久々に地元スクール・オブ・ロックのセッションに行ってみた。
前回の自分のライブの後、ずっと思っていたこと。
「キーボード、練習するより、歌の練習したほうがいいんじゃない?」
何だか、キーボードの技術が向上すれば、歌もつられて良くなると錯覚していたみたい。
もちろん、キーボード、うまくはなりたいんだけど、
最初から「そこそこ弾けるようになりたい」程度の目標だったし。
人生残り少ないけど(笑)、その中でも音楽に使える時間は限られている。
技術を磨くより、曲作りにもっと時間をかけたい。
僕の場合、人が歌ってくれることがベストだが、
その前に自分がやんないと、誰もいい曲だと思ってやってくれないしね。
で、珍しく、スクールに行って、歌を歌った。
ここで歌うの半年ぶりぐらいかも。
歌モノの曲においては、
歌を歌うことは、
ただ楽器を演奏するのと、考え方が異なる。僕は。
人によるのかもしれないが、楽器をバンドで演奏しているときは、
僕はバンドの演奏の流れの一部となっている。
でも、歌うときは、意識的に他のメンバーを引っ張り、合図を送る。
「仕切る」感じが必要だ。
別に出たがりじゃないが、それはそういう役割なのだ。
今回は最初はビートルズだったが、なんかセッションというよりなぞっている感じだったので、
自分の簡単な曲で、セッションぽくもっていこうとした。
セッションは終わりが見えてないほうがいい。
ビートルズも好きだが、構成をなぞることが多いので、終わりが見えている。
それより、
「次は誰がソロやるの?」
「俺が次、ソロやりたいけど、やっちゃっていいのかなあ」
「ソロ、もう一回りやるの? せっかくエンディング決めたのに」
「あれれ、もう一回あんのか」
などと、演奏中に
数人の思惑が感じられるのが、面白い。
きっと数秒のことなだろうが、演奏中はもっと長く感じられるのだ。
そんなとき、歌も、どんどん崩していく。
このコード進行でどこまでできるのかとか。
即興で歌詞を作るのは苦手なんで、ありものの歌詞に別のメロをつける。
うまくないんで、成功率四割(笑)
でも、
「これもありか」と思える瞬間がときどきくる。
それは初めて合わせる人(当然その曲は知らない)が出すフレーズに、
「そうくるか!」と思う新鮮さかもしれない。
音楽は一瞬のもので、同じものは二度と再現できない。
録音したものも、また別物だ。
今日はそんな思いを感じながら、演奏した。
歌、ギター、キーボード、ベース。楽器はまあ、何でもいい。
大事なのは自分の演奏ではなく、全体のサウンドだ。