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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

2018年 02月 09日 ( 1 )

最新映画レビュー『スリープレス・ナイト』 フランスノワールのリメイクだが、弾けられず、不発に


2017年/アメリカ

監督:バラン・ボー・オダー
出演:ジェイミー・フオックス、ミシェル・モナハン
配給:キノフィルムズ/木下グループ
公開:2月3日より新宿バルト9他にて公開中

ラスベガスの刑事が、麻薬をカジノから強奪。
しかしそれは、犯罪組織の中で受け渡しされるブツだった。
汚職警官を追う内務調査班、カジノ王、
そして凶悪な犯罪組織のボスの息子に追われ、
息子を人質に取られた主人公は、
なんとか彼らを出し抜いて息子を救い出そうとするが、、。

本作は2011年のフランス映画『スリープレス・ナイト』のリメイクで、ドイツ製スリラー『ピエロがお前を嘲笑う』で話題を呼んだバラン・ボー・オダーのハリウッド監督デビュー作となっている。
主演はアカデミー賞俳優ジェイミー・フオックスで、
共演はミシェル・モナハン
まずは観客は、主人公は本当に汚職警官なのか
わからないまま物語に引き込まれる。
家族をおろそかにした主人公は妻と別居中。
しかも一緒にいた高校生の息子を、
自分のせいでさらわれてしまう。

映画のほとんどはカジノリゾート内で進行し、
主人公は閉じられた空間の中である時は逃げ、
ある時は敵を出し抜いて息子を取り戻そうとする。
味方のはずの警察も、誰が汚職警官で
誰が内務調査官かもわからないし、自分自身も
汚職警官と思われて追われている。
『ダイハード』1作目的な、限られた空間の中でサスペンスが進行するのだが、本来は、お客がカジノやディスコで遊んでいる一方で誰にも知られずにハラハラするというところに面白みがあったはずだ。
しかし、随所にドンパチと派手なシーンを入れたので、なんだか荒唐無稽さが目立つ作品になってしまった。

特に悪役のボスの息子、いくらなんでも人前でバンバン銃をぶっ放さないだろ。
自分で捕まえてくれって言っているような感じだし。
乱射事件が起きたカジノの駐車場に、誰も監視の人もいないし、ストーリーに関係ない一般人が10数分も都合よくこなかったり、そこに難なく主人公の奥さん来ちゃったりと、そういう荒さが見ていてノイズとなってしょうがなかった。
ま、ジェイミー・フォックスは手を抜かずにプロの仕事しているが、どうもまた演出が良くないというか、90分しかないのに、
ずいぶん長く感じたよ。


by mahaera | 2018-02-09 13:49 | 映画のはなし | Comments(0)