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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

編集という仕事

最近、何をしているかというと某ガイドブックの編集「手伝い」です。
「手伝い」と書いたのは、自分がメインでやっているという感じがしないからで、
どうもアルバイト気分みたいで。

朝から晩まで、打ち出された校正用紙の中の文面のあらを探し、
赤を入れる作業というのは、向いていないというか。
それならその分、原稿を書いていたほうが、気分的には楽です。
いや、校正はいいんですが、その後の、デザイナーへの指示がとても面倒に感じて。
写真の指定とか、サイズ、トリミング、文字を数えてちまちま合わせたりするのも面倒。

それでも別の物件の写真を入れてきたり、縦横を間違えて入れてきたりするので、
とほほなんですが。「みりゃわかるだろっ」というような、レイアウトに唖然。
語句の統一というのも苦手で、他人の書いた文章など知ったこっちゃないのに、
本としては統一しなければならないので、面倒。
「乗合タクシー」「乗り合いタクシー」「乗合いタクシー」みたいなやつです。
送り仮名が違っていても、死人やけが人が出たりはしないんですが、
まあ本の体裁があるので、そうも言ってられません。

そういうわけで、クリエイター的な仕事というより、
僕の中では編集は職人的な仕事というイメージです。
そうでない人もいるんでしょうが。

本当はラフなレイアウトを書いて、原稿と写真を渡して、
「あとは適当にやっといて」
って言いたいんですが。

というわけで、一日おきに編集プロダクションに通いながら、
編集作業を続けているこのごろです。

原稿も書いていますよ。それは、別項で。
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# by mahaera | 2008-06-10 23:16 | 仕事のはなし | Comments(0)

最近の仕事

仕事してます(笑)
編集の仕事は置いておいて、ライターとしての仕事は、、

■映画
先週、JICAの広報誌「monthly JICA 7月号」にドキュメンタリー「バックドロップ・クルディスタン」の原稿を入れました。
また雑誌「旅咲」7月号の映画コーナー用に「グルメとシェフ映画」の原稿も入れました。
あとはウェブ用原稿。この2週間で8本分ぐらい書いたかなあ。

雑誌「旅咲」4月号(創刊号・季刊)は書店によってはまだ売っているかも。
映画欄で「パリの美術館と映画」というテーマで紹介分を書いています。

http://www.ryokojin.co.jp/

では6/8に久々に「旅シネ」を更新しました。2本の映画を新たに紹介してます。


■旅
・このところずっと「歩/インド」の編集ですが、3~4月に取材した南インドの町の原稿を15ページほど新たに書き下ろしました。また、ムンバイーやチェンナイの入国や交通関係もほぼ書き直し。というわけで、ずっとインドです。

・週間朝日百科DVDブック
現在出ているものでは「タイ・マレーシア」はほぼ全ページ、
「トルコ」ではチャイのコラムを書いています。
あと「モロッコ・チュニジア」の号もほぼ全ページ書いているのですが、
これは来月ぐらいの発売でしょうか。

・雑誌「旅行人」最新号「グアテマラ」発売中
ここでは首都グアテマラシティについて書いてます。

な、ところでしょうか。
僕は書き終わってしまうと、けっこう忘れてしまうので、
本が送られてきて、「あ、こんな仕事もしていたんだ」と思い出すことも。
本によっては書いてから発行するまで、半年ぐらいかかることもあるんで。

中には見本誌も送ってこないところもあり、
そんな時は忘れたままです(笑)
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# by mahaera | 2008-06-10 23:15 | 仕事のはなし | Comments(0)

ケン・ローチの映画

イギリスの映画監督でケン・ローチって知ってますか?
たぶん映画ファンでなければ知らない、地味な映画ばかりですが、
どれもクオリティが高く、TUTAYAにも何本かあるはずです。
彼の映画は、政府や権力、社会のシステムといったものが、いかに人々の心をすさませていくかを描いたものが多く、必ずしもハッピーエンドではありません。
でも、もっとも「ロック」の精神を感じさせる作家でもあります(劇中にはロックは流れません)。

