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『クリード チャンプを継ぐ男』の続編で、ロッキーを受け継ぐシリーズ。
かつての親友アポロの息子アドニス・クリードを主人公にしたシリーズだが、ロッキーの子供世代の話として受け継がれているのは、第1作がほぼ同じ頃(1年違い)に始まり、今も続く「スターウォーズ」シリーズに似ている。
そのころ、少年だった人々は、
もう20代の息子や娘を抱え、孫もそろそろという感じだ。
なので、本作でもアポロの息子に子供ができ(アポロの孫)、ロッキーにも孫がいても馴染む。
前作で親子のような関係を結んだロッキーとアドニス。
本作は「ロッキー2」の流れを汲み、アドニスが真のチャンプになる姿と、アドニスに子供ができるという姿を描く。
しかし本作でシリーズファンが期待するのは、因縁の対決だ。
「ロッキー4炎の友情」で、アポロをリング上で
死に追いやったソ連(当時)のボクサー、ドラコ。
今回はドラコの息子もボクサーになっており、
アドニスに闘いを挑む。
アドニスにとっては父を殺した男の息子という、因縁がある。
そしてドラコはロッキーに負けた事により国家の英雄ではなくなり、妻にも去られて辛い人生を送ってきた。
彼はその怒りを息子のヴィクターに注ぎ、
ハングリーなボクサーに仕立て上げていた。
過去がそれぞれの息子世代に受け継がれていくという、
ドラマチックな展開だ。
と、プロットを見ると、嫌が応にも盛り上がる展開なのだが、映画としてはわりと普通の出来になってしまった。
脚本はいいと思うし、物語の解決の仕方も予想外だが後から考えるとそれ以外しかないと思えるほど、綺麗な着地点だ。
盛り上がるところは盛り上がる。
しかし、ダレるところもままあり、それが映画全体の高揚感にストップをかけているのかもしれない。そこが残念。
ドラコも前作の4に比べると、きちんと“弱さ”といった人間臭さが描かれており、キャラの彫りも深いのだが、息子のヴィクターのほうは、もっと掘り下げが欲しかったかな。
というよりドラコ親子がもっと見たかった。
ドラコはこの試合を通して、息子との絆を取り戻すことができる。そしてロッキーもそうだ。
前作『クリード チャンプを継ぐ男』にはロッキーの息子は登場しなかったが、それは「ロッキー5」でロッキーの息子役もしたスタローンの実の息子が、2012年に亡くなっていた事も関係するのかもしれない。
★★★
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