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旅行・映画ライター前原利行の徒然日記

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子供に教える世界史・番外編/映画で学ぶ世界史/先史時代


聖書やギリシャ神話以外で、紀元前の古代史を取り上げた映画はそれほど多くはない。今回は先史時代を扱った映画3本を紹介。世界史学習に役に立つかは別だが。。


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●『恐竜100万年』(1966)

人間と恐竜が同時代に暮らしていたというというように、怪獣映画としては面白いが時代考証は適当な作品。ただしアメリカのバイブルベルトの聖書原理主義の人たちの中には進化論は認めず、恐竜と人間が一緒に住んでいたと主張する人たちもいるので、信ずる者にとってはあながち嘘でもないのだろう。ちなみに聖書では、世界の創生と人間の誕生は、紀元前4000年ごろとなっている。★★★


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●『人類創世』La Guerre du Feu(1981)フランス映画 ジャン・ジャック・アノー監督
アカデミーメイクアップ賞を受賞。CGのない時代に着ぐるみ、台詞なしで、旧石器時代の人類を描く。ずいぶん前に見た映画だが、専門家たちの考証により、身振りや“原始語な”どが作り出されて、違和感はなかったように思う。ストーリーは、「火」を奪われた部族が、それを取り戻すために3人をたびに出すというもの。当時の宣伝では「人類初の正常位」を話題にしていたが‥。監督は『薔薇の名前』のアノー監督なので、ずいぶんきちんとした“まとも”な映画だ。残念ながら、DVDは現在廃盤のようだ。★★★★

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●『紀元前1万年』(2008年)アメリカ映画 ローランド・エメリッヒ監督
『インデペンデンス・デイ』や『2014年』など、スケールが大きいが中身はない大作を作り続けているエメリッヒ監督の、時代考証を無視したざっくり映画。紀元前1万年、マンモスを狩る部族の主人公が、さらわれた部族のものを救うために旅に出る。途中でサーベルタイガーなどの襲撃にあったりして、たどり着いたところは、マンモスを使ってピラミッド建設をしている町だった。こう書いていても、かなり荒唐無稽の娯楽映画。世界史的には観たら混乱する映画だが、エンタメとしてみればまあまあか。★★


# by mahaera | 2019-05-03 11:34 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)

子供に教える世界史 [古代編] 前1200年のカタストロフとオリエントの混乱/その6「海の民」の移動

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(写真)「海の民」と戦うラムセス3世の浮き彫り。これはエジプトへの二度目の侵入のもの

前1200年ごろ、東地中海沿岸で大規模な社会変動が起きた。その原因は諸説あり、未だに決着を見ていないが、はっきりしているのは
1.ヒッタイトの滅亡
2.ウガリットの滅亡
3.エジプトへの「海の民」の侵入

4.ミケーネ文明の滅亡

だ。これらのことが、世界史の中ではごく短い20年ほどの間に起きている。
影響は特にギリシアで大きく、ギリシア文明の「暗黒時代」が訪れる。
教科書では、オリエント、ギリシア、エジプトなどのページに分かれて何度も書かれている歴史的事件だが、トロイア戦争やモーゼの出エジプトに比べれば、今日、一般にそれほど知られているわけではない。

滅亡前のヒッタイト
さて、わかっている時系列順にことの経過を書いていこう。
まず前1250年ごろにトロイア戦争があったとしたら、その前後ぐらいからミケーネ文明の諸都市が高い城壁を張りめぐらしたり、深い井戸を掘ったりして、外敵の侵入への防備を固め出していることが遺跡の発掘からわかっている。
ヒッタイトは前1250年ごろから、東方で勢力を伸ばし始めたアッシリアにミタンニを征服され、東方の国境が後退。
西方ではアヒヤ(アカイア人)に中継貿易地であるキプロスを奪われていた。
前1240年に即位したトゥドハリヤ4世は、自らを神格化する建造物を多く作ったが内乱が続き、前1214年ごろに後を継いだアルヌワンダ3世はわずか1年で殺され、弟のシュッピリウルマ2世がヒッタイト最後の王として即位していた。
ハットゥシャ遺跡のそばにある神殿遺跡ヤズルカヤは彼の時代に建てられたものだ。しかし国内では深刻な飢饉が頻発しており、エジプトに食糧援助を申し込んだ記録が残っている。

