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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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Bunkamuraザ・ミュージアムに「みんなのミュシャ展」を観に行く

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展示はかなり充実しており、正直、プラハにあるミュシャ美術館の100倍いい
あちらにあるポスターは、写真から起こしたパネルだが、こちらはきちんと当時紙に印刷されたものが展示されている。
またミュシャの習作も数多くあり、特にプラハの市庁舎の天井画の習作が興味深い
あれを描くために、一応、どれも習作を描いていたのだ。

 平日にもかかわらず、館内はそこそこの人出。
やはり8割は女性客。
クリムトと並んで女性を美しく描いたミュシャは女性好み。

 展示の後半は、ミュシャが与えた影響で、「ミュシャ風」の作品が並ぶ。
1970年前後に流行ったロックコンサートのポスターやアルバムジャケット(グレイトフルデッドやイエス)のコーナーは楽しい。
最後が日本の女性漫画家に与えた影響で、水野英子の名作『ファイヤー!』から始まる。
まあ、中には、「あまり関係ないのでは」というのもあるが、ミュシャの描く女性ポスターは、少女漫画の扉のページそのものであり、直接的ではないにせよ多かれ少なかれ、みんな影響を受けているのだろう。

 そう思うと、プラハのミュシャ美術館より、この「みんなのミュシャ展」の方が充実しているのも納得。
ミュシャの遺伝子は、日本で独自の発展を遂げたと言える。


by mahaera | 2019-08-28 17:41 | 日常のはなし | Comments(0)
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