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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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2016.10.30  ユニコーン ツアー2016       「第三パラダイス」パシフィコ横浜に観に行った

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2016.10.30ユニコーン ツアー2016
       「第三パラダイス」パシフィコ横浜

最近は日曜日だと16時開演、というライブも珍しくないらしい。
ということで行ってきましたパシフィコ横浜。
初めてだけど、NHKホールを横に広くしたような、
5000人が収容できる大ホール。
今回のユニコーンのツアーは、すべて抽選に外れて買えなかったところ、2週間ぐらい前に、
見切れ席(ステージセットが決まって、ステージ全体は見られないものの、販売開放された席)の販売告知が。
申し込んだらあっさり買え、しかも1階の20列目。
メンバーも全員見れて、抽選に当たらなくてラッキーだったかも。

さて、僕とほぼ同世代のユニコーン。
ファンなら知っているが、新しいアルバムを出してのツアーでは、
ほぼ全曲最新アルバムからの曲をやる。
今回も確か14曲中、やらなかったのは1、2曲ぐらいだったと思う。
演奏したのは全部で21曲だから、
2/3は新しいアルバムの曲からだ。
ファンにとって貴重なのは、次のツアーでは次のアルバムからの曲が中心となるので、ユニコーンを長年観続けてもそのツアーだけしかライブでしていない、という曲が多くなる。

とはいえ、ここ数年のアルバムの曲の大半はくだらない(笑)。
曲を聴かせるとというより、
各キャラのためにあるような曲がほとんど。
というのも、昔からメンバー全員で曲を作っていたが、
やはり名曲は奥田民生と阿部義晴のものに集中。
しかし最近は、メンバーがまんべんなく曲を提供しているので、
まあ、ひどい曲も多いのだが(笑)。
それもまあ聴けてしまうのがユニコーン。

ライブは、もう「おじさんたちの永遠の部室」という感じ。
メンバーいじって、バカやって、自分たちも楽しんで。
しょーもない演出も、また大学の部室のよう。

「大迷惑」に続いての
アンコール前の最後の曲は、
新しいアルバムで一番いい曲(笑)「風と太陽」。

本編1時間45分ぐらいで終了したと思ったら、アンコールが長い。
それも曲じゃなくて、コント(笑)
アンコール2曲目の「WAO」の途中で、
マイケル・ジャクソンのコスプレをした阿部のコーナー。
メンバーひとりずつにダンスをさせて(下手)、
民生に五木ひろしの真似をさせ、ヒゲダンスして、
コントを20分はやってたかなあ。
ま、ユニコーンのライブに行っている人にはお約束だが、
こういうの、メンバーに一人でも
「俺は嫌だ。こんなのロックじゃない」
という人がいたらできないしねえ。

ダブルアンコールの「Feel So Moon」まで2時間20分。
昼のライブなので終わっても、まだ18時半だったよ(笑)

そのくだらなさとひどさも、演奏がしっかりとしているのと、真面目にやるところはやり、名曲もあるので、コミックバンドではないのが、ユニコーン。
まあ、それが、長くバンドをする秘訣かねえ。
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by mahaera | 2016-10-31 14:52 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

最新映画レビュー セリフが説明過多な『ダゲレオタイプの女』、脚本が雑な『スタートレックBEYOND』

10月15日公開
『ダゲレオタイプの女』 黒沢清監督


怖〜い映画を撮るので、毎回見るのを躊躇する黒沢清監督作品。
今回はフランスに招かれて監督した作品。
「ダゲレオタイプ」は昔の写真の手法で、長時間露光が必要なので被写体を拘束具につけて固定して撮影する。
主人公の青年ジャンは、その写真家の助手に雇われているうち、固定されて被写体になっている写真家の娘マリーに恋をしていく。
前の被写体だったマリーの母はその屋敷で自殺していた。
ジャンはマリーを屋敷から連れ出そうとするが。。。