エジプトへの異民族の侵入
エジプトでは、長期政権を築いていたラムセス2世の後を継いだメルエンプタハが第19王朝の王についていた。
父王が長生きだったのでメルエンプタハが王になったのは60歳の時だったと言われている。
彼の時代は、西方からの度重なるリビア人の侵入に悩まされていた。
ナイルのデルタ地帯へのリビア人の侵入は、家族や家畜を連れた数万人規模の武装移民といった方が正しいかもしれない。
「旧約聖書」ではアブラハムがカナンで飢饉があり、エジプトへ移住している記述があるが、当時のエジプトは食料の蓄えもある豊かな国だった。
そのため気候の変動などで周辺地域に飢饉があれば、移民が押し寄せた。

「海の民」が最初に言及されるのは、前1208年のメルエンプタハ治世5年に起きた「ペルイレルの戦い」だ。
エジプトの勝利を讃える石碑には、リビア人が「海の民」と連合してエジプトに侵入したが、それに打ち勝ったと刻まれている。
この時の海の民の5民族の内訳は、アカイア(ギリシア)人、サルディーニャ人、エトルリア人、シチリア人、リキア(アナトリア西南部)人となっている。すべて地中海北エリアからだ。
エジプトはこの武装移民の波を撃退したが、エジプトに入れなかった移民の波は他の場所へ向かったに違いない。(続く)


# by mahaera | 2019-05-02 10:29 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)

子供に教える世界史[古代編]前1200年のカタストロフとオリエントの混乱/その5 カタストロフ前の地中海東岸

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(写真)シリアにあるウガリット遺跡(現ラス・シャムラ)。写真を探したらあったので行ったことがあるのだが、どんな場所だか覚えていない。。

これまで独立して説明はしてこなかったが、前1500年から前1200年までの地中海東岸の「レバント(現在のシリア、ヨルダン、レバノン、イスラエルのエリア)」について簡単に説明を。
この地域は世界で最初に農耕が始まった地域のひとつだったが、強力な領域国家は生まれなかった。
のちのフェニキア人の時代になっても栄えたのは都市国家。
それはこれらの都市は農業ではなく交易に依存していたからだろう。
地中海貿易は前2000年ごろから始まったクレタ島のミノア文明が牽引し、ギリシア、キプロス、クレタ、そしてエジプトを結ぶ海洋交易が盛んになった。
やがてこれにギリシア本土のミケーネや小アジアのトロイアも参入してくる。
ミケーネは前15世紀にクレタに上陸し、ミノア文明を滅ぼしたばかりか、前1250年前後にはライバルのトロイアも滅ぼす。
一方、地中海東岸のレバント地方は、北がヒッタイト、南がエジプトの勢力圏になっていた。
ただし文化的には北シリアもエジプトの影響を受けていたようだ。

ウガリットの繁栄
前18世紀ごろにエジプトに侵入した異民族ヒクソスは、このレバント地方にいた様々な民族の集合体だった。
この頃、馬を利用した戦車による戦術がエジプトに伝えられる。やがて、エジプトからヒクソスは追い出され、カナン(パレスチナ)のあたりに旧ヒクソス政権が移るが、それもエジプト新王国軍に壊滅させられたようだ。
さて、レバント地方には多くの都市国家があったが、この時代、最も繁栄したのがシリアのウガリット(現ラス・シャムラ)だった。
当初はエジプトの勢力圏だったが、次第にヒッタイトに従属するようになる。
ウガリットは貿易によって栄え、人口も5万人ほどいたという。
ウガリットが世界史で紹介されるのは、「世界初」というアルファベットが使われていたこと。
これはメソポタミアの楔形文字を簡略化して、音節ではなく表音の子音としてのみ使い、文字数もたった30字にして使いやすくした。
フェニキア文字が先だったという説もなくはないが、時期的にウガリット文字がのちのフェニキア文字のアルファベットにつながったと見る方が一般的だ。
また発見された粘土板に書かれた神話には、ヘブライ語の旧約聖書と共通する部分も多いことが指摘されている。
ウガリットの繁栄は前1200年まで続いた。
しかしこれも「前1200年のカタストロフ」(後述)の影響で、前1195年前後に都市は破壊され、復興することは二度となかった。(続く)


