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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

mahaera.exblog.jp

カテゴリ:音楽CD、ライブ、映画紹介( 164 )

ニューオーリンズ・ジャズ・フェスでのドクター・ジョンの思い出


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ドクター・ジョンが亡くなった。
一昨年のニューオリンズ・ジャズ・フェスに行ったのは、トム・ペティが目当てだったが。その前のステージがドクター・ジョンだった。
ペティもそのあと、故人になってしまったが、ドクター・ジョンも続いて。あの時、無理してニューオリンズ行ったけど、行ってよかったな。
この時も代表曲、IKO IKOやサッチ・ア・ナイトやってたっけ。
杖をついて手を引かれてステージに出てきたけど、ピアノと歌はモノホンだった。
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by mahaera | 2019-06-08 13:45 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

名盤レビュー/ザ・バーズ The Byrads その4 昨日よりも若く Younger Than Yesterday(1967)

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昨日よりも若く Younger Than Yesterday(1967)

1967年2月6日発売。アルバムからは3枚がシングルカットされた。
まず1月9日に「ロックンロール・スター So You Want To Be A Rock 'N' Roll Star」がシングル発売。ビルボード最高29位。
当時人気絶頂だったアメリカのバンド、モンキーズを揶揄する歌で、ロックンロールスターになるならの心得を皮肉交じりに歌っている。
イントロのギターリフからカッコよく、マッギンのサイケ風の12弦ギターのフレーズもマッチ。ロック曲なのに、常にギロがリズムを刻み、トランペットが忘れがたいソロを奏でる
ちなみにこのトランペットは南アフリン出身のジャズ・ミュージシャンのヒュー・マセケラ
僕はトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのカバーで知り、ザ・バーズにたどり着いた。


アルバムのタイトルは、このアルバムで唯一のカバー曲、ディランの「マイ・バック・ペイジス My Back Pages」の歌詞の一節から。
「ああ、あの頃の僕は何て年老いていたのだろう。今の方がずっと若いさ」という内容。
アルバムではB面3曲目に配置され、2枚目のシングルカットとして3月にリリース。このアルバムのベストトラックというばかりか、全バーズの作品の中でもベスト3に入るかもしれない。ディランの3/4拍子の地味な曲を4拍子に置き換え、哀愁漂うコーラスとギターによる間奏は何度聞いても素晴らしい。

この曲に関しては、完全にディランのオリジナルを凌いでいる。ディランのデビュー30周年記念コンサートでも、このバーズのバージョンで歌われ、マッギンやジョージ・ハリスン、トム・ペティ、ディランが歌い継いだ(ギターソロはエリック・クラプトンとニール・ヤング)。このバーズのバージョンをもとに、キース・ジャレットもカバー
日本では真心ブラザースのカバーがまた素晴らしく、映画「ボブ・ディランの頭のなか」のオープニングで流れたほか、実質のそのリメイクとも言える真心ブラザース+奥田民生のシングルが映画『マイ・バック・ページス』(主演:妻夫木聡、松山ケンイチ)の主題歌として発売された。


さて、アルバムはA面6曲、B面5曲の11曲入りで、カバーは前述の「マイ・バック・ペイジス」のみで、あとはメンバーのオリジナル。
バンドのメインソングライターだったジーン・クラークが脱退したことにより、前作ではリーダーのマッギンの頑張りとクロスビーのサポートが印象に残ったが、本作では第3の男クリス・ヒルマンの台頭がめざましい
ベース&ボーカルのヒルマンは、バーズに入ってからベースを始めたようなヒルマンだが、前作からようやく個性的なプレイを発揮するようになり、また本作では単独で4曲、マッギンとの共作で1曲と半数近くの曲に関っている。
クロスビーも単独で2曲、マッギンとの共作で2曲と存在感を示し、リーダーのマッギン作はすべて共作しか無くなってしまった。


ヒルマン作の曲から見ていくとA2の「Have You Seen Her Face」B1「Thoughts and Words」はGSあるいはマージービート風のポッブなナンバー。
「Have You Seen Her Face」はアルバムからの3枚目のシングルカットになった。
A5「Time Between」とB4「The Girl with No Name」は、次につながるカントリーロックといってもいい曲。
この2曲にはカントリーのセッションミュージシャンであるクラレンス・ホワイト(のちにバーズに加入)が参加。


クロスビー作のA4「Renaissance Fair」はマッギンとの共作(のちにクロスビーがクレームをつけたけど)。のちのCS&Nにつながるクロスビーらしい作風。アレンジが複雑になり、後ろで動くベースのランニングも当時は珍しい。
B1「Everybody's Been Burned」は、もはやビートバンドではなく、ジャズっぽいコード使いや編曲も印象的。クロスビーのボーカルもいい。
B2「Mind Gardens」は作風が他の二人と異なり、ドラムやベースのリズムはなく、かき鳴らすギターと歌、テープの逆回転がや織り成す幻想的な曲。この曲の収録には他のメンバーが反対したという。この3曲は、西海岸ヒッピーの雰囲気が出ている。
B6「Why」はマッギンとの共作で、シングル「霧の8マイル」のB面として発売されていたもののリメイク。