ドロドロとしたホラーではないが、ふつうに幽霊は出てくるし、
妄想も出てくる。
少人数の息詰まる人間関係。ただ、怖いというわけではない。
雰囲気でもっていく幽霊話は僕も大好きだが、
いかんせんセリフが説明的すぎてのれなかった。
物語の重要な部分を、アクションではなく、
すべてセリフで語ってしまうからだ。
たとえば推理もので
「佐藤の本当の父親は鈴木ではなく、田中だった!」みたいな、
観客が驚く展開があるとしよう。
映画ではテンション上げた上で、
ふと主人公がそれに気がついて観客が驚くシーンを用意する。
しかしここでは日本映画の悪い癖か、それをあっさり第三者の
「そうか!佐藤の本当の父親は鈴木ではなく、田中だっんだ」
というセリフですましてしまう。
本作にもそういうところがあり、それがかなりマイナスに。
★★☆

10月21日公開
 『スタートレック BEYOND』 ジャスティン・リン監督


J・J・エイブラムスが、「スターウォーズ」に行ってしまたので(制作には残留)、監督が「ワイルドスピード」シリーズのジャスティン・リンに変わった3作目。
そのおかけで、タッチはかなり「ワイルドスピード」(笑) 
敵との戦いを見せるというより、いかにエンタープライズ号のチームプレイを見せるという方向に、ポイントがシフトしている。
いつものジャスティン・リン演出は知的ではないが、見せ場をちゃんと理解しているという娯楽映画としては王道の造り。
なので今回の「BEYOND」のダメさは、
脚本のひどさにあるのだろう。
出演のひとりのサイモン・ペッグが書いたものだが、
面白くないし、細部がかなりずさん。
結局設計図がダメなので、
バイトが作った定食のような出来になってしまった。
演技力がそれほどあるわけではない俳優たちも、
今回はその弱点が露出してしまい残念。
★★
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by mahaera | 2016-10-31 13:18 | 映画のはなし | Comments(0)

『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』、そして漫画版『星を継ぐもの』

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『星を継ぐもの』の続編の『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』を読み終わる。
最初はハードSFだったのだが、3作目は戦争ものになり、
見せ場は多いものの、逆に単純になってしまって残念。
とはいえ、面白いことは確かなので、次
から次へとページをめくって行ったことは確かさて、次は何を読もうか。

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こちらは星野之宣によるホーガン原作のSF小説『星を継ぐもの』の漫画化。
仕事が一段落したので、原作ともどもこちらも読んでみる。
ネットの古本購入がずいぶん楽なので、うれしい。

タイトルは『星を継ぐもの』だが、
続編の『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』までの内容を
再構築したストーリーになっていて、原作にないエピソードや解釈も加わっている。

面白かったのは、作者のオリジナルの部分、つまり人類の進化に関する部分。
原作だと2500万年前とする部分を100万年前ぐらいに直した設定も、
原作発表後の新発見に合わせたのだろう。
しかし人類の進化は、偶然なのか必然なのかって考えてしまう。

人類はいろいろな系統で進化したが、北京原人もジャワ原人も、
そして2万数千年前まで存在して、火や道具さえ使っていた
ネアンデルタール人でさえ絶滅してしまった。
つまり最後にアフリカで生き残っていたホモ・サピエンス以外は、
すべて滅んでしまったのだ。もし、ホモ・サピエンスが絶滅していたら、
地球はネアンデルタール人から進化した世界になっていたのだろうか。
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by mahaera | 2016-10-30 10:10 | 読書の部屋 | Comments(0)

2016.10.27ローリン・ヒルZEPP TOKYO公演は大満足だった!

5月にニューオリンズ・ジャズ・フェスで見たローリン・ヒルが素晴らしく良かったので、
来日と聞いて行くことに。いや、それまであんまり知らなかったんだよね。

 ZEPP TOKYOの入りは2/3ぐらいか。19時からDJタイムが始まる。
DJ、盛り上げるがなかなかバンドが登場しない。
20分過ぎ、30分過ぎたあたりで、観客に「?」な雰囲気が。
DJもネタが尽き、途中で何度も引っ込み、様子を聞きに行ったりしている。
あきらかに、予定とは違うようだ。
バンドが登場したのは20:05。1時間もDJタイムが(笑)。

