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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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子供に教える世界史[古代編]古代オリエント文明(前3500〜前2300年ごろ)2・エジプト古王国時代(その8)

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(写真)シーワオアシス。手前の丘上にある廃墟がかつての町。日干しレンガの壁は泥に還りつつある

狩猟から牧畜へ
前3000年ごろ、エジプトが王朝時代に入った頃はまだ人々の生活で狩猟は大きな非常を占めていたが、次第に乾燥化が進み、ナイル川領域にすんでいたゾウやライオン、カバなどの大型野生動物はその数を次第に減らしていった。
他にもアンテロープ、オリックス、カゼル、ウサギが狩猟の対象だった。
また、ナイル川沿いの湿地には多くの野鳥が訪れていたので、野鳥を捕らえてよく食べていたようだ。

漁労は古代を通じて盛んで、
狩猟よりも簡単に動物性タンパク源得ることができた。
骨角器でモリや釣り針を作り、
パピルスの舟に乗って漁網を使っての漁労が行われた。
収穫された魚は、ナイルパーチ、ティラピア、ナマズ、ウナギなどだ。

狩猟の代わりに牧畜はこの時代に広まった。
ウシは畑仕事に欠かせない家畜だったが、農民個人が所要するのは高価で難しかったかもしれない。
また、食用として一般人が牛肉を食べるのは稀だったろうが、その骨や皮や角などが工芸品に、
糞が肥料や燃料として使われた。
ヒツジやヤギは飼育しやすく繁殖も早いので、広く飼われた家畜だった。
肉やミルク以外にも、皮や毛が衣服の材料に使われた。
そのほかにもブタ、アヒル、ガチョウ、ニワトリ、ハトが肉用に飼育された。


住居と衣服
人々の住居は基本的には日干しレンガで造られ、壁には漆喰が塗られていた。
貴族や王族の住居の壁はさらに彩色されていたようだ。
門の枠や天井の梁など一部は木材も使われていたが、石材が使われるのは宗教的建造物や、建物の消耗する部分(敷居や軸受け)ぐらいだった。
王族や貴族の家には木製の家具があったようだ。

人々はこのころどんな服を着ていたのだろうか。
古代エジプト人がもっとも着ていたのは「亜麻」から織られた衣服だった。
まず、亜麻から作った繊維をより合わせて糸を作る。
繊維の太さは、亜麻の収穫時期をずらして調節していたようだ(早いほど細い繊維になる)。
前3000年頃の初期王朝時代には機織り機による平織りも行われていた。
他にも、さまざまな動物の皮を使った獣皮も服の材料として使われていた。

衣服のスタイルは、紀元前の約3000年間、古代エジプトではほとんど変わらなかった。
男は亜麻などの腰布を巻いて上半身は裸。
女性は長い筒状の布で胸元から膝下まで覆っていたが、農民など一般庶民の女性は腰巻だけという者も少なくなかったようだ。
王族や貴族は装飾的な服や装身具もつけていた。
腕輪や指輪、首飾り、ヘアバンドなどをつけ、アイシャドウなどのメイクも欠かさなかった。(続く)


by mahaera | 2018-11-24 10:18 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)
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