本作は3人のソングライターによる作品を、ディランのカバーで強引にまとめた感じ。ただしバンドというより、3人の作品と思えばいい曲が揃っていて、初期バーズの最高傑作にあげる人もいる。ローリングストーン誌が選ぶロック名盤でも124位。サウンド的には、テープの逆回転を使うなどビートルズの『リボルバー』に影響を受けているという。

クロスビーの主張はマッギンとの主導権争いになり、それがやがて他のメンバーとの緊張感も生んでいく。

つまり前作までのマッギン独裁体制が崩れたのもこのアルバムだ。また、ベースのクリス・ヒルマンの急成長が、バンドがのちに彼が好きなカントリー指向を高めるきっかけにもなったかもしれない(クリス・ヒルマンはバーズ加入前はブルーグラスのマンドリン奏者)。


時代はこの後、「サマー・オブ・ラブ」「SGTペバーズ」と向かう。1967年の代表曲は「ペニーレイン/ストロベリーフィールズ・フォーエバー」(ビートルズ)、『ウィ・ラブ・ユー』(ローリングストーンズ)、『青い影』(プロコル・ハルム)、『あなただけを』(ジェファーソン・エアプレーン)とサイケデリック全盛時代に。その夏、バーズは初めてのベストアルバム「グレイテストヒッツ」も発売する。


by mahaera | 2019-05-29 14:07 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

名盤レビュー/ザ・バーズ  The Byrads その3/霧の5次元 Fifth Dimension(1966年)

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1966年3月14日にシングル「霧の8マイル Eight Miles High」発表。B面は「何故 Why」。ジーン・クラーク、ロジャー・マッギン、デビッド・クロスビーの共作で、ザ・バーズの代表作であり、最初のサイケデリックロックとも言われる作品。最高位14位。
シンプルだがかっこいいベースのイントロに続き、マッギンの12弦ギターによる短いけど超かっこいいイントロが始まる。これはよく言われているように、ジョン・コルトレーンのフレーズを意識したもので、ラヴィ・シャンカールにも通じることから、「ラーガロック」とも呼ばれた。まあ、正直コルトレーンの「インプレッションズ」の「India」のイントロとほとんどフレーズも同じ(笑)。
当時はビートルズで言えば、まだ「リボルバー」の前。イギリスでもまだサイケは始まっていなかった。しかしこの「霧の8マイル」からロックは次の次元に移っていき、ビートルズは「ペーパーバックライター/レイン」、ストーンズは「黒くぬれ!」に進んで行く。アルバム未収録になったB面の「Why」でもマッギンのコルトレーンというかインド風のソロが聴ける。


さて、シングル発表後、メインのソングライターであり、リードボーカルでもあるジーン・クラークがバンドを脱退してしまう事件が起きる。表向きは、飛行機恐怖症でツアーに出られなくなったという理由だが、メンバー間で軋轢が生じていたようだ。特にバーズのオリジナル曲の多くをジーン・クラークが書いていたので、印税所得による収入のメンバー間格差が問題になっていたようだ。

アルバムの発売は1966年6月18日。6月13日にはアルバムからの2枚目となるシングルカットでマッギン単独作の「霧の5次元 5D(Fifth Dimension)」が発売。3拍子のフォークロック曲だが、サウンドはすでにサイケに入りつつある。今までになくぶっといクリス・ヒルマンのベースや、隠し味のヴァンダイク・パークスのキーボードもいい味を出している。この「霧の5次元」はアルバムのタイトルにもなり、またA面の1曲目に収録された。

2曲目はトラディショナルの「ワイルド・マウンテン・タイム Wild Mountain Thyme」。コーラスワークとストリングスが印象的。
3曲目はマッギン作の「ミスター・スペースマン Mr. Spaceman」。9月6日にアルバムからの第3弾シングルにもなる。これはサイケというより、のちのカントリーロックに通じるサウンドで、これまたパーズの先進性を感じる。
ちなみにシングルのB面はクロスビー作の「ホワッツ・ハプニング What's Happening?!?!」。Aメロしかないシンプルな曲だが、合間に入るマッギンのサイケなソロがかっこいい。

アルバム4曲目はマッギンとクロスビー共作のロックナンバー「アイ・シー・ユー I See You」。マッギンのソロが、ほとんど「霧の8マイル」と同じなのがご愛敬(笑)。
5曲目は上記の「What's Happening?!?!」。
6曲目の「死んだ少女 I Come and Stand at Every Door」はトルコの詩人Nâzım Hikmetの歌詞によるもの。この詩の方の日本語タイトルは「広島で死んだ少女」。原爆で7歳で死んだ少女が平和を訴えるという反戦詩だ。

