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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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映画レビュー『バーフバリ伝説誕生』 GW中、DVDで見る

みなさま、GW後半、いかがお過ごしでしょうか?
こちら特に予定も入れず、粛々と家仕事。
せめて、レンタルDVDを借りて2時間の娯楽を自分へのサービスに。
昨夜観たのは、2時間半のインド映画『バーフバリ伝説誕生』。
大ヒット作の、前編の方。
近年は洗練されたとはいえ、そこはインド映画。
ハリウッド映画では見ないような演出やCGの使い方に、はまってしまう。
半分だけ見て寝ようかなー、と思っていたけど、最後まで見切ってしまい、夜中の3時半に、「バーフバリ!バーフバリ!」と大声で叫びたい気分で眠れず(笑)
仕事中なんで、要点をかいつまんで書くと以下のとおり。
ということで、早く続きが見たい!

・最初はラジニ似のこいつが主人公?と思ったが、後半に向けてどんどん格好よくなっていく
・主人公を襲う女剣士をミュージカルの音楽に乗りながら、次々と服を脱がせて化粧までさせてしまう、ありえないけど楽しいシーン。タマンナー、美人すぎ。
・悪人は最初から悪人
・見せ場となるシーンは、何度もリピートさせるしつこさがハマる
・途中で大胆に主人公の話に切り替わり、そのまま前編が終わってしまう。しかも「おい、ここで?」
・悪人が主人公に首切られてしまうところ、不謹慎にも笑ってしまう
・主人公はマッチョだが、母親思い
・カッタッパはいったい何歳?
ということで「バーフバリ!バーフバリ!」が頭の中で渦巻く中、昨夜は寝ました(笑)

# by mahaera | 2018-05-06 17:10 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『ダンガル きっと、つよくなる』 安定したクオリティで、楽しんで感動も!

このレビューは、別サイト「前原利行の映画レビュー」に引っ越しました。
以下リンク先です。内容は少しリライトしてあります。2020.9.15



# by mahaera | 2018-04-26 11:24 | 映画のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『パシフィック・リム/アップライジング』レベルダウンだが、これはこれでいいのかな



子供の頃は怪獣映画が大好きだった。
何よりも怪獣は、ビルを破壊するほど大きくなければならない。
そしてそれと戦うヒーローも。21世紀になり、
ハリウッドで次々と怪獣映画が作られ始めているが、
元祖となる日本では、子供達は怪獣離れ。
ゲームばかりとは残念だ。

さて、前作『パシフィック・リム』は日本以外では大ヒット。
しかし制作費がかかりすぎて(『シン・ゴジラ』の約10倍)、
中国での大ヒットがなければこの続編は作られなかったろう。
そしてその間に、制作会社のレジェンダリーフィルム自体が
中国資本に買われてしまった。そうした裏事情もあるが、
今現在、宇宙からの侵略者が現れて戦うとしたら、
主力は米中ロの軍になるのだろうなあと、本作を見ていて思った。
日本人しかいない地球防衛軍が出てくる邦画と違い、
この環太平洋部隊の国籍や人種は混合。
結構、バランスに気を使っている感じがする。

時代は前作から10年後の世界。
平和が続き、巨大ロボのイエーガーの出動もほぼない。
しかしそこにまた危機が訪れ、次世代のパイロットたちが活躍する。
正直言って、前作よりもかなり落ちる。
全体的にノリが軽く、ハラハラするところが何もないのだ。
映画というよりは、テレビドラマのウルトラヒーローもの並み。
ただし、それを予算をたっぷりかけて作っている。
リアリティはなくご都合主義、ツッコミどころはあるが、
まあそれを要求されるタイプの映画じゃない。
物足りないが、子供向けと割り切って見よう。
最終決戦となるちょっとおかしな日本描写も楽しめた。
東京と富士山が近すぎ。
しかしロボットも怪獣も、今やほぼCGだな。 
★★★
# by mahaera | 2018-04-23 12:24 | 映画のはなし | Comments(0)

蔵前仁一氏の新刊『テキトーだって旅に出られる!』が届く(データ制作で協力しました)