# by mahaera | 2019-05-01 12:31 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)

子供に教える世界史[古代編]前1200年のカタストロフとオリエントの混乱/その5 トロイア戦争3

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伝説と思われていた都市トロイアだが、19世紀末にドイツの実業家シュリーマンによりトルコのヒッサリクの丘でトロイア遺跡が発掘され、これが神話のイリオスであるとされた。

トロイアはアジアとヨーロッパを分ける、ダーダネルス海峡の南端にある海運の要衝だ(北端はイスタンブール)。
最初に集落ができたのは前3000年ごろで、以降、エーゲ海や黒海を結ぶ交易で栄える。
この同じ丘の上に、時代と共に新しい都市が次々に築かれていった。シュリーマンが、トロイア戦争時のイリオスと考えたのは前2500年〜前2200年ごろの城址の層で、これはインド=ヨーロッパ語族の移動より前だから、何系の人が住んでいたのかは今も不明だ。
ヒッタイト人が来る前だし、クレタ島のミノア文明よりも古い時代だ。

前2000年ごろは民族移動の影響もあり、町は破壊されて停滞するが、前1800〜前1600年ごろにトロイアは復興する。
現在、トロイア戦争時代の層と言われるのが破壊された跡がある前1250年ごろのもので、ヘロトドスの記述とほぼ合っている。
ただし、この遺跡がホメロスが詠ったイリオスであるかどうか、いまだに決定的な証拠はなく、実は別物である可能性もなくはない。
今日のトロイア遺跡を見ればわかるが、規模はこぢんまりしており、とても大戦争の舞台になった場所とは思えない(遺跡から予想される人口は約1万人)。
当時の大国ヒッタイトにも、トロイア戦争についての記述がない。
同時代のヒッタイトの資料には、アスワ(アジア)地方の町タルウィサ、ウィルサ王アラクサンドゥス(イリオスのアレクサンドロス(パリスの別名)は登場するので、どちらかがイリオスだったのであろう。

教科書では前1260〜前1250年ごろ、交易をめぐる争いでミケーネを中心とするギリシアの諸王国(ティリンスやピュロス)が、エーゲ海対岸のトロイアを攻めて滅ぼしたと記述されている。
耕地に乏しいギリシア本土は、交易によって栄えていた。ミケーネ遺跡から見つかった大量の金は他の地域からのものだし、バルト海産の琥珀、青銅器を作るためにブリテン島から購入した錫も見つかっている。
こうした幅広い交易ネットワークをめぐる戦いがトロイア戦争の真の原因だろう。

しかしトロイア戦争が起きた頃には、遺跡から見るとミケーネ諸王国はすでに衰退の兆しを見せており、外敵の侵入に備えて城壁を高く築いていたようだ。
その甲斐もなく、前1200年頃にはミケーネ諸王国などギリシア本土の都市はほとんどが滅んでしまう。
その理由は「前1200年のカタストロフ」の項で説明する。(続く)
(写真)トロイア遺跡があるのは、エーゲ海と黒海を結ぶ海峡の南の出口近くの丘の上。交易の拠点だったのもわかるだろう。