バンドは、ドラム、ベース、ギター、キーボード2人、トランペットとサックス、
女性コーラス3人に先ほどのDJが加わった11人編成。
ほとんどMCなしのノンストップで曲が次々と続く。
歌いながら、モニターに、メンバーにと次々と指示を出していくローリン。
次にどの曲をするか、ブレイクのタイミング、
演奏の開始とストップ、まるでバンドを使って、
曲をリミックスしていく様子を見ているようだ。

そしてボーカルやラップは、押せ押せのストロングスタイル。
歌い上げるバラードもあるが、早口のラップもできるのが強み。
アレサ・フランクリンのようなソウルシンガーにも見えるし、
ときにはJBのような強力なリーダーにも見える。

何しろオリジナルソロアルバムは1枚しか出していないのだが、
そこからの代表曲が前半続き、中盤はフージーズの代表曲、
もちろんカバーの「やさしく歌って」が圧倒的に決まる。
そのあとはシャーデーのカバーが2曲、
「Is This Love」などボブ・マーリーのカバーが3曲で、
「To Zion」、最後は「DooWop(That Thing)」までの21曲、
120分、アンコールなしの、
牛丼と天丼を両方食べたようなボリューム感。

これは本当に観て良かったと思えるライブだった。
明日の横浜赤レンガのフェスにも出るようだ。晴れるといいな。

写真は、昨日のがないので、ニューオリンズ・ジャズフェスのローリン・ヒルです。
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by mahaera | 2016-10-29 01:24 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

子供に教えている世界史・ 逆転する戦線/スターリングラードとガダルカナル(1941〜1943年)

1941年12月8日、日米開戦。太平洋戦争始まる。
もちろんアメリカ側は暗号解読によって日本側の奇襲は予測していたが、
アメリカが予想していた侵攻先はタイ南部やインドシナ半島で、
まさかのパールハーバーだった。
つまり日本の完全な不意打ちは成功したのだ。
ただし、戦闘には勝っても戦争に勝つには不利な場合もある。
米大統領は、もし東南アジアが日本に攻撃された場合、
議会が日本との開戦に同意するかが心配だったが、
それは日本のアメリカ領土への奇襲により杞憂に終わった。
アメリカ参戦の口実は、最高の条件で揃ったのだ。
もはや、アメリカ国民で開戦に反対するものは一夜にしていなくなった。

日本では、日米開戦に国民が熱狂した。
「この戦争は明るい」と述べるものもいた。
一向に解決しない“支那事変”に重くなっていた空気を、
初戦の勝利や以降の南方への進出が吹き飛ばした。
蘭領インドシナを制圧し、鉱物資源や石油は確保した。
支那事変には反対していた知識人も、
南方への進出には拍手喝采を送った。
何しろ「アジア人を欧米支配から解放する」という、
「正義」を本気で信じていたからだ。
しかし日本の進撃も大して長くは続かなかった。
いや、たったの半年だけだった。
パールハーパーで目標の空母を逃したことが仇となり、翌1942年の6月のミッドウェー沖海戦では、海軍は早くも主力空母を失う。
そして9月には南方のガダルカナルで、
米軍の反攻の前に釘付けになる。

日本の生産力は限界に達していた。
1941年には徴兵数が240万人で男性人口の6/9%だったが、
終戦の45年にはそれが20.5%にまでなった。
ちなみに国民経済負担を考えると、
兵員は成人男性人口の1割が限界だという。
成人男性を兵士に取られた分、工場は生産が追いつかなくなり、
農村は疲弊、教育水準は低下、家庭は崩壊していく。
人手が足りない分を朝鮮から150万人という強制連行で賄った。

国力のあるドイツは1943年まではまだ生産力があったが、
敗戦色が濃い1944年になると、西部戦線のドイツ兵は
ドイツ人以外の割合が非常に高かったことで知られている。
つまり東部からきた、ドイツ語を話せないドイツ兵たちだ。