彼のデビューは古く60年代の終わり。
学校でも家庭でも行き場がなくなっている貧しい炭鉱一家の少年が、
ある日トビ(タカ?)の子供を拾い、訓練して狩りをすることを夢見る映画『ケス』で注目を浴びました。
この映画、見ていない人がいたら、必見の名作です。
ロック好きなら、貧しい生活から抜け出すにはサッカー選手かロックミュージシャンになるしかないといわれた60年代のイギリスをイメージできます。
そして、びっくりするようなラスト。アメリカ映画ではありえません。

しかしケン・ローチはその後、20年近くほとんど映画をとることができなくなります。
彼がまたコンスタントに映画を作り出すのは80年代末から。
教会の聖体受領の儀式に娘に服を着さすためにあがく貧乏な父親を描いた『レイニング・ストーンズ』、しがないバスの運転手がふと好きになった移民の娘のためにニカラグアへ行く『カルラの歌』などもありますが、
数年前に公開された『SWEET SIXTEEN』が大お勧めです。
イギリスの田舎町で、親にも省みられず、暴力の中で必死に生きていく少年たちの話です。本当にひどい大人たちばかりですが、その中でも子供たちは何とかしなければなりません。カッパライや麻薬の密売、ようやく彼を認めてくれたのは親でも先生でもなく、犯罪組織でした。
絶望的な状況ですが、少年は母親と暮らすことを希望に生きます。
しかし母親というのが、また絶望的にダメな大人なのです。
この映画にもロックのマインドがあふれています。
腐った大人、腐った社会、しかし少年はノーという余裕もないのです。

そのケン・ローチの新作が今度公開されます。
『この自由な世界で』
この映画については、また今度書きます。

とにかく借りてもいいから見てください。
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# by mahaera | 2008-06-02 23:17 | 映画のはなし | Comments(0)

パソコンが動かなくなった!

週末、ウィルスに感染しながらも何とか動いていたパソコンがとうとう動かなくなった。

ウィルスソフトは使っていたものの除去できず(手動で除去するように表示されるが、検索しても出てこない)、そのうちディレクトリ(って何だ?)が書き換えられているようになり、とうとうWindowsも立ち上がらなくなった。

最後にバックアップをとったのが一ヶ月前で、つまりこの一か月分が修復不能というわけ。原稿は送った後だったのが不幸中の幸いだが、本日になり送ったと思って安心していた原稿が送っていなかったことがわかり、もう一度同じ連載原稿を書き直す羽目に。
かなりめげました。

もともとパソコンには強くないので、
リカバリ→各ソフトの再インストールをするだけでも丸一日。
Officeなどは登録しなおし、
さらに最近のアプリケーションは、すべてネットにつないで最新の状態にしないとうまく動かないので、ダウンロードやらインストールやらでまた一日。
ネットにつなぐパスワードを探したりと、大変な日々でした。

あー、こんな時、すべてをやってくれる人がいたらいいのにと、
つくづく思ってしまいます。
そして「やっぱりMacにしとけばよかった」
Windowsにする前はウィルスの心配がほぼなかったので。。。
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# by mahaera | 2008-06-01 23:11 | ぼくの音楽・バンド活動 | Comments(0)

オリンピックが始まった 開会式の感想

いよいよというか、北京オリンピックが始まった。
巷では盛り上がっているのかもしれないけれど、家族は8/20まで帰ってこないのでいないし、おださがのバーではそんな話題も出ない。
開会式に先駆けてあったサッカーの予選もすっかり忘れていて、ニュースステーションで知ったくらいだ。

そんな僕でも、開会式の実況は見た。
一番の理由は、演出がチャン・イーモウ監督だから。
今さら僕が述べなくても知っていると思うが、チャン・イーモウは世界を代表する映画監督だ。
初期の『赤いコーリャン』や『紅夢』、中期の『あの子を探して』や『初恋のきた道』といった名作を作り、大きな資本が入ってからは『HERO』や『LOVERS』といったスペクタクルも作れることも示した。
映画以外にもオペラの演出もしており、実力は十分あり、今回、開会式の演出もまかされることになったようだ。

