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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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最新映画レビュー『いろとりどりの親子』 “ふつう”とは違う子供を持つ親とその子の関係を描くドキュメンタリー



2018年/アメリカ

監督:レイチェル・ドレッツィン
出演:アンドリュー・ソロモン
配給:ロングライド
公開:11月17日 
劇場情報:新宿武蔵野館

もしあなたの子供が、世間一般の“ふつう”の子供でなかったとき、誰かが「交換してくれる」といったら交換しますか? 
たとえどんなに障害があっても、「取り替えたい」と思う人はいないと思うが、他の家族にはない苦労はあるはず。
本作は、そんな「親とは違う子供」がいる
家族6組を描いたドキュメンタリーだ。

本作には原作がある。
自分がゲイであることで親に受け入れてもらえなかった著者が、
同じような親子を探してインタビューを試みた本だ。
この本は読んでいないので映画との関連性がどの程度なのかはわからないが、著者もこのドキュメンタリーに登場する親子のうちの一組として登場する。
他にも登場するのは、ダウン症、自閉症、低身長症、LGBT、
そして罪を犯した子などを持つ親子だ。
Yahoo掲示板もそうだが、僕の周りの人たちも、障害を持っている子がいる家庭を見ると「かわいそう」と即座に反応する人もいる。
そして自分の家の子供は“まとも”でよかったとわざわざいういう。
しかし障害があろうがなかろうが、親子は他の人間では取り替えが効かない「特別な関係」だ。
世話をするのに疲れることもあるだろうが、
だからと言って他人の子供をもっと愛せるかというと、そうではないだろう。

映画の中でも語られるように、自分を責める親もいる。
妊娠していた時に飲んだアルコールがいけないのだろうか、発達に障害があるような過激な運動をしたかもしれない、、。
解答はないが、何に理由を求めずにはいられない。また、子供も自分を恥じている親の態度に敏感に反応する。

印象に残るのが低身長症の大会だ。ア
メリカ全土から低身長症の人たちだけが集まるミーティングで、
出席した人が今までのような疎外感を味合わずに済むシーン。
日本では今ではあまり見かけなくなったような気がするが、
僕が子供の頃はふつうにテレビに出ていたっけ。
今、低身長症の人をテレビや映画に出すと「差別」とされるが、それは何だか当たり障りなく、彼らを隠そうとしているだけにしか感じない。

本作では苦労話もあれば、あっけらかんとした関係の親子もあるように描かれる。
個人的にはいささか「美談」としてまとめているような感じもあり、もっと掘り下げ感もほしかったかも。
★★☆

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by mahaera | 2018-11-29 16:40 | 映画のはなし | Comments(0)
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