B面に移り1曲目は、シングル「霧の8マイル」が収められた。
2曲目はジミヘンでもおなじみのビリー・ロバーツ作「ヘイ・ジョー」のカバー。当時、この曲は流行っていたようで多くのミュージシャンがカバーしている。ここではクロスビーのリードボーカルによるシンプルなアレンジだが、せわしないギターがいい感じ。
3曲目はメンバー4人の共作による「キャプテン・ソウル Captain Soul」。まあ、3コードのインストブルースジャムで、そんなに面白くない(笑)。ハーモニカを吹いているのは脱退したジーン・クラーク。
4曲「ジョン・ライリー John Riley」はトラッドのアレンジ。ストリングがタビングされている。
B面最後の5曲目「ジェット・ソング 2-4-2 Fox Trot (The Lear Jet Song)」はマッギン作の、ワンフレーズだけ繰り返す曲だが、効果音がコラージュされている。宇宙船のスペース音が、掃除機の音にしか聞こえない。

このアルバムはビートルズで言えば『リボルバー』のような感じで、フォークロックからサイケに入る過渡期のアルバムだろう。メンバーで言えばソングライターのシーン・クラークが抜け、その分、マッギンとクロスビーの曲が増えてきた。
サウンドで言えば、バーズサウンドの顔だったマッギンの12弦ギターのアルペジオがなくなり、コルトレーン風のリードを多用。あとはベースのクリス・ヒルマンが存在感を増してきたことだろうか。
1966年の代表的なロックアルバムはビートルズの『リボルバー』、ストーンズの『アフターマス』、ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』、ビーチボーイズの『ペットサウンズ』などがある。


by mahaera | 2019-05-22 10:49 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

名盤レビュー/ザ・バーズ The Byrads その2 ターン・ターン・ターン Turn! Turn! Turn!(1965年12月)

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アルバムに先行し、10月1日に先行シングル発売されたタイトルトラックの「ターン・ターン・ターン」が、12月4日に全米1位。B面はジーン・クラーク作の「シー・ドント・ケア」

「ターン・ターン・ターン」はフォークシンガーのピート・シーガーの1950年代作のカバー。旧約聖書が元なので、歌詞は名言のオンパレードだ。

レコード会社は、ディランの「イッツ・オール・オーバー・ナウ・ベイビー・ブルー」のカバーをシングルに望んだが、バンドはディランではなく、シーガー作を選んだ(ディランの方は現在はボーナストラックで聴ける)。


アルバムは11月6日発売。ディランのカバーは2曲。その他のカバー3曲と、ジーン・クラークの3曲、マッギンの2曲(共作含む)、タイトルトラックを加えた全11曲が含まれている。オリジナルの5人編成最後のアルバムでもある。

ベストトラックは、やはりタイトルトラック「ターン・ターン・ターン」。12弦ギターのサウンドもコーラスワークもバッチリ。初期のベスト曲の一つだ。フォークから一歩前進してロック的なリズムだが、これはこのアルバムからメンバーが録音で楽器演奏をするようになったこともある(前作はスタジオミュージシャンの演奏が大半だった)。「涙の乗車券」的な12弦ギターのアルペジオも印象的だ。

2曲目はマッギン作の「It Won't Be Wrong」で、このアルバムから徐々にマッギンの曲作りが見られるようになってきた。この曲はシングルのB面にもなったが、そのA面曲がこのアルバム3曲目ジーン・クラークによる「Set You Free This Time」で、Aメロはコーラスなしなのでジーンの声質がわかる。ロックよりもポップス的な明瞭な声だ。この2曲は翌1966年1月10日にシングルとして発売。最高位79位と、シングルとしてはパッとしない出来に。なぜ、地味なこの曲をシングルに選んだのか謎。なので一ヶ月後の2月にはAB面を逆にして再発。「It Won't Be Wrong」が63位に。


4曲目はディラン作の「Lay Down Your Weary Tune」だが、ディランのバージョンは1985年までレコード未発表。マッギンのリードボーカルでいい感じだ。
5曲目はフォークの伝統歌「He Was a Friend of Mine」で、これもマッギンのボーカル。ドラがなくタンバリンがアクセントを入れるだけのフォーキーなムード。


B面に入り、1曲目はバスドラが軽快な8ビートを打つロック曲「The World Turns All Around Her」。ジーン・クラーク曲で、フォークロックと言うより、ロックに近い。
2曲目はエラ・フィッツェラルド、ジョーン・バエズ、ウィリー・ネルソンなど多くの人々がカバーしている1955年発表のスタンダード曲「Satisfied Mind」。リズムは三拍子で、ドラムの代わりにタンバリンが静かにアクセントを入れるだけ。
3曲目はジーン・クラークのやはり3拍子曲「If You're Gone」。ペダルで鳴り続ける低音のバグパイフ風の音が印象的。
マイナーな曲が続いた後の4曲目は、軽快で明るいディラン作の「時代は変わる」。リードボーカルはマッギン。オリジナルは3拍子だったが、ここでは4拍子に変えている。
5曲目はマッギンによる「Wait And See」。最後の6曲目がフォスター作曲による「おお、スザンナ」。西部劇でもおなじみの曲のカバーだ。