一方、アメリカは開戦時の総兵力は60〜70万人だったが、
もともとの人口が違うため、すぐに増員し、
終戦時には1200万人にまで兵力を増強できた。
同時に軍需産業も成長し、1500万人の雇用が生まれたため、
大恐慌以来の失業者は一気にいなくなり、
むしろ深刻な人手不足になった。
10年間続いたアメリカの不況は、
皮肉なことに戦争によって完全に回復したのだ。
女性が社会進出し、多くの黒人が南部の農村地帯から北部の工業地帯へと流れていった。
とはいえこの時代、黒人差別は軍隊でもあり、
黒人は黒人だけの部隊に入るしかなかった。
アメリカは連合国全体にも軍需物資を供給したので、
ピーク時には生産量は大恐慌前の2倍以上にも達し、
戦争によって生産力が落ちていった日本とは対照的だった。
一方、アメリカ政府は税収を増やすため
1943年から「源泉徴収税」を導入。
日本も同じ理由で、1940年に源泉徴収制を導入している。

独ソ戦では、ドイツ軍は石油を求めて目標をモスクワから
南に変え、カフカスを占領。バクーの油田を狙う。
1942年9月、ドイツ軍がスターリングラードを包囲する。
11月、連合軍が北アフリカに上陸開始。
12月、ソ連軍スターリングラードで反撃開始。
このスターリングラードの戦いが、
第二次世界大戦最大の戦いだった。
ヒトラーもスターリンもどちらも引けぬ戦いで
ドイツら枢軸国軍120万人、ソ連軍170万人が対峙し、
枢軸国軍の死傷者85万人、ソ連軍の死傷者120万人、
民間人20万人が死んだといわれる。
ヒトラーは玉砕を命じたが、
1943年2月2日、生き残っていたドイツ軍9万人は降伏した。
うち5万人は数週間のうちに死亡し、
生き残って故国に帰れたのはわずか6000人だったという。
この失敗により、ドイツは全兵力の1/4の150万人を失い、
様子見していたスペインとトルコも
ドイツ側に立って参戦するのを諦めた。

ドイツ軍がスターリングラードで降伏する前日の2月1日、
半年間の攻防戦の結果、日本軍は2万5000人もの
戦士・餓死者を出して、ガダルカナル島で撤退を始めた。
以降、日本は連合国軍に追い込まれていくが、
逆に国内では軍事独裁を強めていった。
この年、中学生以上の学徒動員、学生の徴兵制猶予停止と、
日本が占領した国々を後に独立させる方針を打ち出す。

日本の占領や戦争は東南アジアの経済を破壊した。
というのも戦前の東南アジア植民地は、
宗主国への輸出品のモノカルチャーに頼っているところも多く、
その輸出がストップしてしまったわけだ。
また、欧米からの機械の部品や工作機械に変わり、
日本製のものに変えようとするうちに、日本は制海権を失ってしまった。

1943年7月、イタリアではクーデターによりムッソリーニが失脚。
9月に戦線離脱するが、すぐにドイツに占領される。
このあと、イタリアはドイツに宣戦布告して連合国側につくことになる。
ドイツでは、将軍たちがヒトラー暗殺を計画したり、
ヒトラーに反対する「白バラ」事件があったりしたが、
日本ではまだ神風を信じていた。
ちなみにヒトラーは、スターリングラードの敗北以降、
軍部と対立して、うつ気味になっていく。。

1944年3月、ビルマで日本は無謀なインパール作戦を開始。
日本戦史史上、最もずさんな作戦と言われるこの作戦で、
戦死を上回る戦病死者を出し、7月作戦は中止。

一方、6月に連合軍がフランス西部のノルマンディーに上陸し、
西部戦線が開かれた。

終戦まで、あと1年あまり
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by mahaera | 2016-10-27 15:30 | 世界史 | Comments(0)

子供に教えている世界史・番外編 映画『最前線物語』と『史上最大の作戦』

教えている世界史も第二次世界大戦に入った。
第二次世界大戦を描いている映画はゴマンとあるが、
基本的にDVDで見るときは、食事をしながらの休憩時なので、
『プライベートライアン』のようなスプラッタは厳しい。
西部戦線をミクロな視点とマクロな視点で描句とどうなるかというので、何日かに分けてこの2本を見た。
それぞれ3時間弱の大作だ。

