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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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友人にプレゼントする映画DVDその1 『ラースと、その彼女』『リトル・ミス・サンシャイン』

外国に住んでいる日本の友人におすすめ映画のDVDを送るので、
12本まとめ買いしたが、送る前につい観てしまう(笑)
すべて観て良かった映画なんだが、
なるべくキツい、悲しいだけの映画は避けた。

1. 『ラースと、その彼女』
で、今日久しぶりに観た「ラースと、その彼女」。
記憶の中ではコメディ色が強かったが、再見すると、
けっこう最初の方から涙腺が…。
嫌な人が一切出て来ないという映画でも泣けてくるのは、
登場人物たちがみな自分の親戚ぐらいに思えるほどよく描けているからだろう。
彼女がラブドールという設定は奇抜だが、
ラースの同僚たちがみなフィギアだったりテディベアだったり、
物でも心の拠り所をもっているのと変わらない。いい映画だ。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=2ZZpXiCi6k8

2. 『リトル・ミス・サンシャイン』
崩壊寸前の家族が、幼い娘のミスコンテストに出かける2日間。
最初はバラバラだった家族が、
いくつものトラブルを乗り越えるうちにまとまっていくコメディ。
とくにコメディ演技はなく、ホームドラマといってもいいし、
大笑いするように作られているわけではないが、
温かい気持ちになれる。改めて観ると、
押しがけしないと走らない家族が乗るワゴン車が、
“共に生きる”ということの象徴になっていることに気づいた。
コメンタリーを見たら、最初は別なエンディングだったがしっくりこず、この黄色いワゴン車が閉めることになったという。
俳優もいいし、好きな映画だ。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=2LbDwGL0-ks
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by mahaera | 2014-12-31 11:36 | 映画のはなし | Comments(0)

公開中止になった映画「ジ・インタビュー」観たいなあ。

アメリカンコメディの密かなファン(だって日本ではほとんど公開されない)の僕が、注目していたのが、アメリカでクリスマス公開される予定だったコメディ映画「the interview」。
しかし事前に配給元のソニーピクチャーズが北朝鮮のサイバー攻撃を受けたり、テロ予告(北朝鮮は関係ないって言ってるが)を受け、ついに劇場公開中止が決定。
日本じゃ、まあ「安全を考えたら当然」という声になりそうだが、そこは「テロに屈した」というイメージは避けたいアメリカ。今後はいろいろ波紋を呼びそうだ。

しかしそんな固いこと言わないで、どうせセス・ローゲンが出ているバカ映画なんだから見せろって僕なら思うが。コメディが世界の指導者をおちょくれなくなったら、本当に暗黒の世界。そういう意味でイスラムやテロ組織はユーモアの対象外になってしまった。70年前だって、チャップリンは当時大人気だったヒットラーを笑いにした映画を作ったんだから。

ということで、この予告編を見るしかない。ジョンウンだって似てないでしょ。
https://www.youtube.com/watch?v=DkJA1rb8Nxo
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by mahaera | 2014-12-24 02:22 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『フォックスキャッチャー』観終わったあと、モヤモヤ感が残る

先日試写で観た映画なんだが、何だかモヤモヤしている。
『カポーティ』の監督の新作『フォックスキャッチャー』だ。

アメリカで第3の規模を誇る財閥デュポン家の御曹司が、
自分がコーチしているレスリングチームの金メダリストを
1996年に殺してしまったという、
実際にあった事件をもとにした作品だ。
『カポーティ』同様、淡々と物語は進行して行き、
私たちはそれをガラス越しに鑑賞しているようで、
登場人物の内面に入り込めない。
『カポーティ』もそうだったけど。

レスリング(プロレスじゃないよ)というアメリカでも
マイナーな競技と華やかな金持ちの世界のミスマッチ。
そして何を考えているかさっぱりわからない富豪。
この富豪とチャニング・テイタムの弟レストラートの関係に
ホモセクシャルさな雰囲気も匂わしているが、それだけではなく
少し異様さも感じる兄弟の関係(こちらは精神的なホモセクシャル)。
そうした不安な通奏低音が常に流れ続け、
いきなり観客を突き放すような結末になる。よくワカンナイ。
しかしつまらない訳ではない。

きっと何も知らないで見たら、絶対に気がつかない
シリアスなスティーブ・カレルの演技。
映画を観終わった後にも、スティーブ・カレルということを
忘れていたことに気づく。うーん。気になる。
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by mahaera | 2014-12-23 15:07 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『フューリー』まるで世界の終末のような世界に救いはあるのか

あと一ヵ月でドイツが降伏するという1945年4月。
そのある戦車(名前がフューリー)の
乗員5人の1日を描いた戦争映画だ。ブラッド・ピット主演。

戦争に“いい戦争”も“悪い戦争”もない、
という現代の視点で描いているので、今までのように
「正義のアメリカ軍が悪いナチを倒してスカっとする」
映画ではまるでない。
結局、第二次世界大戦も最近のイラク戦争も戦争の本質は同じ。
1日の初めには人を撃ったこともない少年兵が、
昼には度胸試しで降伏したドイツ兵を撃たされ、
夜にはバリバリと撃ち殺して行く。