このアルバムにより、すっかりフォークロックの代表的なバンドとなったザ・バーズだが、この後、バンドの顔でソングライターもあるジーン・クラークの脱退を迎えることになる。


by mahaera | 2019-05-16 14:38 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

名盤レビュー/ザ・バーズ The Byrads その1 ミスター・タンブリン・マン Mr. Tambourine Man(1965年6月)

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不定期で気分転換に書いている名盤レビュー。今回からはしばらくは、ザ・バーズ  The Byradsのアルバムが続く予定です。ビートルズ、ビーチボーイズ、ストーンズと並ぶロックバンドですが、日本では知名度は今ひとつ。まずはデューアルバムから。


●ミスター・タンブリン・マン

 Mr. Tambourine Man(1965年6月)

アメリカンロックバンド、バーズの記念すべきデビュー作。アルバムの1曲めであり、シングルヒットしたディラン作のカバー「ミスター・タンブリン・マン」をタイトルにしたアルバム。
1965年4月12日に発売されたシングルは、英米でNo.1ヒット。B面は「I Knew I'd Want You」。

ザ・バーズの結成のきっかけは、デビュー前年の1964年にビートルズの映画『ハード・デイズ・ナイト』を観て衝撃を受けたフォーク系ギタリストのロジャー・マッギンが、アコギとバンジョーを売ってリッケンの12弦ギターに持ち替え、ロックバンドを結成したことに始まる。
最初のメンバーは、ロサンゼルスのトゥルバドールで出会ったジーン・クラークとデヴッド・クロスビー
3人ともボーカルだったので、3声コーラスが売り。
そこにリズムセクションとして、ベースのクリス・ヒルマン(加入まではマンドリン奏者だった)、ドラムにマイケル・クラーク(コンガ奏者をしていた)が加入。
二人ともそれまでベースもドラムも経験がなかった。
バンドはジェット・セットJet Setと名乗り、1964年にエレクトラからデビューしたが、売れなかった。
やがて年末にコロンビアと再契約が決まり、名前をザ・バーズに変更する。
The Birdsを一文字変えて、The Byrdsにしたのは、ビートルズがヒントだという。

「ミスター・タンブリン・マン」のシングルの録音は1964年1月20日。楽器を演奏しているのは12弦ギターのロジャー・マッギンのみで、他の楽器は、グレン・キャンベル、リオン・ラッセル、ラリー・ネクテル、ハル・ブレインといった60年アメリカンロックを作ったスタジオミュージシャンたち。
アルバムもスタジオミュージシャンが演奏している。
ディランのバージョンは一ヶ月前に発売されたばかりだったが、ライブで披露していた。マッギンは発売前にデモテープを手に入れ、リズムを変更。
もともとは4番まである長い曲だが、バーズのバージョンは、サビ+2番+サビといいとこ取り
イントロの格好よさと、ハモりたくなるコーラスワークのアレンジで、大ヒット。

意外なことにマッギンは当初、ディランのファンではなく、マネジャーから言われてディランのカバーをすることにしたという。インタビューでは、グリニッジビレッジでマッギンが歌っていた頃、ディランはすでに女の子に囲まれるスターで、自分には誰もファンがおらず、嫌っていたという(笑)。

セカンドシングルは、同じくディランのカバー「オール・アイ・リアリー・ウォント」が6月15日に発売(録音は3月)。
最高位40位とはヒットには至らなかったが、ディランは自分の曲で人々が踊っているのを見て驚いたという。
やはり12弦ギターが印象的な仕上がりだ。
B面はバーズの中でも人気が高い、「すっきりしたぜ I'll Feel a Whole Lot Better」。ポップな名曲だ。途中のマッギンのソロもいい。作詞作曲とリードボーカルはジーン・クラーク。トム・ペティのカバーで僕は知った。ビートルズのアルバムに入ってそうな極上のポップソング。

アルバムは同年6月24日に発売。全12曲でディランのカバーは、他に「スパニッシュ・ハーレム・インシデント」「自由の鐘」を含む4曲。ピート・シガーなどのカバーが3曲、ジーン・クラークが5曲(共作含む)という割合だった。

「ミスター・タンブリン・マン」のサウンドは「フォーク・ロック」というジャンルを生み出すほど衝撃を与えた。
ちなみに翌週のチャート1位はビートルズの「涙の乗車券」だ。
偶然だがあれも12弦ギターのアルペジオで、フォークロック的だ。そのため似たようなサウンドのレコードがしばらく次々と作れ出されていくことになる。