『最前線物語』
は、自分も第二次世界大戦の兵士だったサミュエル・フラー監督の1980年の隠れた名作映画。
知名度は高くないが、評価は高い。
特にリー・マービンの鬼軍曹役は絶品。
「スター・ウォーズ」のマーク・ハミルも出ている。
ストーリーは、その鬼軍曹に率いられた若い4人の第一分隊の歩兵の青年たちが、ヨーロッパ各地を転戦していくもの。
米軍最初の戦いは、北アフリカのヴィシー政権のフランス軍と戦うことだった。
その後、北アフリカ戦線、シチリア攻略、イタリア上陸、ノルマンディー上陸作戦、アルデンヌの戦い、ドイツ西部戦線、最後にはチェコの絶滅収容所の解放で終わるという、西部戦線をほぼ網羅しているので、流れを掴むのにはいいかなと思った。
実際の第一分隊も、有名な戦いのほとんどに参加しているという。
この映画がミクロな視点というのは、主人公たちが歩兵なので、
全体像ではなく、常に前線の一兵士の視点で語られていくこと。
いくつかのエピソードがブツブツと繋がっていき、いろいろなことを考えさせてくれるが、未消化のまま次へ次へと進む。
なので、見終わった後に、非常にモヤモヤした感じになるのだが、それこそがこの映画の魅力だ。
戦争で人を殺すことは、モヤモヤしたものなのだから。

『史上最大の作戦』は、『最前線物語』にも出てきたノルマンディー上陸作戦をマクロの視点で描いた大作。
2日間の出来事を数百人にインタビューしたコーネス・ライアンの原作は非常に面白く、高校時代に読みふけったものだ。
一兵卒から将軍、アメリカ軍、イギリス軍。ドイツ軍、フランスのレジスタンス、空挺部隊、上陸部隊、守るドイツ部隊と、あらゆる視点からこの上陸作戦を描く、いわば神の視点だ。
世界史を学ぶのは、こうした神の視点からの学習だが、
それだけだとそうなるのが必然な気がしてしまいがち。
戦争の悲惨さを知るには、やはりミクロな個人の視点と合わせているのがいいだろう。
先日、子供に見せた『トラ!トラ!トラ!』もマクロな視点だが、逆にそうした戦争映画は最近少なくなってきたなあ。
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by mahaera | 2016-10-26 11:08 | 映画のはなし | Comments(0)

10月24日 ピーター・バラカンズ・ライブ・マジックを観に行く

昨日のライブマジックだが、観客の年齢層が高く、まああまりみなあくせくしていないのが良かった。
会場でいきなり声をかけてきたおじさん(僕もだが僕より上)、何かと思ったら、僕と同じTシャツだった。4
月のディランのツアーTシャツね(笑)

ステージは3つあるが、同じホール内なので移動時間はほとんどなし。
メインステージがあるときは、他の2つがお休みという構成。
しかも演奏時間が45〜60分なので、見る側は休む間も無く、次から次へと見てしまう。
僕は最初から行ったので7時間で7グループ(笑)

最初のRaggaelation IndependAnceは、レゲエ、ダブ、ポリリズムのインストを演奏する3管編成のバンド。
ポリリズム、難しくてまったくのれん(笑)
バンドの中で3と4で演奏する人がいるから、頭が合うのは12拍ごとなんだが。

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 次は吾妻光良も見たかったが、 Rei と濱口祐自のデュオ。やっぱり若い娘は活きが良くていい(笑) 
これからもどんどんギターがうまくなるんだろうなあ。

高田漣はバンド形式で、父、高田渡のアルバム「ごあいさつ」16曲を全曲するというライブ。
僕はこのアルバムも高田渡も聴いたことがないが、あの時代の雰囲気を感じる楽曲群だった。
あと、バックバンドが若い人たちだから、リズムが緩くないなあ。タイト。

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次はベースとパンデイロの2人組のZabaDuo。ベースはサニーランドレスのバンドの人。
パンデイロの男の人がちっちゃくてかわいらしいのが印象的(笑)
 基本はインストだけど、「サマータイム」などはゲストのフリューゲルのTokuのボーカルもフューチャー。

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 EnTRANSは、和太鼓ドラマーのヒダノ修一を中心に、ミッキー吉野、鳴瀬喜博、八木のぶお(ハーモニカ)の4人バンド。音頭やなんたら節のような和系とファンクを足しようなバンドだった。ナルチョ、あいかわらずベースソロ弾きまくり。このころはもう疲れていたので、半分だけ見た。

