ブログトップ

旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

名盤レビュー/ジョニ・ミッチェルその1 『ジョニ・ミッチェル』『青春の光と影』

b0177242_19170680.jpg
気まぐれに愛聴盤の解説を書いていきます。今回は仕事のBGMとしてお世話になっているジョニ・ミッチェルの初期の2枚。

●『ジョニ・ミッチェル Song to a Seagull』(1968)
ファーストソロアルバム。彼女は当時、ジュディ・コリンズの「青春の光と影」バフィ・セントメリーの「サークル・ゲーム」などを提供しヒットさせており、その原作者の待望のデビューとなったが、このデビューアルバムには人に提供した曲はなく、未発表曲ばかり。
というのも当時のLPのA面が「I CAME TO A CITY」B面が「OUT OF THE CITY AND DOWN TO THE SEASIDE」という物語構成になって曲が並べられているから。
全編ジョニのギターかピアノ弾き語りと、時折それをサポートするスティーブン・スティルスのベースのみ。
しかしジョニの弾くギターは、この頃から独特の響き。
CS&N結成の経緯は、ジョニの家で3人が会って意気投合したことがきっかけ。
そのためか、このアルバムのプロデューサーはデビッド・クロスビーになっている。
地味な曲が続くので、ひとつひとつの曲というより全体の雰囲気に浸るといった感じのアルバム。
仕事のBGMにはピッタリ。とくに朝の爽やかな空気にあい、
頭がクリアになる感じ。
ジャケットのイラストやデザインはもちろんジョニ。
ダブルジャケットで内面にすべての歌詞が掲載されている。


●『青春の光と影 Clouds』(1969)
2ndアルバム。プロデュースは1曲を除きジョニ自身になり、ほとんどの楽器を演奏。
他に参加しているミュージシャンはスティーブン・スティルス(ギターとベース)のみ。
基本は前作同様弾き語りの静かな曲が続くが、ジュディ・コリンズに提供してヒットした「チェルシーの朝」「青春の光と影」というキャッチなー曲があり、全体的にはずっと聴きやすくなっている。
「青春の光と影」のジュディ・コリンズ版は1969年のアメリカ映画『青春の光と影』の主題歌にもなったし、他にもシナトラやビング・クロスビー、ニール・ダイヤモンド、クロディーヌ・ロンジェにもカバーされる、ジョニの代表曲となった。
このアルバムではラストを飾り、素晴らしい弾き語りを聴かせてくれる。歌詞も素晴らしいので、どこかで訳詞を読むといい。ジョニは飛行機に乗っている時、窓の下に広がる雲を見て、この歌詞が浮かんだそうだ。
以下、大意
「空に浮かぶ雲を私は上と下の両方から見た。
分かった気になっているがそれは幻想で、
実は雲のことなんか何も知らない。
愛も同じで、今は両方の側から見たことになる。
与える側と受け取る側と。
でもそれもひとつの見方で、
実は何も知らないのかもしれない。
昔の友達は、私が変わってしまったという言う。
失ったものもあるが、得たものもある。
人生も私は両方の側から見た。
勝者と敗者の側と。でもそれも幻想なのかもしれない。
本当の人生なんて、私は何ひとつ知らないのだから」

ちなみにクリントン元大統領の娘チェルシー・クリントンの名前は、「チェルシーの朝」から名付けられたという。
ジャケットのはジョニの自画像。これもダブルジャケットで内面にすべての歌詞が掲載されている。


by mahaera | 2019-01-11 19:20 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)
<< 最新映画レビュー『蜘蛛の巣を払... 子供に教える世界史[古代編]初... >>