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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

最新映画レビュー『ダークタワー』 スケール感のないダイジェストを見せられているようで残念


1/27より全国で公開中
原作のダークタワーシリーズは、知る人は知る
スティーブン・キング作品の集大成で、7部からなり、
他のキング作品ともリンクしている(各作品が同じ世界観の中でつながっている)。
それをまともに映画化しようとすれば、「指輪物語」のような
感じになるのだが、本作はたったの90分程度。
なので、その一部を取り出しただけになるのはわかっていたが、
なんだか中途半端な出来になってしまった。

映画の主人公は、現代のニューヨークに住む少年ジェイク。
ジェイクは毎晩悪夢にうなされるが、
それは黒衣の男(マシュー・マコノヒー)が子供をさらい、
その力を使って宇宙の安定を保っている暗黒の塔を
攻撃するというものだった。
やがて現実世界のジェイクの元にも黒衣の男の手のものが現れ、
逃げるジェイクは異世界へ。
そこでジェイクは、暗黒の塔を守るガンスリンガーの唯一の
生き残りである、ローランド(イドリス・エルバ)と出会う。

ストーリーは、今まで他のファンタジーで
見たことのあるようなもので、
「平凡な自分は、実は選ばれしものだった!」という
マトリックス的「厨二病」で、珍しくもない。
そして世界観も、ウエスタン風、ダークファンタジー風と、
どこかで見たようなものばかり。
ではドラマチックな展開があるかというと、
割とあっさり進んでいく。

別にありきたりな展開でも、演出次第では
面白く感じられるはずだが、本作はそうでもない。
なんだかこだわりがない、流れ作業的な感じがするのだ。
それは監督の力量なのか、それとももともと大作だったのを
90分に刈り込んだので、そんな印象になったのか。
マシュー・マコノヒーは、相変わらず頑張っているとは思うのだが、そもそも主人公の少年に魅力がないのが大きいのかもしれない。
90分も長く感じた。
★☆

by mahaera | 2018-02-01 11:09 | 映画のはなし | Comments(1)
Commented by Ref at 2018-02-02 23:16 x
偉いんだねー 映画撮ってみたらどうなの?!
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