蔵前仁一氏の新刊『テキトーだって旅に出られる!』が届く(データ制作で協力しました)_b0177242_13130944.jpg
昨年末、データ制作で協力させていただいた
蔵前仁一氏の新刊『テキトーだって旅に出られる!』(産業編集センター刊)が届いた。

依頼があったときは、まさかこんなに本にバッチリ使われると思わず、「資料なのかなー」と思っていたのだが(笑)

本が届いたので、これからじっくり、
いやこうした本だから電車の中でとか、
気楽に読ませていただきます。

旅に出るのに理由はいらない。
とりあえず、出てみれば何とかなるし、
何とかならないときはならない(笑)。
でも、たいていのことは、どうにか悪くはないところに着地する。

蔵前さんだけでなく、僕も含めて、
人は海外に出ると物の見方が変わることは確か。

ということで、皆さんも読んでみませんか。

# by mahaera | 2018-04-21 13:15 | 仕事のはなし | Comments(0)

最新映画レビュー『パティケイク$』 郊外や家庭の閉塞感から、ラップの力で抜け出そうとする主人公



2017年/アメリカ

監督:ジェレミー・ジャスパー
出演:ダニエル・マクドナルド、ブリジット・エヴァレット、シッダルタ・ダナンジェイ
配給:カルチャヴィル×GEM Partners
公開:4月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか

知っている俳優もスタッフもおらず、まったく前知識なく観て、
意外な拾い物となった作品だ。

主人公は太ったその容姿から“ダンボ”とあだ名されている
23歳のパティ。
住んでいるのは、電車に乗れば1時間もせずにマンハッタンに行けるニュージャージーだが、その距離は永遠に縮まらない。
寂れた郊外の街では、みなそこから出て行こうとしないから、
子供の頃からの顔見知りだ。
ただし小学校の頃にいじめられていれば、
大人になっても軽く見られる。
車椅子生活の祖母と、かつてはロック歌手を目指していたが今は酒びたりの母親と3人暮らしのパティには、愛してくれる者もいない。
そして働かなければ、生きてはいけない。
そんな彼女の救いは、ラップミュージックだ。
薬屋の店員でインド系のジェリ、無口なギター弾きのバスタードと、パティはグループを組み、オーディションに挑む。

たった僅かな距離なのに、郊外の住人は
住んでいる町から出ようとしない。
1時間の旅でも、まるで海外旅行に行くのと同じくらいレアだ。
地元で働き、地元で結婚し、地元で生涯を終える。
そんな郊外の閉塞感、そしてそこに本当に住んでいそうな人々(美男美女は登場しない)、人生の反面教師にしかならないダメな大人達、そんな空気を吸いながら、パティは育ってきた。
このままだったら、いずれ酒びたりの毎日になるだろう。
しかし何かを諦めるには、23歳はまだ若すぎる

パティの夢は「スターになること」。
むちゃくちゃ漠然とした夢だ。しかし、それが精一杯なのだ。
そしてそれは母が果たせなかった夢でもあり、母が酒と男に逃避し、パティに辛く当たる理由でもある。
僕は、ラップミュージックはほとんど聞かないが、
本作は結構楽しめた。
「サタディナイトフィーバー」や「SRサイタマノラッパー」のような、都会はそこにあるのに届かない郊外の閉塞、
それを打破する(解放される)手段として音楽があり、
ジャンルに関係なく共感できるからだ。

脚本にご都合主義や、演出のベタさ加減とか洗練されてはいない部分はあるものの、初期作品やインディーズに通じる、初々しさがこの作品の中にはある。
また、ほぼ無名の俳優たちの熱量も高く、いい味を出している。
ラップもインド人が歌うとそこだけインド映画のサントラぽくなるなぁとか、やはりニュージャージーだとブルース・スプリングスティーンがかかるなとか、母親役の人がオジー・オズボーンに似ているなとか、細かく気になって書きたくなることは他にもあるが、長くなるので(笑)。
愛すべき小品だ。
★★★☆

# by mahaera | 2018-04-20 13:05 | 映画のはなし | Comments(0)