敗戦間際のドイツ軍は、自国民の民間人も“非協力”的と
みなすと処刑しているほど追いつめられている。
どんよりとした曇り空は、
まるで映画「ミスト」のような終末感にあふれている。

“人間性”を捨てなければ、殺しあいはできない。
ここにあるのは、米軍、独軍とも人間を捨てた人たち。
しかしそうならなければ、戦場では生き残ることはできない。
ひんぱんにされる、聖書の引用。
黙示録の四騎士のイメージ。

まったくスカッとしないが、
リアル主義の映画なので(当然反戦映画)、スカッとされても困る。
それを期待して行った人は、どんより帰って来たであろう。

映画には、“本物のドイツのティガー戦車”が登場する。
これはイギリスの博物館所蔵のものを動かして使ったようで、
戦争映画史上初めて本物を使ったそうだ
(過去の戦争映画では、他国の戦車を改造して使った)。
TAMIYA少年には懐かしい。
その圧倒的な強さには驚く。
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by mahaera | 2014-12-22 11:38 | 映画のはなし | Comments(0)

2014.11.25カルメン・マキ45周年記念Vo.1 ROCK SIDE その3 いよいよOZ登場!

一部と二部の間には幕が閉まったが、
短い二部のあとはそのままセッティング。
15分か20分ほどのセッティング休憩のあと、いよいよお待ちかね。
カルメンマキ&OZのステージだ。

ツィッターなどで、
「この日は東京とその周辺のロックバーが軒並み閉店か遅いスタート。その理由はマスターがこのライブに来ているから」などと書かれたように、この瞬間を期待していたおじさんたちの熱気がすごい!

会場にアルバム「閉ざされた町」の1曲目に入ってる
「introduction」が流れる。
いよいよこれからOZが始まるんだ、という期待と興奮が最高潮に達したところで、シゲのベースのあのブォーンという音が鳴り響く。
ベースの川上シゲ、ギターの春日ハチ、ドラムの武田チャッピーというOZ解散時のメンバーに、亡くなったキーボードのラッキー川崎に代わり厚見玲という布陣がステージに。

そしてアルバム同様、「崩壊の前日」へ。
いやー、生でこの曲が聴けるとは思いもよりませんでした。
マキの声は変わらない!
いやー、誰もがノックアウトされたでしょう。

MCなしに続けて2曲目が。
カルメン・マキ&OZが最初に作ったオリジナル曲「六月の詩」
このわずかな数秒のイントロのためにだけに使われたメロトロン?を春日が弾く。
この曲もライブで聴くのは初めて。
ピアノだけのAメロからリズムが入る瞬間に背中にぞくっと来た。

3曲目「閉ざされた町」
「とぉ〜ざぁ〜された〜」いや、もうプログレ大作です。
歌詞がまるで怪奇映画。「河原の土手に腐ったネコが横たわり〜」
歌詞でこんなフレーズがでてきたことに、高校生だった僕は驚きました。
キャラッキャキャ、キャッラキャキャと高音で刻む春日のギターが
メジャーとマイナーの間を行き来するところで興奮はピーク。

4曲目、もう最後はこの曲しかないでしょう。
「私は風」
昨年、古田たかしのイベントでも聴けて大興奮でしたがもあちらはスタジオバージョンの構成。
こちらは「ラストライブ」の構成です。(マニアしか気にしないけど)
何も言うことはありません。
このメンバーによるこの演奏が聴けただけで、ありがたいこと。
唯一、昔と違ったのは、後半の静かな所、
「胸の奥深く、うす紫色の〜」
のところで、昔のように高い裏声?ではなく、低い音程で歌ったことでしょうか。しかし照明も紫色で雰囲気もバッチリでした。

たった4曲ですが、1曲が長いので、濃厚な40分でした。

ここでOZのステージが終わり、アンコールに応えてマキが登場。

アンコール曲は、“いまの”マキを伝えたいのか、
最初のCharバンドの編成による、「いつまでも」
ゆったりとしたロックバラードだ。ほんとうに、いつまでも、と言いたい。

そのあとこの日の出演者が全員ステージに登場し、あいさつ。
ひとりだけギターを持って登場した春日ハチはセッションしたかったのかな?
しかしそれはなく、マキはいち早く退場。
きっとももうすべてを出し切り、余力は残っていなかったのかもしれない。
それぐらい、濃厚な3時間半だった。
また、みんなに愛されることが気恥ずかしかったのか。
そのクールさがまた、たまらなくかっこいいのだが。

今年は、本当にいいライブばかりで、感動のしっぱなしだが、
いや、これは十年に一度のすばらしいライブだった。
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by mahaera | 2014-12-20 12:40 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)