ブルース・スプリングスティーンの初期CD3枚とDVDを紹介。
現在のE.ストリートバンドのメンバーが揃うのは、
アルバム「明日なき暴走」からで、それ以前の2作品のメンバーで、
その後も残ったのは、ベースとサックスのみ。
左上/
アズベリーパークからの挨拶(1973) デビューアルバムだが、まだまだ音が整理されておらず、
ブルースの歌の良さが生かされていない。
「光で目もくらみ」は、1976年にマンフレッドマンズ・アース・バンドのシングル(かっこいい!)にとりあげられ、全米No.1ヒットになるが、ブルースのシングルはヒットしなかった。
左下/
青春の叫び(1973)
これもヒットしなかったが、今でも取り上げる「ロザリータ」が入っている。
ここまでドラマーだったヴィニ・ロペスは正直イマイチで、また、バスドラがスネアよりも大きなミックスはいかがなものかと思う。
手数が多いというか、フィルイン入れすぎで、後のスタジアムロックの時代には対応できなかったので、脱退(解雇?)は正解。
右上/明日なき暴走(1975)
タイトル曲「明日なき暴走」のみ、旧メンバーも入っているが、ここから現在のE.ストリートバンドのメンバーが揃う。ただし、ギターのスティーブ・ヴァン・ザントはまだで、ギターはすべてブルースが弾いている。
名曲揃いのアルバムで、佐野元春の初期作は、すべてこのアルバムから影響を受けていると言っていい。
全米3位のヒット。
右下/ハマースミスオデオン '75
1975年に、ロンドンの劇場で行われたライブDVD。2006年に発売されたが、リアルタイムで公開されていたら、もっとブルースが好きになっていたはずだ。
スタジアムロックになる以前の、クラブサーキットを回っている頃のE.ストリートバンドの演奏が聴ける。
今よりも、ずっとR&B、ソウルよりの演奏だ。