有名なのはサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」だ。こちらのオリジナルはアコギとボーカルだけのシンプルなものだがヒットせず、失意のサイモンが渡英中に、ディランやバーズと同じコロンビアレコーズのプロデューサー(トム・ウィルソン)が本人の断りなく、翌年の1965年にバンド演奏をオーバーダブ。しかしこのバージョンが大ヒットし、サイモン&ガーファンクルの解散が免れた。

ビートルズでさえ、バーズの影響を受けたという。
このアルバムに入っている「リムニーのベル」のイントロは、『ラバーソウル』の「If I Needed Someone」とかなり似ているし、途中のギターソロの部分は「Nowhere Man」のソロ部分にも似ている。ハリスンがシタールを始めたきっかけのうちに、バーズのクロスビーと話していたら、彼がシタールやシャンカールを知っていることもあったとインタビューで述べているから、そうなのだろう。つまり「ハード・デイズ・ナイト」がバーズの結成のきっかけとなり、「ラバーソウル」はそのバーズから影響を受けているということだ。

バーズの成功を受けて、ディランもエレクトリック化を目指すが、それは翌年のこと。このころはまだギター一本のフォークだった。
バーズは一躍人気バンドになり、テレビにもよく出るようになる。そしてよりサウンドを煮詰めた次のアルバムの製作へと向かう。(続く)


by mahaera | 2019-05-14 10:59 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

名盤レビュー/ジョニ・ミッチェルその8最終回 『シャドウズ・アンド・ライト』 Shadows and Light (live) (1980)

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ジョニ・ミッチェルの70年代を総括するような傑作ライブ。
1979年9月カリフォルニア州サンタバーバラにて録音。
LP時代は2枚組で、CDは最初は1枚のため何曲かカットされていたが、のちに2枚組で出てLPと同じに。
同内容の映像版DVDは微妙に収録曲が異なる。
映像の方にはアンコールのGod Musy Be a Boogie ManとWoodstockがないが、「陽気な泥棒」が入っている。
78年のアルバム『ミンガス』の後のツアーなので、『ミンガス』でミュージカルディレクターを務めたジャコ・パストリアスがツアーメンバーの人選を行った。メンバーはジャコ・パストリアス(ベース)を筆頭に、パット・メセニー(ギター)、ドン・アライアス(ドラム・パーカッション)、ライル・メイズ(キーボード)、マイケル・ブレッカー(サックス)という強者揃い。
本当はジャコはウェイン・ショーターを入れたかったが、レコード会社との契約で、ウェザーリポートからの人選は2名までとキマていたらしい。

LPとCDが手元にないので、今回はDVDのレビューを。
イントロは『シャドウズ・アンド・ライト』(最後に入っているライブ音源と同じ)で始まり、映像は『理由なき反抗』など50年代の映画や音楽映像が流れる。
そのまま「フランスの恋人たち」に突入。曲の途中でようやくライブ映像に切り替わる。こちらとしては豪華なメンツなので、普通にライブ映像を見せて欲しいのだが、本作は時々PV風のイメージ映像に切り替わり、それが余計に感じるかな。
『イーディスと親玉』に続く代表作「コヨーテ」もコヨーテの映像がかぶる。ジャコのベースがもっと見たい曲なのに。
明るいヒット曲「パリの自由人」でマイケル・ブレッカーが登場。次はジョニはギターを下ろしてスタンドマイクでミンガスの「グッバイ・ボーク・パイ・ハット」へ。
次はステージはジャコだけ残り、彼のソロコーナー。ハーモニクスとディレイを使ったメロディアスなソロを聴かせる。最近のエド・シーランが使うようなループがない時代だから、ループさせると音がどんどん劣化していくけど(笑)。ソロの後、ジャコは退場。

ステージのドン・アライアスがリズムを刻み、それに合わせてジョニが「デ・モインのおしゃれ賭博師」を歌い出す。
途中からジャコとブレッカーが参加。曲に合わせてか、ラスベガスの映像が挿入される。
曲が終わると映像は太平洋上で消息を絶った女性飛行士アメリア・ハートの記録映像になり、ジョニの弾き語りで「アメリア」へ。バックには薄くメセニーのギターが絡む。サックス、キーボードが静かに加わる。続いてメセニーのソロを挟んで、曲はそのまま静かに「逃避行」へ。
この曲の次はライブ映像ではなく、アルバム「逃避行」のジャケと同じジョニが黒いカラス風の衣装を着て、スケート選手とリンクの上で滑るPV風の映像になっている。
ジャカジャカというジョニのギターコードカッティングに始まる「黒いカラス」で盛り上げ、ここでメセニーとアライアス以外のメンバーはいったん袖に引っ込み、「フュリー・シングス・ザ・ブルース」へ。シンセのようなメセニーのスライドが静かに絡む。
メンバーが戻り、ノリノリのロックンロールナンバー「陽気な泥棒」へ。ジャコとメセニーに笑顔が見える。ここで、メンバー紹介があり、黒人コーラスグループのパースエイジョンを呼び込み、ドゥーワップのWhy Do Flool in Loveを歌とパーカッションのみで演奏。そしてシンセがコードをイントロを流し、パースエイジョンと共にアカペラで最後の「シャドウズ・アンド・ライト」が歌われ(これが秀逸)、コンサートは幕を閉じる。

