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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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子供に教える世界史[古代編]古代オリエント文明(前3500〜前2300年ごろ)1・シュメール文明(その5)

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(写真)ブリューゲル「バベルの塔」。風景や人物は、もちろんヨーロッパ人が想像したものだ。


シュメール人の王朝の変遷

紀元前3000年ごろになると、エジプトではメネス王が上下エジプトを統一し、第一王朝が始まる。
エジプトの古代文明については後述するが、メソポタミア地域との交流はあったようだ。
同時期、ヨーロッパでは、巨石墓や巨石文明が最盛期を迎えていくが、国家というほどの規模のものは登場していない。

紀元前2900年ごろ、シュメール一帯を大洪水が襲い、
その影響で有力都市がウルクからシュメールの
北のアッカドの地にあるキシュに移る。
また、その頃からウルラガシュといった新興都市が生まれ、都市国家が誕生していった。
しかし紀元前2700年ごろ、再びメソポタミア南部の諸都市が勢力を盛り返し、ウルク第一王朝が成立。
その国王のひとりが、後述するギルガメシュである。
紀元前2600年にはウルでも第一王朝が成立する。
やがてシュメールの諸都市間の抗争が激化していく。
このころ、エジプトではピラミッドが次々と建造されている。

紀元前2330年ごろ、ウルク第3王朝のもと
初めてシュメールが統一されるが長くは続かず、
すぐにアッカドサルゴン王に破れる。
サルゴン王は、アッカドとシュメールを治め、
初めてメソポタミアを統一した王だ。
そして世界史の教科書に初めて登場する、
歴史上の個人名である。
サルゴン王からは次の時代に移るので、別の章で解説したい。


ジッグラト

シュメール文明の特徴の一つに、「ジッグラト」と呼ばれる日干しレンガを重ねて造ったピラミッド状の神殿がある。
ウルクやウルといった各都市にはそれぞれの守護神となる神がおり、それを祀る神殿が建てられた。
都市間の戦争が起きると、
勝った方の都市の守護神の力が強くなっていた。
都市が先か神殿が先かはわからないが、
ともかく神殿を中心に都市は発達し、
そこに税として集められた穀物などが集まり、再分配される。
それを行っていたのは当初は神官達だが、
やがてそのトップが王となり、権力を集めていく。
やがて聖俗が分離され、王は世俗のトップになり、
やがて神官達の力を抑えていくようになった。

前3000年以前に、すでにメソポタミアの地には
多くのジッグラトが建てられていた。
これを見たエジプド人がピラミッドを造ったという説もある。
ジッグラトはシュメールだけでなく、
後のアッカドやバビロニアの時代でも造られた。
平地に建てられた小山のような神殿は、
きっと当時の人々に大きなインパクトを与えたに違いない。
それが旧約聖書に出てくる「バベルの塔」のモデルになったというのは、よく知られている説だ。
by mahaera | 2018-10-28 11:30 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)
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