で、その開会式のショーだが、とにかく圧倒された。
圧倒されながらも、「これだけの人数を一糸乱れずに統括するには、
相当のリハーサルを積んでいなければできないだろうなあ」と舞台裏の苦労を考えてしまった。
ショーの大まかな流れは、巨大な巻物が開き、中国が生んだ発明(紙、文字、羅針盤)や文化がつづられていくというもので、とくに中国文化をあまり知らない外国の人へ強くアピールするものになっている。
驚くべきはフィールドをスクリーンに見立てて、人間が液晶のひとつひとつのドットさながらに動いて演技すること。
つまり、動きや画面転換は非常にデジタルな感じがするのだが、
それを機械ではなくて人間がしている。
そこに二重の意味がこめられているのだ。
その感じは、イーモウ作品の『HERO』のCGによる大人数の描写を、
人力でこなしたという感じ。映画だと「二千人の兵士が一糸乱れずに飛び回る」なんてシーンは、CGがなければ予算がかかってしょうがないが、
今回は国家イベントだから採算を度外視してやった感じだ。
漢字の「印」がコンピュータ画面のように盛り上がって字を作ったり、「鄭和の海外遠征」をイメージしたりする海のシーンなどは、目を見張った。「中国の三大発明」のうちの「火薬」がないのは、「戦い」のイメージが平和の式典にそぐわないからだろう。

このオープニングに満足したせいで、メインの選手団入場は途中で飽きて、観るのを止めてしまった。日本の入場が早かったせいもあり、
とにかく長い。聖火入場まで待てずに飲みに行ってしまったよ。
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# by mahaera | 2008-05-30 22:57 | 日常のはなし | Comments(0)

エリック・クラプトン自伝

ついに読みました。話題の本。
え? まったく話題になってないって!

あの波乱の人生を送ったエリック・クラプトンの自伝のことですよ!

しかし全体の感想としては、訳はこれでいいのかな、あんまりいい訳じゃないかも。
今まで読んだミュージシャンの自伝としては、マイルスとディランのものがピカイチ。
なにせ文体(翻訳ですが)がすでに音楽しているし、疾走感があるんだから。
でもこのクラプトンのものは、どうも音楽雑誌のインタビュー記事のようで、
書かれている内容はすごいんだけど、自分で書いた文章という感じがしない。
きっとゴーストライターが、聞き取って書いたんじゃないかと。

さて、その内容ですが、まず悲惨な子供時代から始まります。
貧乏、母親だと思っていた人が、
実は自分のおばあちゃんだったことを6歳のときにとったこと。
つまりエリックはお母さんが十代の時に生んだ子供で、
父親もいないことから、おばあちゃんの子として育てられたんですねえ。

9歳のときに初めて実の母に会い、「ママって呼んでいい?」というエリックに
「今までどおり、おばあちゃんをお母さんと呼びなさい」
と言われてショックを受けたとか。

さて、クラプトン青年時代の話です。
どんな音楽に出合ってとか、なんで音楽業界に入ったとか興味津々だけで、意外にあっさり。
もう昔のことだからかもしれないけど、ヤードバーズ→ブルースブレイカーズ→クリームといった伝説のバンド時代も、青春時代の女関係ややんちゃな仲間たちとの遊びと同列の感じ。
まあ、二十歳前後のころなんて、楽しいことはいっぱいのはずは当然で、
音楽以外の生活もインパクトがあるのは当然。
逆に僕らは音楽活動をしているクラプトンしかしらないわけで。

ビートルズのメンバーとの最初の出会いも、「彼らはアイドルでスターで、僕とは関係ない世界の人だった」とか、ジョン・レノンの態度にむかついたり、ポールが外交的だったりとか、面白いエピソードもあるけど、けっこう淡々。
ジョン・メイオールとはけっこう歳の差もあり、
「仲間と言うより先生だった」という発言もあり面白い。
クリームの仲の悪さはデビュー前からとか、知られていることもあるけれど、
ほとんどジャック・ブルースのことを書いていないのは(ジンジャー・ベイカーとは個人的に付き合いもあったようだけど)、やっぱり仲が悪いせい?

