02:11 | 映画のはなし | Comments(0)

ああ、小田急線・その2 この揺れ、けっこー来ますよね

昨夜、友人宅から帰宅のとき、座って帰りたいため、
並んで待って新宿駅始発の急行に乗った。
何とか席を確保し、出発を待っていた。
いつもより込んでいるなと思ったら、
ファンモンのライブの帰りらしい若者たちが多い。
僕の前に立っている男子若者が(先輩後輩?)
「ヤバいっすよ」
「オレ、いつでも吐けますよ」
「よえーな」などと話している。
やがて電車が動き出した。
1分もしないうちに
「この揺れ、けっこー来ますよね」
「やべ」
「次降ります」
「…」
「なんか袋ないっすか」
がんばれ若者。次の代々木上原はもうすぐだ。
しかし駅に着く30秒前に、若者はそのままの立ち位置で、
マーライオンのように大量のゲロを噴射した。
女子のキャーという声。
若者たちは、「すんません」と言って上原で
逃げるようにして降りて行った。
座っていた女子のひとりが、「クリーニング代払ってよ!」
叫んでいたが、そりゃ無理だろ
僕は目の前のゲロのプールに我慢して乗車する気がなく、
立ち上がって若者に続いて降りた。
足下に置いたカバンと靴に、飛びちったゲロが付着していたので、
駅のホームの流し場で洗う。
そのあとは20分も余計に時間がかかる、
各駅停車で帰った。
若者よ。気分が悪いときは、急行に乗るな! 

Facebookに書いたものを転載しました
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by mahaera | 2013-06-10 12:53 | 小田急相模原のはなし | Comments(0)