イメージ映像が入ったり、カメラの切り替えが悪くてジャコがあまり映らなかったり、と音楽だけちゃんと聴きたい人にはいろいろ不満があるとは思うが、音楽自体は一級品。
当時のトップミュージシャンたちが、ジョニの歌を立てるために自己主張を抑えめに、絶妙のバランスで音を奏でている。
また選曲も70年代中盤以降のジャズ・フュージョン期を代表するものが多く、1974年のLAエクスプレスとの共演のライブ『マイルズ・オブ・アイルズ』とも曲がダブらず、買いの一枚だ。

この後、ジョニはラリー・クラインを公私ともにパートナーとして80年代に入っていくのだが、セールス的には不調に。
サウンドも時代に追いつくように変わっていき、悪くはないのだが、マジックが消えていってしまったような気がする。
ということで断続に続いていたジョニの名盤紹介、これにて終了。次からは、他のアーティストを取り上げていこうかな。あくまで不定期だけど(笑)。


by mahaera | 2019-04-23 09:10 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

名盤レビュー/ジョニ・ミッチェルその7 『ミンガス』- Mingus(1979)

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アサイラムレコード最後のスタジオアルバム(この後にライブアルバムはあるが)。
ジョニの70年代を締めくくる作品でもある。
ジャズ嗜好を強めていったジョニは、ジャズの巨人チャールズ・ミンガスとのコラボアルバムを作る予定で進めていったが、ミンガスの病状の悪化と死去(1979年1月5日)、アルバムの制作方針の転換などがあり、途中でミュージシャンを入れ替えて、ミンガスの死後に完成。
音楽の合間に、ミンガスの声などが挟み込まれている。
曲もジョニのオリジナルと、ミンガスの曲にジョニが詞をつけたもので構成されている。

ミュージシャンの入れ替え理由は定かではないが、最初に録音したという"experimental sessions" の音源も残っていたなら、ぜひ聴いてみたいものだ。
ドラムにいつものジョン・ゲランとトニー・ウィリアムズ、ベースにエディ・ゴメスとスタンリー・クラーク、ギターにジョン・マクラフリン、ホーンにフィル・ウッズとゲリー・マリガン、ムーグにヤン・ハマーが参加していた。
しかし完成版は、ほとんどがジョニとジャコ・パストリアスのコラボ作品といってもいい感じに変わった。
ジャコが集めてきたレコーディングメンバーは、サックスにウエイン・ショーター、ドラムにピーター・アースキン、コンガにドン・アライアス、エレピにハービー・ハンコックという、ハンコックを除けばウェザー・リポート人脈

まずは「Happy Birthday 1975」という53歳のミンガスの誕生日を祝う身内のパーティらしき声だけの1分ほど録音から。
ジョニが「53歳!」という声が後ろから聴こえてきて、ジョニの「God Must Be A Boogie Man」へ。楽器はジョニのアコギとジャコのベースだけだが、ジャコのベースが歌う歌う
まるでホーンが一人そこにいるようだ。耳に残る名演。
ミンガス作曲の「A Chair in the Sky」からバンド編成に移る。ハンコックのピアノ、ジャコのベースが美しい音を生み出している。

アナログA面最後の「The Wolf That Lives in Lindsey」はジョニの単独作。
チューニングを下げたアコギがまるで琵琶のようにも聞こえ、効果音で聞こえる狼の遠吠えもあって物悲しいサウンド。
ホラー映画にも使えそう。

B面はミンガス作曲の3曲と声のコラージュ。
「Sweet Sucker Dance」はバンドの演奏も一番ジャズぽいか。ウェインのサックス、ジャコのベース、ハンコックのエレピがうまく絡まっていい感じ。
「The Dry Cleaner from Des Moines」ジャコの早弾きから跳ねたリズムへ。基本はドラム、ベースに、奔放なボーカルと、ジャコのアレンジされたホーンセクションが切り込んでくる。
ラストはミンガスの名曲「Goodbye Pork Pie Hat」
多くの人が取り上げるスタンダードで、ジェフ・ベックやジョン・マクラフリン、スタンリー・クラークらが自身のアルバムで取り上げている。

ジャケットのアートワーク(もちろんジョニの絵画)も含めて、アート作品と言っていいこのアルバムだが、ハイブロウというか取っ付きにくい、暗い、というところもあり、チャートは17位どまり。
しかし今となってみると、こんなポピュラーでない作品が17位になった方が驚きかもしれない。
僕は当時、このアルバムは勉強するぐらいの気持ち(渋谷に映画「バグダッドカフェ」を見に行くぐらいの感じ)で聴いていたな。
今でも“好き”というより、作品に向き合うといった姿勢でつい聴いてしまうアルバム。
名盤レビュー/ジョニ・ミッチェルその6映画で言えば、キネ旬で1位は「ミンガス」だが、読者選出だと「逃避行」というニュアンスかな(笑)。


by mahaera | 2019-04-11 07:59 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

ルーファス・ウェインライト 2019年3月29日 東京国際フォーラムC 最高だった!

