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あれから40年。10代の高校生だった僕は、60を前にした初老になった。
ジーン・シモンズも20代の若者から70超えの老人になった。
ハンガリー系ユダヤ人のジーン・シモンズは、母親がナチの収容所から生還したという。
タフな彼も、さすがに近年は両足で10kg以上あるというブーツを履くのが辛いという。
そして、“最後の”世界ツアーを行なっている。
ポール・スタンレーも、先日、ソウルのカバーを歌うライブで、東京のビルボードに来てた。
残り少ない人生。皆、いろいろ考えることがあるのだろう。
しかし、その前にやっておくことがある。最後のKISSの雄姿を見せるのだ。
昨日見たKISSのドーム公演。先週のU2とは違った意味で、世界レベルを見せてくれた。あちらが、今、ロックバンドはこうかっこいいを見せてくれたのに対し、こちらは基本は1977年と変わっていない伝統芸。同じポーズや見得を切り、歌舞伎と言っていい。炎の量が増えたりはするが、やることは同じライン上。しかし、それをやり続けるのもロック。キープ・オン・ロッケンだ。しかし高齢なので、いつ事故るかわからないというスリリングさも加わっている。
そこにはU2と違い、世界に訴えかけるメッセージは何もない。環境保護も訴えないし、中村医師のことも知らないだろう。火を噴き、血糊を吐き、冷たいジンが飲みたいかと叫ぶが、「ショーを見せてやるぜ」という心意気は伝わる。それもまた、ロックンロールなのだ。
アンコール。なぜかYOSHIKIが現れ、メンバーと親しげにした後、ピアノで「ベス」を弾き、「ロックンロール・オールナイト」でドラムを叩き、一番おいしいところを持って行ってしまった。
ピーター・クリス役の人は、所在無げにドラムの脇で、コーラスしてた。YOSHIKIの強大な政治力を再認識した。
きっと奴は、安倍に変わって日本の首相になりそうだ。
しかし、KISS最後の雄姿を目に焼き付けたかったのに、印象はYOSHIKIで終わってしまったよ。
もっと控えめにサポートできなかったのか。それとも、目立ってしまうのがYOSHIKIという病なのか。きっと今日の芸能ニュースでは「YOSHIKIがKISSに参戦!」とか、YOSHIKIがKISSより前に来てしまうのだろうか。
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