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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

2019年 03月 10日 ( 1 )

最新映画レビュー『スパイダーマン : スパイダーバース』期待してなかったが、かなり面白い出来!


「実写版シリーズがあるのに、なんでまた劇場版アニメを作るの?」と見る前は思っていたが、そのクオリティの高さに驚いた
少なくとも歴代スパイダーマン映画(6本ある)の中では『スパイダーマン2』の次ぐらいに、よく練られたシナリオと新しい表現、見せ場がきっちりと作られている。
今年のアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞したのも納得だ。


ストーリーはこうだ。悪役キングピンが時空を歪め、ピーター・パーカー=スパイダーマンが亡くなった世界。
13歳の少年マイルスは、クモに噛まれてスパイダー能力を身につける。
そして時空の歪みから現れた別次元のスパイダーマンたち。
彼らは協力して、キングピンの悪事を阻止しようとする。


本作がすばらしいのは、悪役を含めた登場人物たちのキャラや背景、動機がきちんと描かれ、ドラマとしての深みがあること。
それがなければ、誰もが感情移入できないキャラになってしまう。
本作では悪役のキングピンでさえ、その弱さや人間らしさが数十秒の描写でわかる。
そして、なによりも主人公のマイルスの成長物語として感動できるようになっているのだ。
スパイダー能力を身につけたが、自分に自信が持てないマイルス。
警官である父親との関係もギクシャクしている中、彼がなごめるのは叔父さんのところ。
そんなマイルスがスパイダーマンとなって、キングピンの野望を止めることができるのか。
他のスパイダーマン誕生物語と同様、それには大きな動機が必要だが、それもこのアニメ版ではしっかりと(定番とは少し別な形で)語られている。

他のヒーローものとは違い、スパイダーマンの設定は子供というか高校生だ。
本作ではその年齢を少し下げて中学生にし、子供達にも共感できるようにしてあるが、それも正解。
もちろん大人も楽しめ、感動もできる。おすすめ。

★★★★


by mahaera | 2019-03-10 11:02 | 映画のはなし | Comments(0)