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うーん、最高の公演だった。いろいろなライブ行くけど、これほど歌のうまさに終始うっとりできるコンサートはなかなかない。
ロック系でもないしダンス系でもないので、僕の周りでは聴く人はほぼ皆無だけど、今回この公演が見られて本当に良かったと思う。

1973年生まれのルーファス・ウェインライトは、1998年にデビュー。
家庭環境によりアメリカとカナダの両方で育ち、十代のうちにゲイであることをカミングアウト。
音楽性は、オペラやジュディ・ガーランド、エディット・ピアフ、ミュージカルなどに影響を受けたもので、ロックやダンスといったヒットチャートのメインストリームとは違う。
例えて言うならば、それらをしないフレディ・マーキューリーか。
僕が初めて彼を知ったのは映画『シュレック』の挿入歌で、レナード・コーエンの「ハレルヤ」のカバー。
それが本家やバックリィ版よりも素晴らしく、この曲が大好きになってしまった。映画『アイ・アム・ア・サム』の挿入歌「アクロス・ザ・ユニバース」もPV共々素晴らしかった。

さて、昨年、ドイツ人のアーティストと結婚したルーファス。
今回はバンド編成で、初期2枚のアルバム(『ルーファス・ウェインライト』『ポーセズ』)を再現する試みで、5人編成のバンドで来日(ここしばらくはピアノの弾き語りが多かった)。
先週、パートナーと中国から長崎に上陸したルーファスは、京都など日本観光を楽しんでちょっと新婚旅行気分で終始上機嫌。
twitterを見ると、長崎ではグラバー邸「蝶々夫人」に思いを馳せたり、目黒川で花見をしたり、京都で坂東玉三郎の公演を見たり、楽屋にはなぜか映画監督の三池崇史が来たりしていたらしい(昨日は楽屋に坂東玉三郎が来たらしい。客席には鈴木慶一の姿も)。
さて今回のステージは休憩を挟んだ二部構成。
第一部はファーストアルバム『ルーファス・ウェインライト』からの8曲と最近の曲、ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」のカバー。
ほぼ一曲ごとにトークが入る。歌はほとんどCDと同じクオリティで、うますぎる。
そして声が同じ男でもうったりするほどいい。
これはフレディやジョージ・マイケル、エルトンのレベル。
昨年、同じカナダのジョニ・ミッチェルの生誕75周年を記念するコンサートにも出演していたっけ。
MCは予想に反してちょっと可愛い感じ。
曲の前にはその解説も交えたりお客も笑わせたりと、サービス心もある。曲によって、アコギとピアノを行き来。
そして客席にいるパートナーを「マイ・ハズバンド」と呼んだりしていた。

15分の休憩を挟んだ後の第二部は、2nd『ポーゼス』の全12曲をその曲順にMCなしで一挙に歌う。
きっとMC入れると緊張感が途切れるのだろう。日本で用意したという派手なキモノを嬉しそうに着て登場。ほぼフレディ。
バンドサウンドだが、非ロックの要素も強い。
数年前に同じ国際フォーラムで見たブライアン・ウィルソンの『ペット・サウンズ』全曲公演に似た感じだ。

アンコールは続けて3曲。
自作2曲の後、最後はビートルズのうっとりするようなカバー『アクロス・ザ・ユニバース』で締めた。
そういえば、ルーファスのデビュー当時はショーン・レノンとツアーをしていたらしい。

大満足のコンサート。
残念なのは客の入りが今一つで、2階席の前の方までしか埋まらず、3階は人もいれていない。
それと会場限定のカバーCDが、前日の初日で売り切れて2日目は販売なし(おいおい分けて販売してくれよ)。
Tシャツなどのコンサートグッズも在庫がなかったのか、すぐに売り切れてたし。
もっといろんな人に見てもらいたいと思ったコンサートだ。で、彼の歌声はやはり最高!


