お正月に買ったブルース・スプリングスティーンのDVDが見終わらない。
CD3枚、DVD3枚からなる「闇に吠える街」のボックスで、
DVD1メイキング
DVD2「闇に吠える街」全曲再演ライブと、当時の映像30分くらい
は見終わったのだが、
DVD3の当時のツアーのライブまるごとが、
26曲3時間もあり、とてもじゃないが一度じゃ見れない。
というより、寒くて布団に入ってパソコンで見ていると、
たいてい数曲目で寝てしまう。
ライブ映像が退屈ってわけじゃないよ、念のため。
しかし当時のスプリングスティーン、日本じゃまだ一般には
知名度は低かったけど、その後、日本で人気が出た
バンドやミュージシャンに多大な影響を
与えているのが、あらためてわかる。
まず、
甲斐よしひろ。
代表曲「きんぽうげ」がパティ・スミスの曲のイントロと同じと
友人が言っていたが、スプリングスティーンが作って、
パティ・スミスがヒットを飛ばした
「ビコース・ザ・ナイト」、
テンポは違うけど、曲調は
甲斐バンドの「100万$ナイト」になんとなく似ている。
次に
浜田省吾。
この人の音楽についてはあまりよく知らないが、イメージは絶対意識している。
ジージャンの袖きって、「約束の地」だなんて。
あと、
長渕剛。
節回しから、肉体マッチョに改造したりと、
この人は
「闇に吠える街」より、「ボーン・イン・ザUSA」のころの
ブルースをモノにした感じ。嫌いだけどね。
でも、最大の影響を受けたのは、やはり
初期の佐野元春。
この人、その時その時に聴いている音楽がわかっちゃうほど、
ある意味、甲斐よしひろチックに、
ストレートにサウンドや歌詞まで自分の曲に取り入れる。
「サムデイ」が「ハングリーハート」っていうのは有名だが、
「ロックンロールナイト」とか、
ブルースの
「ジャングルランド」の世界だし、
初期の元春のステージングは、まるで「闇に吠える街」のころの
ブルースと同じだった。サックスやピアノの使い方とか。
というわけで、僕もブルースにあやかりたいと、
影響された曲を作ってみるのだが、
どうしてもブルースっぽくは聴こえず、
どう聴いても、甲斐バンドの下手なコピーにしか
聴こえないのだった(笑)