ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
2016年/アメリカ
監督:エドワード・ズウィック
出演:ハンクスでないトム、コビー・スマルダーズ
配給:東宝東和
公開:11月11日より全国で
元MP(憲兵隊)の指揮官だが組織に限界を感じ、
いまは全米を放浪しているジャック・リーチャー。
ふらりと町に現れて、弱きを助けて悪人を倒し、
事件を解決して去っていく。
西部劇のガンマンのような存在だが、
原作はずっと続いているそうで、今回はその18作目の「NEVER GO BACK」の映画化となる。
まあ、見ている間は面白いんだが、
正統派すぎて引っかからないと言えばそんな映画(笑)。
意外なのが、監督がエドワード・ズウィックということ。
『ラスト・サムライ』が有名だが、『グローリー』『ブラッド・ダイヤモンド』『完全なるチェックメイト』とか、歴史や大きな流れに翻弄される個人を描くのが好き。
たいてい脚本を兼ねているのだが、こうしたメッセージ性のない娯楽映画を撮るとは思わなかった。
製作も兼ねた前作の『完全なるチェックメイト』が、
制作費の半分も回収できなかったからなのかなあなどと想像してしまった。
困っているズウィックに、トムがもしかしたら手を差し伸べたのかもしれない。
この映画で面白いと思ったのは、
リーチャーが軍の警察であるMP出身ということ。
日本では馴染みがないが、軍内の犯罪は一般警察ではなく、憲兵隊が調べる。その仕組みや過程が興味深かった。
で、イマイチに感じたのは、リーチャーが陰謀から助けるMPの将校が美人女性、そしてリーチャーの隠し子疑惑から不良少女を伴っての逃避行、つまりかみさんと娘という疑似家族なんだが、それがリーチャーのキャラに合っていない。
全然、アウトローじゃなくなっている。。。。
女性ファンへの目配せかもしらんが、
孤高のアウトローなら男臭いのを求む。
ということで★★☆ぐらいかなあ。