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by mahaera | 2019-03-30 12:08 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

名盤レビュー/ジョニ・ミッチェルその6『ドンファンのじゃじゃ馬娘』(1977)聴き応えのあるジョニのホワイトアルバム

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●『ドンフアンのじゃじゃ馬娘』

- Don Juan's Reckless Daughter (1977)
ジョニ初の2枚組で、前作から一部参加していたジャコ・パストリアスが全面参加するだけでなく、おそらくアレンジや楽曲構成にも大きく関わっていると思われるジャズ・フュージョン寄りのアルバム。
ポップさはかなり後退して、誰もが歌えるようなメロディはなく、ほとんどジャズの即興のようなふわふわしたもの。
レッドツェッペリンのロバート・プラントの歌メロみたいな。
サウンドは基本的には、ジョニのアコギとジャコのベースが核。ここ数作で参加しているジョニの恋人ジョン・ゲランがドラム、何曲かでラリー・カールトンがエレクトリックギターで参加しているが、印象にない。
ウエイン・ショーターがソプラノサックスで2曲、ドン・アライアスとアレックス・アクーナがパーカッションで参加しているのは、ジャコつながりだろう(ウェザーリポート人脈)。
コーラスではチャカ・カーンが「テンス・ワールド」「ドリームランド」、グレン・フライとJ.D.サウザーが「オフ・ナイト・バックストリート」が参加しているのも話題に。

1曲目「オーバーチュア〜コットンアベニュー」でアルバムは幕を開け、ちょっと「コヨーテ」風の2曲目「トーク・トゥ・ミー」では、ジョニのギターとジャコのベース(オーバーダブされて何本も入っている)が、共に歌う。ジャコの饒舌なベースメロが聴ける。この1-2曲がジャコのベストプレイか。

LPではSide-B一面を使った16分強の大作「パプリカ・プレインズ」はジョニのピアノの弾き語りから始まり、途中からマイケル・ギブ編曲の壮大でドラマチックなオーケーストレーションが加わっていく。
中盤は歌がなく、ジョニのピアノとオーケストラのみで曲が進む。
後半、再び歌が戻り、まるで映画を見ているかのよう。
歌詞はジョニの子供時代のカナダの平原をイメージしたものだそう。
エンディングはドラムやベース、サックスも加わり、ドラマチックに。

Side C 1曲目「Otis and Mariena」のエンディングから途切れなくカリブ風のパーカッションが入り、パーカッション(アイアート・モレイラはスルド、アレックス・アクーナもコンガで参加)とコーラスの掛け合いだけの「The Tenth World」へ。
これは完全にワールドミュージック。
間髪入れず、パーカッションとジョニの歌のみという「Dreamland」へ。
こちらは「The Tenth World」がカリブ風なのに対して、アフリカ風。
Side Dに移り、「Don Juan's Reckless Daughter」では、ジョニのアコギとパーカッション。
ここまでがワールド・ミュージック風のものが続く。

Side D2曲目「Off Night Backstreet」にはグレン・フライとJ.D.サウザーがコーラスで参加、ドラム、ベース、アコギという普通の編成で、このアルバムの中では一番ポップな曲
アルバム最後の「絹のヴェール」はジョニのアコギ弾き語り。これは久々にフォーク時代の曲のよう。

アルバムは全米チャート最高位25位とふるわず、また批評家からも賛否両論だった。
しかし内容はバラエティに富んでおり、ビートルズで言えば「ホワイトアルバム」
アコースティック感があり、音で埋め尽くさないのもいい(コード楽器はほとんどジョニのアコギかピアノのみ)。
名作であることに変わりないだろうが、ジョニ初心者にはとっつきにくいアルバムかも。


by mahaera | 2019-03-28 12:28 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)

2019年3月16日「ダン・ペン&スプーナー・オールダム」ライブ 六本木のビルボード東京

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3月16日の土曜日、友人に誘われて六本木のビルボードに、「ダン・ペン&スプーナー・オールダム」のライブを見に行く。
実は事前に1曲も知らなくて、前日にあわててYouTubeで何曲か聴いたぐらい。なので詳しくはみなさんググってください。
ライブはダン・ペンのアコースティックギターの弾き語りにスプーナー・オールダムのエレピの伴奏とコーラスのみ。


スプーナー・オールダムは僕にとっては、ボブ・ディランの1980年のゴスペルツアーのメンバーであり、アルバム「セイブド」の録音に参加したキーボーディスト。
詳しくは知らなかったが、数年前に公開された音楽ドキュメンタリー「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」にも出ていて、マッスル・ショールズのスタジオの重要な録音メンバーだったことを知る。


さてライブはほのぼのとした心温まるものだった。

何よりもダン・ペンの声がいい。
曲を知らなくとも、カントリーとソウルの間ぐらいの朗々とした歌声。
彼が作った曲の多くはアレサ・フランクリンなど黒人ソウルシンガーによって歌われ、よりソウル色が強まったが、ここでの弾き語りスタイルにはカントリーのルーツも感じさせるもの。

ともあれ60〜70年代の音楽のすばらしさを再認識した一夜だった。


by mahaera | 2019-03-19 17:48 | 音楽CD、ライブ、映画紹介 | Comments(0)