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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『ボヘミアン・ラプソディ』 クイーンというよりフレディの半生を描いた伝記映画。王道の作り


ドドパッ、ドドパッ、we will we will ROCK You !

という訳で、日本でもものすごい宣伝費かけている
フレディの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』、
公開になったので紹介です。
この映画、試写が日本でもギリギリだったので
ちょっと心配したけど、中身はひとまずホッとする出来。
監督がちょっと苦手なブライアン・シンガー(『Xメン』シリーズ)なんで外したらと思ったけど、かなり王道というか、
ストレートすぎる作り。
『グレーテスト・ショーマン』ぐらい、深読み不要なわかりやすい作品だ。

映画は、クイーンというよりフレディの映画で、
フレディがクイーンに参加するあたりから、
1985年の伝説のライブエイドのパフォーマンスまでを描く。
このあたり、もっとアルバムやシングルごとにいろんなエピソードを見せて欲しいところなんだが、わりとサクサク進んで行く。
クイーンと日本の関係もセリフでさらっと触れられるぐらいで、ほぼ無視されているのが残念。
正直、クイーンの他のメンバーの描き方は書き割り背景に近く、内面にはほぼ踏み込んでいかない。
あくまでフレディの物語を進めるための進行役といった感じだ。
でも、ときどきサービスで名曲誕生秘話も入れている。

この映画で知ったのは、フレディの上顎の歯が
ふつうより4本多いということ。
そのため、口元がむきむきっとしているのだが、
映画でもバンドにボーカルとして入りたいとフレディが言うと、
メンバーに「歯医者に行け」的に言われるシーンがある。
あとは、クイーンのデビューの頃は印パ戦争があったころなので、イギリスには難民も多かったのだろう。
「パキ野郎」と一般人に罵られるシーンがあるが、
当時、日本のファンはフレディがインド系ってほとんど知らなかったと思う。

フレディの出生名は、ファルーク・バルサラ
生まれたのは父親の仕事でアフリカのザンジバルだが、
8歳からはムンバイで成長。
ロックバンドなどを結成するが、ボリウッド映画の
音楽の影響も受けていたようだ。
17歳の時にイギリスに家族で移住するが、
映画では幼少時代のことには触れてはいない。
ただし、フレディの家族のシーンで、
彼が自分の出自にコンプレックスを持っていたことが示される。

クイーンとしてデビューしてからのバンドの成功物語は、
あっさり、ひとすら登り調子として描かれているが、
それと並行してフレディの性についてもきちんと描かれる。
今ではフレディがゲイであることは誰でも知っているが、
当時はそれは噂程度だった。
最初の頃は、女性の恋人を連れて来日もしていたし。
映画では、フレディがメンバーから孤立していく様子を、
スタッフひとりの悪者に集約しているが、実際はどうだったのだろう。
映画なので史実通りでなく、
余計な枝葉の部分は切られているのだが。

ドラマ部分は物足りないところは多い(テレビ的というか、昔の娯楽映画を見ているぐらいさらっと進む)が、音楽シーンになると俄然盛り上がる。
何だかんだで、ライブエイドの演奏シーンを再現したクライマックスは、鳥肌ものだ。
大観衆をCGで作ったのかな。
これは劇場の大音響で見ないとダメでしょ。
あ、あとフレディ役のラミ・マレックさん、
熱演しているが似てない
これは当初の配役のように、サーシャ・バロン・コーエン(ボラットさん)にやってほしかったかも(笑)。
★★★

by mahaera | 2018-11-11 13:01 | 映画のはなし | Comments(0)
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