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お目あてのジャック・ブロードベント。若手でルックスもいいので女性ファンの目が釘付け(笑) 
路上で演奏しているYoutubeが目に止まって呼ばれたというが、スゴイ。
こんなスライドギター、ありかという感じ。ギター一本で、グルーブしまくり。おすすめ。

ラストがサニー・ランドレス。知る人ぞ知るスライドギターの名手。
ただ、バンドがかなりフツーな印象なので、ちょっと単調だったかな。
ギターソロのほうが見たかった。

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で、この写真のように、主な出演者で最後は定番のブルースセッション。
音楽、とりわけブルースや泥臭い音楽が好きな人だけでいいってイベントでした。
堪能。
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by mahaera | 2016-10-25 01:02 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

最新映画レビュー 『奇蹟がくれた数式』 若きインドの数学者が海を渡り、英国の教授と数式の謎に挑む

奇蹟がくれた数式
The Man Who Knew Infinity
2016年/イギリス

監督:マシュー・ブラウン
出演:デヴ・パテル(『スラムドッグ$ミリオネア』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』)、ジェレミー・アイアンズ(『運命の逆転』『ミッション』)、トビー・ジョーンズ (『裏切りのサーカス』)
配給:KADOKAWA
公開:10月22日より角川シネマ有楽町ほか


●ストーリー

1914年、インドのマドラスで働く青年ラマヌジャンが出した手紙が、イギリスのケンブリッジ大学トリニティ・カレッジで教授を務めるハーディの元に届いた。
その手紙に書かれていた大きな数学的発見を目にしたハーディは、ラマヌジャンの才能を見抜き、彼をケンブリッジへと呼び寄せる。
ほぼ独学で数学を学んだラマヌジャンだが、ハーディは大きな才能を秘めているのを見抜いたのだ。
妻と母をインドに残し、単身ケンブリッジに向かったラマヌジャンだが、“直感”に基づく彼の数式は、論理的な証明をすることができなかった。
ハーディはラマヌジャンに数式の証明を促すが、なかなかそれを説明することはできない。ラマヌジャンは、次第に孤独に追い詰められていく。

●レヴュー
「数学者」というと最も映画になりにくい題材のように思えるが、数学者ジョン・ナッシュを描いた『ピューティフル・マインド』(アカデミー作品賞)や、数学の才能を持った青年を描いた『グッド・ウィル・ハンティング』などもあるし、数学ではないがホーキング博士を描いた『博士と彼女のセオリー』などもあった。
また、悲劇の数学者チューリングを描いた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』も面白かった。

本作はそうした流れを受けつつ、インド以外では知られていない、夭折の数学者ラマヌジャンを取り上げたところが面白い。
僕も10年前に、担当していた某ガイドブックのコラムで取り上げるまでは彼の存在を知らなかった。
南インドのクンバーコナムという町についての原稿を書いていた時に、ラマヌジャンの名が出てきたのだ。

彼の生い立ちや業績は、各自ググっていただくとして、映画の多くを占めるのは彼のイギリスでの留学時代で、彼と指導者であるハーディ教授との師弟関係を中心に語られる。
ラマヌジャンはインドの敬虔なバラモンの家庭に生まれた。
しかし母親と結婚したばかりの妻を養うため、研究に勤しむ事もままならずに、日々働くしかなかった。
彼を研究に駆り立てたのは何だったのか。

私は数学にはとんと疎く、数式を見てもさっぱりわからないが、数学をしている人に聞くと感性は大事だという。
映画では彼の数学的発見の理由を“直感”ともしているが、ラマヌジャンはそれを“女神の導き”とも表現していた。
つまり自分の直感は、神が与えてくれたという事だ。
私たちも日々暮らしていて、理由なしに直感で感じてしまう事がままある。
もちろん、数学は印象ではないが、数字に驚くほど精通していた彼にとって、すべての数字には意味があって存在しているものなのだ。
意味のないものはない。