# by mahaera | 2019-04-30 16:23 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)

子供に教える世界史[古代編] 前1200年のカタストロフとオリエントの混乱/その4 トロイア戦争2

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(写真)「ホメロスの神格化」(ルーブル美術館収蔵)アングルの描いたホメロス


『イーリアス』の話以降、神話ではトロイア側にはアマゾン族の女王やエチオピアからの援軍が加勢するが、アキレウスはこれも倒す。
しかしついにアキレスは弱点であるかかとに矢を射られて死ぬ。戦争は再びこう着状態になったが、オデュッセウスのアイデアにより大きな木馬が造られ、アカイア(ギリシア)側は城内に忍び込むことに成功。
トロイアは1日にして陥落し、男のほとんどは殺され、女性はすべて奴隷にされる。

こうして、戦争はアカイア側の勝利に終わったが、勝った側の多くも神の呪いを受けて悲惨な末路を遂げた
オデュッセウスはポセイドンの怒りを買い、故郷に帰るまで10年かかったことは、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』で綴られている(英語ではOdysseyで転じて「長い航海」の意味)。
総大将アガメムノンは、帰国後に妻とその愛人によって殺される。
アガメムノンはトロイア戦争に行くために娘イピゲネイア(イフゲニア)を「アキレウスとの結婚がある」と騙して呼び出し、生贄にした。
目の前で娘を殺された妻は夫を恨んでいたのだ(そして自分の名を勝手に使われたアキレウスも)。
しかし復讐は連鎖し、アガメムノンを殺した妻は実の息子オレステスに殺される。
オレステスは正義を実行したと思うが、神々は母殺しを許さない。
しかし最後はオレステスの罪は赦される。
この物語は史実ではないだろうが、ギリシアの悲劇作家アイスキュロスの『アガメムノン』に始まるオレステス三部作に詳細が書かれている。
憎しみと復讐の連鎖が、最後にようやく慈愛によって断ち切られるという連作だ。スパルタ王メラオネスも帰還までに8年かかった。

『イーリアス』の作者ホメロスは、紀元前8世紀頃の詩人といわれている。
イオニア地方に住み、盲目だったと言われるが伝承以上のものはない。
長らく口承で伝えられていた詩が、前6世紀ごろに文字としてまとめられた。
ホメロス自体も実際の人物なのかという疑いもあるが、いたとしてもトロイア戦争から400年あまり経過した頃の人物だ。
今の我々が文字資料もない時代に、江戸初期の戦争の物語を作り上げるほどの隔たりがある。
ただし、それぞれの英雄の話は、当時はギリシア各地でさまざまな伝承となって残っていたのだろう。
ギリシア神話の中のトロイア戦争はこんな感じだが、実際の歴史ではどうだったのか。(続く)


# by mahaera | 2019-04-29 12:16 | 子供に教える世界史・古代編 | Comments(0)

最新映画レビュー『シャザム!』子供がターゲットのDCヒーロー。しかし子供は喜ぶのかな?


知らなかったがシャザムはもともと「キャプテン・マーベル」というマーペル社のヒーローと同じ名前だったらしい。
いろいろあってDC社が権利を買い取った時に、
同じ名だとややこしいのでネーム変更。
子供が呪文を唱えると、ヒーローに変身するという、
イージーかつ、誰でも考える方法で夢を叶える
ということで人気が出たという。
さて映画版だが、「格好は大人でも中身は子供」という設定を上手く生かし切れているかというと、それほどではない。
スパイダーマンが20年に及ぶ紆余曲折を得て、
ようやく高校生らしくなってきたので、すぐには難しいとは思う。
ただ、全体的に大人が「こうしたら子供は喜ぶ」と
考えすぎて作った感じは否めない。
子供は背伸びして大人の映画を見たいのだが、
大人は子供と等身大にしようとする。
主人公たちは子供たちでいいとは思うが、
周りの大人たちもそれに合わせて簡単なキャラになってもと。
ヒーローものなので当然ヴィランが出てくるが、
この対決に葛藤もなく、あまり盛り上がらない。
ということで、ヒーロー映画を見に行ったら、
なんだか「スパイキッズ」だったような作品だった(ちょっとアクションシーンで退屈した)。
まあ、親は安心して見させることができるけどね。★★

