人気ブログランキング |
ブログトップ

旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

子供に教える世界史[古代編]先史時代/1.人類の誕生 その8 交換・商業の始まり

交換が人間社会を発展させた

「交換」とは異なるものの間に、
お互いに価値を見出しているから成立するものだ。
交換が人類の歴史の中のどこで始まったかはわからない。
しかし一度その概念を思いつくと、物々交換はすぐ広まったのかもしれない。
最初は同じ集団の中でものの交換が始まり、
やがて違う集団で交換が始まったことだろう。
狩猟民が採取民と食料を交換する。
石器に必要な石、木に結びつける革製品、
あるいは装身具に必要な貴重な石を交換
し始めたことも、
1万年前までに始まっていた。


交換に言葉は必要ではない。
ヨーロッパ人が新大陸を見つけて、北米や南米、

オセアニアなどで現地の住民と初めて接触した時、

すでに現地の人たちは交換の概念を知っており、物の取引に応じた。
アフリカでは10万年前から、
内陸で取れる黒曜石と海辺の貝殻が交換されていたという。
交換しているうちに、人々は相手がより欲しがるものを知ってそれを用意するようになり、また、より出来がいいものが価値を持つようになる。

ある地域では集めるのがたやすいものでも、
他の地域では珍しいから価値が出る。
交換も最初は隣同士の集団だったろうが、
より遠くの集団とするために遠出をしたり、
あるいはリレー式にものが交換されたりする場合もあった。
交換が進めば、より分業・専門化が進む。リレー式の交換が成り立つということは、途中の交換のたびに差益が生まれるということだ。これは商業や貿易、産業の原型だ。
そしてそれが、人類を発展させてきたことは、わかるだろう。


農業は始まっていなかったが、2万年前から始まった温暖化とともに植物の採集は盛んになっていた。
特に西アジアでは、小麦、大麦、エンドウ、レンズ豆の原種があり、それらの野生種を収穫して貯蔵していた。
ムギなどは、農耕が始まるよりも1万年も前に、粉にしてパンを焼いていた。
穀物は焼くことにより、そのまま食べるよりも高い栄養素を得ることができる。
ただし、まだ栽培種ではないので、実は小さかった。
また、西アジアには、のちに家畜される野生動物の種類が多かったことも幸いした。
このように人類が狩猟採集民の時代に、分業・専門化と交易が始まっていた
そして農耕が始まり、ヒトはさらに大きなステップに進むことになる。


by mahaera | 2018-05-27 11:36 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)
<< 「子供のための世界史」関連本紹... 子供に教える世界史[古代編]... >>