しかし彼の指導者であり、もう一人の主人公であるハーディには、それが理解できない。
ハーディは無神論者であるだけでなく、人の悩みや様子に気づかない、
“ニブい”男なのだ。しかし彼も学者で、真理を知りたい気持ちはラヌマジャンとなんら変わる事がない。
そんなある意味イギリス的な、世渡り下手な初老の教授を演じているのは『ミッション』などの名優ジェレミー・アイアンズ。
最近、力が抜けてきて、いい感じになってきているが、ここでもそんな役をうまく演じている。

映画は、そんな年齢も国籍も考え方も違う2人が、人間として向き合える関係を築くまでの物語。
なので、スリリングな展開やミステリー風味はない。
20世紀初頭のケンブリッジ大学の雰囲気も興味深い。
誠実な造りだが、無難な展開や着地点なので、あまり印象に残らない出来になってしまったのも確か。
悪くはないが上品にまとめすぎたかな。
(★★★前原利行)

旅行人シネマ倶楽部に寄稿したものを転載しました
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by mahaera | 2016-10-24 13:06 | 映画のはなし | Comments(0)

蔵前仁一×前原利行  トークイベント◆ 「たびたび無駄話」 無事に終了!

昨日の◆蔵前仁一×前原利行  トークイベント◆
「たびたび無駄話」  たびカフェKICHIJOJI  Vol.3

昨日大盛況のうち、終了しました。
ありがとうございました。
ディープな旅人たちが集まり、和気あいあいとおしゃべり。
来月から蔵前さんはインドとのことで、帰国後、またお話を聞きたいと思います!

次回は11月25日金曜の19:30から。
南インド圏の取材が多いライター・編集者の松岡宏大さんを迎え、
インドの「ふつうコレ買ってこないだろ」というツッコミ甲斐がある
アンティークな品々を見ながら、
モノから透けて見えてくるインドの文化や暮らしを語ってもらいます。

FBからも受付中です! ぜひ来てください!

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詳細はコチラ
https://www.facebook.com/events/317868838592799/
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by mahaera | 2016-10-22 12:02 | 仕事のはなし | Comments(0)

映画レビュー『七人の侍』 午前十時の映画祭・4k版

4Kで蘇った『七人の侍』

人間、大学受験も大事だが、
いい映画に出会うことも同じぐらい大事だ。
そんなわけで、人生においてモノクロの日本映画なんて見たことがない今どきの息子を連れて、
先週の土曜日に「午前十時の映画祭」へ。

今回は、『七人の侍』。
今年になって映像、音声ともすべてリストアされて、
再公開になっているという。
映像は何度か修復されているが、今回の目玉は音声だ。
確かに今までの『七人の侍』はセリフが聞き取りにくかった。
村人たちや菊千代のセリフは特にそうで、
「字幕が欲しい」といった友人もいた。
今回はなるほど、かなり改善されていて、
一緒に行った息子も特に辛くはなかったようだ。

映画の中身については、もはや言うまい。
大人になるまでこの映画を見ていない人は映画には縁のない人だし、見たことがある人は、すでにその素晴らしさはわかっているはずなので、言わなくてもいい。
この映画と『ゴジラ』が制作された昭和29年は、日本映画の黄金時代だったのだろうなあ。

とにかく名セリフだらけ。
自分が中学・高校の時はビデオデッキなんてないから、テレビ放映時にカセットテープに入れて、後で何度も聴いていたせいか。
確か中3ぐらいの時にテアトル東京でリバイバル上映があり、4回ぐらい見に行った気がする。
最後の田植えのシーンは、戦後の復興の日本を象徴しているのだろう。
戦火に踏みにじられても、たくましく生きて行く日本人の姿。
三船敏郎の菊千代は、何度見ても素晴らしい。
息子は、宮口精二演じる凄腕の侍の久蔵に痺れたらしい。
勝四郎だね。「まだ子供だ」

音楽では、有名な「侍のテーマ」と『ロード・オブ・ザ・リング』の「旅の仲間のテーマ」が似ているような気がするのだが、意識したのかな。

劇場によっては今週の金曜まで、あるいは今週の土曜から上映。
ぜひ劇場へ!
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by mahaera | 2016-10-21 09:36 | 映画のはなし | Comments(0)