# by mahaera | 2019-04-28 10:57 | 映画のはなし | Comments(0)

MCU フェーズ3 『ブラックパンサー』(2018)から『キャプテン・マーベル』(2019)までの4作品の感想まとめ


日本では今日から公開となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』。復習ということで昨年から1作目より見直しているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ3の後半4本(18作目から21作目)を★から★★★★★まで個人的評価。

18.『ブラックパンサー』 (2018年)★★★★
北米では「アベンジャーズ」シリーズをしのぐMCU史上最大のヒット(7億ドル)。長編映画はまだ3作目というクーグラー監督だが、本作はアカデミー賞作品賞にもノミネート。作曲賞など3部門で受賞。主要キャストやスタッフを黒人で固め、アフリカとSFという新鮮な組み合わせ(70年代の横尾忠則風)でビジュアル面でも楽しませてくれた。音楽もなかなかかっこいい。
「王位継承」というオーソドックスなストーリーラインに、南北問題、一国幸福主義などの今日的なテーマが盛り込まれている。自分たちだけの繁栄と幸福を守る為に鎖国してきたワカンダの姿をアメリカのトランプ政権と重ね合わせ、最後は開国に踏み切るという、現政権批判でもある。
またMCU共通の“家族の問題”映画でもある。戦いの原因も、2つの父と息子の関係なのだ。


19.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 (2018年)★★★☆
終末へ向けてのアベンジャーズの前編。今まで出てきたほぼすべてのヒーローたちが登場し、サノスに立ち向かう。
1年前の公開だが、終わった瞬間、劇場がお通夜のような雰囲気になったのを覚えている。キャラを満遍なく登場させて見せ場を作り、さらに少ないセリフで各キャラの立ち位置や性格を説明しなくてはならない、かなり大変な作品。
なので、映画はヒーローたちではなく、思い切って悪役のサノスを中心に展開するようにしたのもわかる。サノスは今までのように単なるやられ役ではなく、「間違ってはいるが信念のある男」として血の通ったキャラになっているのだ。ヒーローたちが束になっても敵わない圧倒的な強さだが、サノスの弱点も他のMCU同様に“家族”だ。今までヒーローたちの家族問題に触れてきたが、ここではそれがサノスにも及ぶ。超大作だが、戦いのシーンが多いのでCG疲れも。


20.『アントマン&ワスプ』 (2018年)★★☆
シリアスで重い作品の次は、軽く楽しめるコメディ。全宇宙的な戦いではなく、街の中の身近な物語でちよっと和める。「インフィニティウォー」には参加していない、アントマンのその前後に何をしていたかの話。主人公であるスコットではなく、ハンク・ピム博士、その娘のホープが量子世界へ消えたジャネットを取り戻す家族話が主軸。いろいろ事件が起きるが、そこまでに障害を起こすための方便。単体で大したことはない作品だが、こうしたライトな作品も必要。


21.『キャプテン・マーベル』 (2019年)★★★
1995年が舞台で、アベンジャーズが始まる前の女性ヒーロー、シールドのニック・フューリーの姿が描かれる。監督、脚本、音楽担当がそれぞれ女性で、男性目線でない女性ヒーローを作ろうとした経過が本作には見える。そのため、女性ヒーローでありながら、女性らしさはほとんど感じられないクールなキャラが生まれた。女性差別を思わせる描写は、あくまで回想シーンの中だけにとどめられている。宇宙ものだが、舞台の多くは地球。タッチも90年代映画の雰囲気を残している。しかし、キャプテン・マーベル強すぎて、「もっと早く投入しろよ」と言いたくなる人も多いだろう。


# by mahaera | 2019-04-26 18:52 | 映画のはなし | Comments(0)