この時期のクラプトンにいえることは、
「やりたい音楽はあるが、リーダーはやりたくない」
だから、バンドが自分のやりたい方向と違うほうへ行けば、すぐ辞めてしまう。
みんなを説得して、自分の方向に近づけるのは面倒だし、
責任も持ちたくない。ただ、好きなタイプのギターを弾いていればいいという感じ。
実際、クラプトンの初リーダーバンドは、後のデレク&ドミノスまで待たなければならないわけで。

あとロンドンの町中にいたずら書きされていた「クラプトンは神だ」事件。
ブルースブレイカーズ時代のことで、クラプトンも「ああ、やっぱり俺はうまいのか」
と自信を持ったようなことが書いてあって面白かった。

ジミヘンやボブディランといったアメリカ人ミュージシャンの来英と交流。
ビートルズの「ホワイトアルバム」セッションに呼ばれ、
「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」を弾いたときのこと。
(ジョージが何度かソロを試したけどうまくいかず、クラプトンを呼んだ)

しかしクリームのアメリカツアーの最中、ザ・バンドのデビューアルバム
「ミュージック・フロム・ビック・ピンク」を聞いたクラプトンは
「これだ!俺がやりたいのは」と思う。で、仲の悪いクリームは解散。
そのころ、クリームのレコード会社の社長スティグウッドは、
「ほかの2人はいらん。エリックだけを残してソロにしたほうが儲かる」
なんて考えるわけです。

で、また続き。
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# by mahaera | 2008-05-29 23:17 | 読書の部屋 | Comments(0)

アクロス・ザ・ユニバース

前から期待していた映画『アクロス・ザ・ユニバース』を試写で見てきました。
これは舞台「ライオンキング」や映画『フリーダ』の女流監督ジュリー・テイモアが、
全曲ビートルズで作ったミュージカルです。

舞台は60年代。リバプールに住む青年ジュードが、まだ見ぬ父親に会いにアメリカへ旅立ちます。
父親との再会は期待はずれでしたが、そこでジュードは大学生マックスと出会い、友情が生まれます。またジュードはマックスの妹ルーシーに恋をします。
やがてジュードとマックスはニューヨークへ。
間借りしたアパートにはジャニス・ジョプリンがモデルと思われる歌手セディ、ジミヘンがモデルと思われるギタリストのジョジョ、猫のように窓から入り込んできた少女プルーデンス、兄を追ってやってきたルーシーなどが集い、楽しい日々を過ごします。
しかしマックスはベトナム戦争に徴兵され、ルーシーは反戦活動に身を投じ、愛し合っていたセディとジョジョの間にもメジャーデビューを期に亀裂が入っていきます。
ジュードはイギリスに強制送還。果たしてルーシーとの恋はいかに?

映画の中にはちょっと気恥ずかしくなるような演出もありますが、
冒頭、海辺にひとりたたずむジュードがアカペラで歌う「ガール」から
エンディングの「愛こそはすべて」まで
全編に流れるビートルズナンバーがとにかく強力。
そしておなじみの曲を、よくストーリーにうまく取り込んだと感心。

アメリカに向かうジュードがリバプールに残した恋人に歌う「オールマイラヴィング」
同性愛の少女プルーデンスがその隠した気持ちを歌う「抱きしめたい」
ルーシーに一目ぼれしたジュードが歌う「夢の人」
ジョーコッカーが一人三役で歌う「カム・トゥゲザー」
徴兵検査場でアンクルサムがマックスに呼びかける「アイ・ウォント・ユー」
She's so heavyが自由の女神なのには笑ってしまった。
U2のボノ扮するドクターロバートがマジックバスに誘う「アイ・アム・ザ・ウォーラス」
反戦活動にのめりこむルーシーへ向けた「リボリューション」
警官隊とデモ隊が殴りあい"何者も自分の世界を変えられない"と歌う「アクロス・ザ・ユニバース」

その他全33曲、なかなか楽しい2時間でした。
青春&恋愛映画なんですが、そこには明らかに9.11以降の世界観が含まれています。
若者は純粋に反体制であればよかった時代ではないのです。
60年代を描きながら、今の時代にそれを重ね合わせ、
暴力に暴力で対抗するこの世界に「No!」を言う。
そのメッセージが「リボリューション」であり「愛こそはすべて」でしょう。
(「リボリューション」は誤解している人もいますが、革命賛美の歌ではなく、その反対です)

日本公開は8月だそうです。
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# by mahaera | 2008-05-18 23:19 | 映画のはなし | Comments(0)