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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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子供に教える世界史[古代編]先史時代・番外編 衣服の歴史/その2 糸と布


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(写真)インドネシアのスラウェシ島、タナ・トラジャの機織り機。
産業革命以前は、布は買うものではなく、自分の家で織るのが普通だった。

糸を紡ぎ、布を織る(前7000年〜前3000年)

「糸を紡いで布を織る」という技術が生まれたのは、

前7000〜5000年ぐらいと言われている。
つまり、それまで人類は、今から見れば粗末な毛皮やフェルト

腰回りにまとっただけだった(地域により紀元前後まで)。


今のところ、「最古の織物の断片」とされるものが発見されたのは、

前4500年のエジプトのファイユーム遺跡だ。

これは「亜麻(アマ)」の繊維の布編で、前4000年のウバイド期のメソポタミアでも発見されている。

一般的に、布は2000年以上経つとほとんど残らなくなるので、もっと古い時代に布が作られていたかもしれないが、わからない。

亜麻の原産地は、カフカス地方から中東にかけて
日本に伝わったのは江戸時代なので、日本ではあまり馴染みはない。

現在は亜麻も含めて「麻」と総称されているが、

日本で古来より栽培されていたのは、現在でいう「大麻」なので、

麻のシャツに使われるリネン(亜麻布)とは別物。
ちなみに、日本では大麻からの布は縄文時代からあったようだが、

戦後は栽培が禁止されてしまったので、伝統はとだえてしまった。


さて、前5000年に戻ろう。リネンを作るには、

まず亜麻の茎を水につけたり干したりして、植物繊維だけを取り出す。
そこから糸をよって布まで発展させるが、そこまでは結構時間がかかったことろう。
糸紡ぎは前5000年には行われており、そこから最初はカゴやムシロを編むような形で、機械を使わずに手で織っていったようだ。しかし、タテ糸とヨコ糸を交互に通して布を作るということを思いつくと、人類は原始的な「機(はた)」を思いつくようになる(とはいえ2000年かかってはいるが)。

メソポタミアでは前3000年、エジプトでは前2000年には大型の機織り機が生まれた。

また、この植物繊維から布を作ることから、羊毛を使って毛織物を作ることも思いついたようだ。
前3000年には羊毛から糸を紡ぎ、毛織物を作り始めていた

ただし手間がかかるため、一般庶民にはなかなか手が出なかったろう。


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by mahaera | 2018-07-10 11:15 | Comments(0)
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