無神論者の商人が地震で店が壊れて、保険が効かないことから、神を相手取って裁判を起こす。そのことが拝金主義になっていた宗教業界の問題をあぶり出していく。さらに謎の男=クリシュナが現れて、なぜか主人公を助ける。。
裁判で神の存在を証明するというのに、かつてアメリカ映画で『オー!ゴッド』というのがあった。あちらでは神一人だが、何しろこちらはインド。神はたくさんいるが、ヒンドゥーの神もイスラムの神も同じということで、さまざな宗派の指導者が出てくるが、中心となるのはヒンドゥー。うさん臭い拝金主義の行者が出てくる。
途中から現れるアクシャイ・クマールが実はクリシュナなのだが、なぜ無神論者の前に姿を現したかというと、要は「神をあてにするな」ということが言いたかったから。熱心な信者は神を盲目的に信じて、自分で考えることをしない。なので悪徳グルに利用されてしまうのだ。
最後は無神論者が神を見つけるというのも、インド的。ただ、作品としてはいまひとつテンポが乗り切れなく、題材としては面白くなりそうだっただけに残念。