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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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名盤レヴュー/エルトン・ジョン44-2●2005年のエルトン・ジョン


3枚のフューチャーされたシングル
まずはラッパーの2 Pacの「ゲットー・ゴスペル」"Ghetto Gospel"(2Pac featuring Elton John) に1971年のエルトンの「インディアン・サンセット」がサンプリングされて使用された。これはエミネムがプロデュースした作品で、
イギリスやオーストラリアでNo.1ヒットに。
オーストラリアの女性カントリー歌手キャサリン・ブリットCatherine Brittとのデュエット「Where We Both Say Goodbye」はまったく趣が異なるカントリーワルツ。ただし、エルトンもこんな曲をいくつかレコーディングしてきたので違和感はない。
ブルース・ホーンズビーBruce Hornsbyとのデュエット「ドリームランド Dreamland」は、ゆったりとしたAORバラード。かなりアメリカンな雰囲気。
以下も、エルトンがボーカルでフューチャーされた曲は、この年だけでもこんなにある。働きすぎだ。
エミネムのベストアルバム『カーテンコール』に、グラミー賞授賞式で共演した「スタン Stan」が収録。この共演以降、エミネムと親しくなったエルトンだが、エミネムの薬物依存はひどくなり、自ら依存を克服したエルトンはエミネムの更生サポートを長らくすることになる。
ペット・ショップ・ボーイズの8枚目のスタジオアルバム『リリース』の再発盤の特典に入っていたギルバート・オサリバンのカバー「アローン・アゲインAlone Again (Naturally)」に、フューチャリングとしてボーカルで参加している。
2005年に亡くなった黒人ソウルアーティストのルーサ・ヴァンドロス Luther Vandrossのトリビュートアルバム『So Amazing』の「Anyone Who Had a Hear」にデュエットで参加。
B.B.キング80歳を記念したトリビュートアルバム『B.B.King & Friends 80』の「Rock This House」に自身のバンドで参加。ご機嫌なロカビリーを披露。
旧友ロッド・スチュワートの『アメリカン・ソングブックVo.4』に参加し、「Makin’ Woopee」でロッドとデュエットをしている。
また、ハリケーン・リリーフのチャリティ・シングル「ティアーズ・イン・ヘブン(クラプトンのカバー)」に、他のアーティストらと参加。
この年、エルトンは15年来のパートナーであるデビッド・ファーニッシュと、“結婚”する。イギリスの法律が変わり、同性でも結婚に準じるシヴィル・パートナーシップ法が制定されたからだ。自分の邸宅で行われたパーティーには600日ど招待され、ライブ会場ではジェイムズ・ブラントとジョス・ストーンが歌った。
ツアーに関しては、前年発売されたニューアルバム『ピーチツリー・ロード』のツアーが3月から北米ツアーになり、これが12月まで続いた。セットリストは、ツアー前半は『ピーチツリー・ロード』の曲が中心だったが、途中からいつものヒット曲集になった。途中には、ラスべガスでの長期公演「レッドピアノ」もあったので、やはりライブも忙しい一年だった。



by mahaera | 2021-06-23 17:36 | 名盤レビュー | Comments(0)
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