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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『さよなら、僕のマンハッタン』 マーク・ウエブ監督、NYを舞台にした青年の成長物語



監督:マーク・ウェブ
出演:カラム・ターナー、ジェフ・ブリッジス、ケイト・ベッキンセール、ピアース・ブロスナン
配給:ロングライド
公開:4月14日より丸の内ピカデリー他にて公開

大学を出たけれど、バイトをしながら、
ニューヨークのロウアーイーストサイドで暮らす青年。
父はかつて作家を目指していたが、今は編集者として成功。
母は精神を病みがちで家に閉じこもりがち。
アッパーウエストサイドに住むリッチな実家から出てはみたものの、すでに刺激的なニューヨークは90年代で終わり、
自分の時代のニューヨークは、
ただ先人たちの過去の栄光を眺めているだけで退屈。

日本の20代男子のような、典型的な文系青年が主人公だが、
日本と違って彼が一切ゲームをしないところが大きな違いか。
そして女子に対して、積極的にアタックするも違い(笑)。
そんな彼が、つまらないと思っていた人生が、父の浮気を目撃したところから、変わっていく。
父役もピアース・ブロスナンだからイケメンだが、
その愛人役もケイト・ベッキンセールだから美人だ。
そして、隣に引っ越してきた謎のやさぐれオヤジのジェフ・ブリッジスの助言も、彼を勇気づける。
父の愛人の尾行を続けるうちに、主人公に変化が訪れていく。

全編、マンハッタンロケで、
遅れてきた70年代ニューシネマのような味わい。
それに映画の原題で、テーマソングでもあるサイモンとガーファンクルの「ニューヨークの少年」が、その雰囲気に拍車をかける。
最後は、両親を「父」「母」ではなく、愛も失敗も後悔もある一人の人間であることに気がつくことにより、青年は成長していく。
『(500日)のサマー』の監督による、おそらく監督自身を投影した青春映画だ。

欠点は、あまり主人公に魅力が感じられなかったこと。
なんだかイライラしてしまうのは、もう気持ちが
主人公の両親世代の気持ちに行ってしまっているためね。
きっと子供は、親だって人生いろいろなことに後悔しているなんて、思いもよらないのだろう。
親は親というキャラなのだ。

★★☆
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by mahaera | 2018-04-12 10:19 | 映画のはなし | Comments(0)
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